2009年11月文献案内

2009年11月文献案内
FND48_49CortinariusIbero2.jpg
1.“新紹介”
Grupo Ibero-insular de Cortinariologos (GIC) (edit.) (2009)
「Cortinarius Ibero-insulares-2, Fngi Non Delineati 48・49」
(イベリア半島のフウセンタケ属第2巻)
 Edizioni Candusso
価格7,180円(税込み) 納期2週間以内(在庫) 
スペイン語。17.0x24.0cm。248ページ。うち原色写真106ページ。本文中に走査電顕写真多数。ペーパーバック。
 イベリア半島に分布するフウセンタケ属を網羅する原色図鑑シリーズの第2巻。この第2巻はCortinarius alpicolaほか合計50種を、第1巻同様、胞子の走査電顕写真、生態原色写真、胞子や組織の光学顕微鏡写真など多数の図版を付け詳細に解説する。スペイン語はとっつきにくいが、本書の半分以上を占める図版が理解を助ける。検討標本はすべて番号をつけられ各地の標本庫に保存されている。分類はフランスのBidaudほかのAtlas des Cortinariusに従う。 Atlas des CortinariusIl Genere Cortinarius in ItaliaやCortinarius Flora Photographicaなどの先行するフウセンタケ属図鑑に比べての本書の特徴は図が豊富なことだろうか。本巻で新種Cortinarius xanthosarxと新変種C. olidus var. roseophyllusが記載された。
既刊在庫:
1-2.“2007年10月文献案内で紹介”「Cortinarius Ibero-insulares-1, Fngi Non Delineati Pars 41・42」(イベリア半島のフウセンタケ属第1巻)(2007) 
価格7,650円(税込み) 納期2週間以内(小部数在庫)

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2.“新紹介” 
「Indice Pars 1-49, Fngi Non Delineati 50」 
(第1集から第49集までの索引、製本用表紙つき) 

Edizioni Candusso 
価格2,620円(税込み) 納期2週間以内(在庫) 
 44ページにおよぶ第1集から第49集までの掲載種の属名と種名の索引。これにプラスして第41集からこの第50集索引巻までを1冊に製本できる表紙が付く。
既刊在庫:
2-2.「Indice Pars 1 – 19, Fngi Non Delineati 20」(第1集から第19集までの索引、製本用表紙つき)
価格2,310円(税込み、送料別) 納期2週間以内(在庫) 
2-3.「Indice Pars 1-29, Fngi Non Delineati 30」 (第1集から第29集までの索引、製本用表紙つき) 価格2,500(税込み、送料別) 納期2週間以内(少部数在庫) 
2-4.「Indice Pars 1-39, Fngi Non Delineati 40」」 (第1集から第39集までの索引、製本用表紙つき) 価格2,570円(税込み、送料別) 納期2週間以内(少部数在庫) 

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3.“新紹介”
Judd, Walter et Al. (2008)
「Plant Systematics, A Phylogenetic Approach, Third Edition」
(植物体系学、系統学的アプローチ、第3版)
 Sinar Associates, Inc.
価格11,780円(税込み) 納期2週間以内(小部数在庫) 
英語。22.3x28.6cm。15+611ページ。本文中に図・線画多数。ハードカバー。3千1百以上の原色写真を収めた“Photo Gallery of Vascular Plants”(顕花植物写真ギャラリー)のCD-ROMが付く。
 植物の遺伝子分析は菌類よりも先行している。その進展により、植物の分類体系は大きく変わった。本書はその最新の成果を反映した植物系統分類学のテキスト。菌類よりも進んだ植物の系統分類の世界をのぞいてみるのも興味深く、かつ参考になる。本書には3千以上の植物の原色写真を収めたCDが付属する(Mac、Windowsどちらでも動く)。
目次:
第1章The Science of Plant Systematics(植物体系学の科学),
第2章Methods and Principle of Biological Systematics(生物体系学の方法と原則)、
第3章Classification and System in Flowering Plants: Historical Background(顕花植物の分類と体系:歴史的背景)、
第4章Taxonomic Evidence(分類学的証拠)、
第5章Molecular Sytematics(分子体系学)、
第6章The Evolution of Plant Diversity(植物多様性の進化)、
第7章An Overview of Green Plant Phylogeny(概説:緑色植物の系統)、
第8章Lycophytes, Ferns, and Gymnosperms(ヒカゲノカズラ類、シダ類、裸子植物)、
第9章Phylogenetic Relationships of Angiosperms(被子植物の系統関係)、
付録1: Botanical Nomenclature(植物命名規約)、
付録2: Specimen Preparation and Identification(標本の調整と同定)
関連文献:
Heywood, V.H., R.K. Brummitt, A. Culham & O. Seberg (2007)
Flowering Plant Families of the World (世界の顕花植物の諸科)

Kew Publishing
価格7,540円(税込み、送料別。090624価格変更) 納期2週間以内(在庫、ただし小部数)
英語。24.0x31.9cm。424ページ。原色図版本文中に多数。ハードカバー。
顕花植物の最新の情報を網羅する科別の原色総合事典。

余談: 本書の付録1: Botanical Nomenclature(植物命名規約)に「Pronunciation of Scientific Names」(学名の発音)という項目がある。
 これによると、大部分の北米の植物学者と園芸家は(ラテン語の素養がないので)ラテン語の学名を伝統的な英語の発音に従い発音するそうだ。それでも著者たちは、ラテン語の綴りによっては英語にはない発音があるので、正しく発音するよう多くの例をあげ促している(先頭のcn, gn,mn, ptの無声化、c, chの発音、その他)。
 ヨーロッパの研究者の多くは学名をローマ時代に教養あるローマ人が話したであろうラテン語の発音で発音するそうだ。ラテンアメリカの研究者もヨーロッパ人と同様、ローマ人が話したであろうラテン語の発音で発音するそうだ。
 学会の発表で日本の研究者が学名を英語風に発音しているのを聞くことがある。しかし、ラテン語に素養のない北米の研究者を真似るのではなく、ヨーロッパやラテンアメリカの研究者のようにローマ人が話したであろうラテン語の発音で発音すべきではなかろうか。
 ちなみに本書の4人の著者たちはいずれもフロリダ大学、メーン大学、ミズーリ大学、エール大学など米国の大学に籍を置く研究者。米国の研究者でさえそういうのだから、英語を母語としない日本の研究者が学名を英語風に発音するのはいかがなものか。
参考:「きのこ学名読み方の例示」埼玉きのこ研究会

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4.“再掲、2009年8月文献案内で紹介”
Exeter, Ronald L., Lorelei Norvell & Efren Cazares (2006)
「Ramaria of the Pacific Northwestern United States」 
(米国北西部太平洋側のホウキタケ属)

アメリカ内務省国土管理局サレム地域局  
価格5,340円(税込み、送料別) 納期2週間以内(在庫)
英語。21.6x29.9cm。157ページ。原色写真多数。ペーパーバック。
 米国の北西部太平洋側の諸州に分布するホウキタケ属85種・変種・品種を多数の原色写真・検索表を付け詳細に解説。遺伝子分析に基づく系統関係も最新の情報を考慮。付録に同定に役立つ資料を満載。本書により新種Ramaria rasilisporoidesが記載された。
関連文献:2009年8月文献案内(1)参照

2009年3月文献案内

2009年3月文献案内

菌学用語集
1.“既紹介”
日本菌学会編(1996) 「菌学用語集」
 メディカルパブリッシャー
価格(販売終了)2,210円(税込み) (定価3,059円)+送料メール便80円 
納期2週間以内
A4。86ページ。ペーパーバック。
 “菌学用語の英和・和英辞典。菌学洋書を読む方には必携” 
 菌学とその関連領域で使用される専門用語約4500語を載せる。英語から日本語の対訳を見る部分(英語引き)と、日本語から英語の対訳を見る部分(日本語引き)の二つの部分からなる。いうなれば菌学用語の英和辞典と和英辞典である。日本菌学会がその総力をあげ20年もの歳月をかけ完成させた。
 菌学洋書を紹介している佐野にとり本書は片時も離せない重要参考書だ。これさえあればどんな菌類洋書も平ちゃらだ。佐倉に1冊、相生に1冊、予備を2冊、合計4冊も持っていることからもその必要性がわかる。日本菌学会では会員向けに特別価格で販売していたが、この在庫はなくなったようだ。佐野書店在庫もすぐになくなりそう。入手ご希望の方はお急ぎを。定価どおりなら一般書店からまだ入手できるかもしれない。

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2.“佐野書店ベストセラー!”
Christian, Josef (2008)
「Die Gattung Ramaria in Deutschland」 (ドイツのホウキタケ属) 

IHW Verlag  “ホウキタケ属に関心を持つすべての方にお勧め” 
価格15,790円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫)
ドイツ語、検索表は同一内容の英語版あり。種の記載にも英語の要約あり。17.5x24.5cm。352ページ。原色写真、走査電顕写真、線画など合計354図版。ハードカバー。
ドイツとあるが、全ヨーロッパ産のホウキタケ属全種を豊富な図版と原色写真で解説する。ホウキタケ属だけでこんなに立派な原色図鑑が出版できるヨーロッパが羨ましい。

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3.“佐野書店ベストセラー!”
Kirk, P.M, P.F. Cannon, D.W. Mimter & J.A. Stalpers (2008)
「Dictionary of the Fungi, 10th Edition」
(ディクショナリ オブ ザ ファンジャイ第10版) 

CAB International  
価格13,400円+送料500円(090907価格変更) 納期 2週間以内(在庫) 
英語。18.0x25.0cm。11+771ページ。ハードカバー。
 遺伝子分析などに基づく最新の分類体系を採用し全面的に書き改められた。系統分類に関する項目を仔細に検討すると矛盾するところがあるようだが、もう本書なしで菌類の分類を語ることはできない。ただ、菌類系統分類の世界は日ごとに新しい研究成果が発表される日進月歩の世界となっている。第10版が採用した体系も編集時点では最新のものであっただろうが、新しい知見により変わっていくことはもちろんだ。

Funga_Nordica.jpg
4.絶版
Knudsen, H. & J. Vesterholt (eds) (2008)
「Funga Nordica - agaricoid, boletoid and cyphelloid genera」 
(北欧の菌類 – ハラタケ形、イグチ形、およびフウリンタケ形の属)

価格 16,380円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫) (2009年10月1日現在)
英語。955ページ。DVD付き。ペーパーバック。 
 中・南欧産114種を含む北欧産のハラタケ形、イグチ形、およびフウリンタケ形大型菌類2675種を解説する大図鑑。Nordic Macromycetes Vol. 2 (出版元絶版、佐野書店在庫1冊あり、価格11,700円)の拡大版として出版された。分類体系は2006年の新分類体系を採用し、学名や命名者名も新しいものに訂正された。特別付録としてヨーロッパ産の子のう菌を含むすべての大型菌類の属への検索表と4千もの子のう菌・担子菌の原色写真とからなるインターラクティブなソフト“Mykokey”のDVDが付属する。この“Mykokey”は、本書Funga Nordicaのpdf化した検索表を追加した特別版になっている。DVDはWindows XP、Vista、および Mac OSXなどで使用可能。ヨーロッパ産大型菌類だけでなく北半球産大型菌類同定のための重要な参考書であると紹介文に書かれている。その通りの大著のようだ。
 “4月文献案内であらためて紹介”

5.“予告”
Hausknecht, A. (2009)
「Fungi Europaei Vol. 11 Conocybe - Pholiotina.」 
(ヨーロッパの菌類第11巻、コガサタケ属―スギタケ属)
  Edizioni Candusso    
予価概算 15,000円(税込み、送料別) 納期 4月(取寄せ中)
英語・イタリア語併記。ページ数不明。原色図版44ページ。本文中に顕微鏡図。ハードカバー。
 イタリアで出版が続けられている属毎の大型菌類のハイレベルな原色図鑑「ヨーロッパの菌類シリーズ」の最新巻。昨年12月出版予定であったが、この2月に遅れた。詳細不明。

Il_Genre_Crepidotus.jpg
6.“予告”
Consiglio, G. & L.. Setti (2009)
「Il Genere Crepidotus in Europa」 (ヨーロッパ産チャヒラタケ属) 
 A.M.B.
予価概算 10,000円(税込み、送料別) 納期 5月入荷(取寄せ中)  詳細不明。

2009年7月文献案内

紙版を7月5日発行の菌類懇話会の機関紙「菌懇会通信2009年7月」に載せてます。
ご注文:
①書籍名と部数、②お名前、③郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、④お電話番号、⑤お支払い方法(次項参照)を明記の上、電子メール( e_sano@d2.dion.ne.jp) 、ファックス、または郵便でお送り願います。
お支払い方法:
郵便振替、または銀行振込(ゆうちょ銀行・三井住友銀行・三菱東京UFJ銀行)。
書籍に請求書・郵便振替用紙を同封しますので、受領後7日以内にお振込願います。銀行振込の場合は、振込後メールでご連絡願います。法人からのご注文もお受けいたします。

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1.“新紹介”
D.E.Viney (2005)
「An Illustrated Introduction to the Larger Fungi of North Cyprus」
 (案内図鑑:北キプロスの大型菌類) 

著者の息子Kevin Vineyによる自費出版
価格:販売済み 納期:販売済み 入手難、在庫のみの販売。
14.8x21.0cm。301ページ。原色写真・白黒図多数。ペーパーバック。

 キプロス島は地中海の東部、トルコの南約80km、中東シリアの西約100kmに位置する四国の半分ほどの面積の島である。気候は温暖で雨の少ない地中海性気候だ。島の南部はギリシャ系住民の支配する地域で1960年キプロス共和国としてイギリス植民地から独立した。島の北部はトルコ系住民の支配する地域で、1983年トルコの支援を受け、北キプロス・トルコ共和国としてキプロス共和国から分離独立した。キプロス共和国を南キプロス、北キプロス・トルコ共和国を北キプロスとも呼ぶ。

 本書はその北キプロスの大型菌類200種強を原色写真・線画を使い図鑑形式で紹介する。北キプロスの大型菌類フロラの解説図鑑としては初めての出版物だそうだ。学名のほかに、あれば英語名とトルコ語名を載せる。学名はラテン語由来かギリシャ語由来かを記し、その意味を英語で解説する。掲載種は子のう菌から担子菌・異担子菌まで広くカバーする。
 
 地下生菌はRhizopogonショウロ属2種のみ。いわゆる腹菌ではGeastrum4種、Bovista2種のほかLycoperdon、Vascellum、Tulstoma、Battarraea、Cyathus、Scleroderma、Pisolithus、 Phallus、Colus各1種など。地下生菌化の途中に見えるMontagneaやGyrophragmiumも各1種載せる。

 著者はジャーナリストから植物と菌類の研究に転じた研究者で学位を持ち、15年間北キプロスの植物フロラ・菌類フロラを研究してきた。本書は著者にとっては「北キプロスの植物フロラ図鑑」に次ぐ2冊目の著書。

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2.“新紹介”
Bidaud, A., P. Moenne-Loccoz, P. Reumaux & X. Carteret (2009)
「Atlas des Cortinaires Pars XVIII」
(フウセンタケ属アトラス18集)

S.A.R.L. Editions Federation Mycologique Dauphine-Savoie  
価格23,580円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫)
仏語。23.1x24.5cm。冊子1:64ページ(pp1265-1328)、冊子2:76ページ(pp1329-1404)、原色図版56枚(PLACHE700-755)+原色図版解説紙91枚(FICHE 935-1025)。

 フランスの菌類研究団体F.M.D.S.が18年以上出版を続けているフウセンタケ属の専門図鑑。出版のつど新種記載が大量に行われており、フウセンタケ好きには目が離せない出版物。今回の第18集は、Telamonia亜属のBovini節およびBrunnei節、Hydrocybe亜属のFulvescentes節、Phlegmacium亜属のScauri節、Infracti節、およびSubpurpurascentes節の合計125分類群(変種・品種含む)を原色図、顕微鏡図、検索表を付け解説する。新種記載19、新品種記載3、新変種記載9など、新分類群の記載は合計31に及ぶ。他に新組合せや新上位分類群名の提案などもある。

Atlas des Cortinaires佐野書店在庫:
第1集から第5集は絶版。第6集13,660円。第7集18,770円。第8集18,770円。第9集21,070円。第10集22,260円。 第11集22,260円。第12集 23,150円。 第13集27,010円。第14集27,010円。第15集27,010円。第16集27,010円。第17集27,010円。いずれの集も納期2週間以内(ただし在庫は小部数)

3.“他のフウセンタケ属文献”
Il_Genera_Cortinarius_in_Italia5.jpg
「Il Genere Cortinarius in Italia」(イタリアのフウセンタケ属)

3-1 第5集、2007年、価格 14,020円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫)。
3-2 第4集、2006年、価格14,900円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫)。
3-3 第3集、2005年、価格11,800円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫)。
3-4 第2集、2004年、価格12,500円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫)。
3-5 第1集、2003年、価格14,000円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫)。 
 いずれもイタリア語。16.7x24.0cm。原色生態写真、胞子の走査電顕写真・光学顕微鏡図など多数。専用バインダーに綴じるルーズリーフ形式。イタリア語だが、先行のフランスの番号2のAtlas des CortinairesやスウエーデンのCortinarius Flora Photographica(第5巻が出版されそうで、されない状態が続く)に比べ、図も多く内容も工夫され、使い勝手がはるかによさそうだ。

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4.“佐野書店ベストセラー!”
Kirk, P.M, P.F. Cannon, D.W. Mimter & J.A. Stalpers (2008)
「Dictionary of the Fungi, 10th Edition」
(ディクショナリ オブ ザ ファンジャイ第10版) 
CAB I
価格13,400円(税込み、送料別)+送料500円(EXPACK500) 納期 2週間以内(在庫) 
英語。18.0x25.0cm。11+771ページ。ハードカバー。
 遺伝子分析などに基づく最新の分類体系を採用し全面的に書き改められた。もう本書なしで菌類の分類を語ることはできない。

8月文献案内は、「菌懇会通信2009年8月」に合わせ8月30日ごろに掲載予定です。

2009年6月文献案内

Fungi_Europaei11.jpg
1.“新紹介”
Fungj Europaei Vol. 11, Hausknecht, Anton (2009)
「Conocybe Tayod - Pholiotina Fayod」 
(ヨーロッパの菌類第11巻、コガサタケ属・ツチイチメガサ属)
 
Edizioni Candusso
価格概算15,900円(税込み、送料別) 納期:2週間(在庫)
英語。英語にプラスして一部ドイツ語・イタリア語の部分あり。18.0x24.6cm。968ページ。46手書き原色図版ページ。403原色写真、150顕微鏡図。ハードカバー。

ヨーロッパ博物学の伝統を感じさせるすばらしい大冊の専門図鑑が出版された。ヨーロッパに分布するConocybeコガサタケ属101分類群とPholiotinaツチイチメガサ属26分類群を顕微鏡図、原色写真、手書き原色図のほか、検索表、分布図をつけ詳細に解説する。著者はオーストリア、ウイーンの人。この地味なきのこ研究のきっかけは1979年、ウイーン大学で菌学講座を持たれていたシンガー先生のアドバイスだそうだ。1988年には最初の論文を書き、その後次々と論文を発表し、2006年と2007年にはKrisai-Greilhuber氏と共著で世界のコガサタケ属とツチイチメガサ属の論文を出すまでになった。

本書の原文はドイツ語で書かれ、Krisai-Greilhuber氏が英語に訳されたようだ。文字による記載の部は、ヨーロッパの菌類シリーズの他の巻と同様、多数の標本の検討結果に基づく著者自身の記載文に加え、ラテン語の原記載を載せる。403に達する原色写真は、生態写真に加え、灰色バックの標本写真もある。加えて手書き原色図版もあり、至れり尽くせりの内容になっている。ともすれば無視されてしまうほどに地味で、しかも同定の難しい分類群を扱った本書に、序文を書かれたRoy Watling先生は、「what is truly a monograph.(これぞ真のモノグラフだ!)」と賞賛の言葉を贈っている。本書で1新亜節、7新種、4変種が提案がされた。

“理想のモノグラフ”
Fungj Europaei(ヨーロッパの菌類)シリーズ既刊
: 
(詳細は左のCATEGORIES「Fungj Europaei」をクリック願います)
Vol. 1 Agaricus -Allopsalliota 17390円、在庫。
Vol. 2 Boletus 15300円、在庫。
Vol. 3 Tricholoma 13130円、在庫。
Vol. 4 Lepiota 14400円、在庫。 
Vol. 5 Entoloma 14400円、在庫。 
Vol. 5a Entoloma (Suppl.) 14950円、在庫。
(Entoloma はVol. 5とVol. 5aの2冊で一組になります) 
Vol. 6 Hygrophorus 14400円、在庫。
Vol. 7 Lactarius 14400円、在庫。
Vol. 8 Xerocomus 9220円、在庫。
Vol. 9 Amanitae 16700円、在庫。
Vol. 10 Polyporaceae 11030円、在庫。

SynopsisFungorum25.jpg
2.“新紹介”
Synopsis fungorum Vol. 25 (2009) 「Collected papers」
(Synopsis fungorum第25巻、論文集) 
FungiFlora  
価格3,490 円(税込み、送料別) 納期 2週間以内(在庫)。
英語。14.7x22.5cm。124ページ、うち原色写真ページ2ページ。ペーパーバック。
硬質菌の第一人者、ノルウエー、オスロ大学のRyvarden先生が出版する菌類研究シリーズSynopsis fungorumの最新巻。2新属・8新種および3新組合せを提案する8論文を所収。うちコウヤクタケ類の論文が三つ。硬質菌に興味ある方は必携。(1) Repetobasidium azoricum (Basidiomycotina, Sistotremataceae), a new species from Azores Island. I. Melo, M. Duenas & M.T. Telleria, (2) Sistotrema aciferum: a new, long-spored, corticioid fungus from England. P. Roberts & A. Henrici. (3) Some Corticioid fungi (Basidiomycotina) from Ecuador. K. Hjortstam & L. Ryvarden. (4) Corticioid species (Basidiomycotina, Aphyllophorales) from Colombia IV. K. Hjortstam & L. Ryvarden. (5) Polyporus elongoporus (Aphyllophorales, Basidiomycota) sp. nov.. E.R. Drechsler-Santos, L. Ryvarden, F. WartchowF. & M.A.Q. Cavalcanti. (6) Fomitopsis ochracea nova species. J. Stokland & L. Ryvarden. (7) Dichomitus efibulatus nova species. A. Martyn Ainsworth & L. Ryvarden. (8) Biodiversity of Sardinian Aphyllophoraceous fungi. A. Bermicchia, L. Arras, A. Piga & L. Ryvarden.

Synopsis fungorumシリーズは単一のテーマを扱うモノグラフが多いが、今回のような論文集の巻は次の通り。いずれも新種記載などがあり、硬質菌に興味ある方には必携:Synopsis fungorum Vol. 23、Vol. 22 、Vol. 20 それぞれ1冊3,710円(税込み、送料別)、在庫。
 
雑誌「Windahlia」:Ryvarden先生が関係する北欧産の菌類の分類・生態が中心の菌学雑誌。発行地:ノルウエー。不定期発行。
佐野書店在庫(1セットのみ)Vol. 12/13 (1982/83) ~24(1998-9)巻、セット価格37,800円(税込み、送料別)
(Vol. 12/13以前は北欧のローカル言語で書かれているため、という理由でRyvarden先生が購入を勧めず)

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3.“佐野書店ベストセラー!”
Kirk, P.M, P.F. Cannon, D.W. Mimter & J.A. Stalpers (2008)
「Dictionary of the Fungi, 10th Edition」
(ディクショナリ オブ ザ ファンジャイ第10版) 

CAB I
価格13,400円(税込み、送料別)+送料500円(EXPACK500) 
納期 2週間以内(在庫) 
英語。18.0x25.0cm。11+771ページ。ハードカバー。遺伝子分析などに基づく最新の分類体系を採用し全面的に書き改められた。もう本書なしで菌類の分類を語ることはできない。

2009年2月文献案内

1.“新紹介”
Reumaux P. & C. Fraud (2009)
「Cortinaitres & russules rares ou critique」
(稀産または問題のあるフウセンタケ属およびベニタケ属)

Fungi Non Delineati 43  Edizioni Candusso
価格2,310円(税込み、送料別)  納期2週間(在庫) 
フランス語。27.0x24.1cm。52ページ。うち原色図版14ページ。本文中に顕微鏡図。ペーパーバック。
 フウセンタケ属やベニタケ属のきのこの多くは外見が大変よく似ているため見分けることが難しい。観察会で採集されても“分からんタケコーナー”に集められ名前もつかず廃棄されてしまう。しかし、著者Reumaux氏は、このようによく似たきのこでも繰り返し詳細に観察すればわずかな相違に気づくはずだという。
 Reumaux氏は、フランスで20年近く出版が続いているフウセンタケ属のモノグラフ、Atlas des Cortinairesの著者の一人であるだけに、その言も説得力がある。本書ではよく似たフウセンタケ属7種とベニタケ属7種を取り上げ、1種につき多いものでは4ページを使い詳細に違いを解説する。
 本書を理解すればフウセンタケ属やベニタケ属の同定能力が飛躍的に向上しそうだが、フランス語で書かれている。英語で書いてくれれば良かったのにと思う、残念。Reumaux氏が文を書き、Fraud氏は絵を担当した。本書で新種Cortinarius pseudoscauroides が発表された。

2.“新紹介”
Perez-De-Gregorio, M.A., J. Carbo & C. Roque (2009)
「Algunos hongos interesante de Girona」 
(スペイン、ジローナの興味深いいくつかのキノコ) 

Fungi Non Delineati 44  Edizioni Candusso    
価格 2,950円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
スペイン語。27.0x24.1cm。100ページ、うち原色図版12ページ。本文中に顕微鏡図・走査電顕写真。ペーパーバック。
 スペイン北東部にあり、東は地中海に面し、北はピレネー山脈でフランスと国境を接するジローナ地方は、自然が豊かで面積の30%が自然保護地域となっている。本書はこのジローナ産の担子菌類13種と子のう菌2種を原色写真、顕微鏡図、一部は胞子の走査電顕写真を付け詳細に記載する。
 本書でクヌギタケ属の1新品種、Mycena pura f. armeniacaと、子のう菌Sarcosomataceaeクロチャワンタケ科エナガクロチャワンタケ属の1新組み合わせ、Plectania ericaeが発表された。

3.“新紹介”
Vila, J. & F. Caballero (2009)
「Entoloma nuevos o interesantes de la Peninsula Iberca (2)」 
(イベリア半島産の新種または興味深いイッポンシメジ属(その2))

Fungi Non Delineati 45  Edizioni Candusso
価格 3,690円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
スペイン語。27.0x24.1cm。100ページ。うち原色図版26ページ。本文中に光学顕微鏡図、走査電顕写真。ペーパーバック。 
 イベリア半島、特に北東部のカタルーニャ地方産のEntolomaイッポンシメジ属39種を原色図版、顕微鏡図をつけ詳細に記載する。39種のほとんどオランダの著名な研究者M.E. Noordeloos先生が命名したもの。
 本書で2新種Entoloma fuscobrunneipesとE. cistoumbonatum、および1変種E. papillantum var. cystidiophorumが発表された。イッポンシメジ属に興味のある方にお勧め。

Persoonia21.jpg
4. “新紹介”
Persoonia Vol. 21, December 2008
(ペルスーニア第21巻、2008年12月)

National Herbarium Neederland (オランダ国立博物館)
価格6,080円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。A4判。4+168ページ。本文中に原色写真あり。ペーパーバック。
 本号はハラタケ類、なかでもテングタケ科の分類で知られるC. Bas先生80歳の記念号となっている。 巻頭は先生への献呈文、さらに先生の論文リスト。本文は13論文。大型菌類の注目論文は次の二つ。
(1) R-L. Zhao, et al.: a new species of bird’s nest fungi: characterization of Cyathus subglobisporus sp. nov. based on morphological and molecular data(チャダイゴケの新種、Cyathus subglobisporusの形態および分子データに基づく形質の記載)pp71-76。
(2) J. Vila et al. : Cortinarius mahiquesii, a new sub-hypogeous species from Catalonia (Iberian Peninsula) (イベリア半島カタルーニャ地方産の半地下生菌の新種、Cortinarius mahiquesii )pp153-157。

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5.“再入荷!”
Christian, Josef (2008)
「Die Gattung Ramaria in Deutschland」 (ドイツのホウキタケ属) 
“ホウキタケ属に関心を持つすべての方にお勧め” 

価格15,790円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
ドイツ語、検索表は同一内容の英語版あり。種の記載にも英語の要約あり。17.5x24.5cm。352ページ。
 原色写真、走査電顕写真、線画など合計354図版。ハードカバー。ヨーロッパ産のホウキタケ属全種を豊富な図版と原色写真で解説する。

2008年12月文献案内

紙版を店主の佐野も会員の菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信12月」に載せています。
ご注文方法は「注文・支払方法・納期など」を参照願います。

Die_Gattung_Ramaria_in_Deutschland.jpg
1.“新紹介”
Christian, Josef (2008)
「Die Gattung Ramaria in Deutschland」 (ドイツのホウキタケ属)

IHW-Verlag
価格15,790円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫) 
“ホウキタケ属に関心を持つすべての方にお勧め“
ドイツ語、検索表は同一内容の英語版あり。種の記載にも英語の要約あり。17.5x24.5cm。352ページ。原色写真、走査電顕写真、線画など合計354図版。ハードカバー。
  タイトルはドイツだがヨーロッパ産のホウキタケ属全種をカバーする。前半の総論部分で、まずホウキタケとして発表された全学名のリストを載せ、次に「ホウキタケ図譜の歴史」で1763年のSchafefer, J.C.の図譜から1932年のBresadola G.「Iconographica Mycologica」までの各図譜の図と記載文の復刻を載せ解説する。さらに本属のマクロ・ミクロの形質を原色写真、線画、顕微鏡図・写真を使い詳述する。「ホウキタケ属の系統分類」では、RamariaとGomphusとの関係、Gomphalaes・Phallales・ Geastrales, などとの関係を最近の研究成果を元に概説する。
 「属内の分類」で著者は(1)subgen. Ramaria, (2)subgen. Lentoramaria, (3)subgen. Asteroramariaの3亜属を提唱する。「種への検索表」は、いきなり種まで行きつく初心者向け検索表と、亜属、節への検索表を経由して種へ行きつく検索表の二つを準備する。これら二つの検索表には同一内容の英語版もつく。
 種の解説は、鮮明な原色生態写真2枚と走査電顕写真を元にしたと思われる細部まで鮮明な胞子図を付け詳述する。記載文には英語の短い要約もつく。種の相違の補強資料として胞子の大きさの分散表がある。44枚の胞子の走査電顕写真や12枚の菌糸束部分にあるミネラルの結晶写真もある。検討した膨大な標本リストをみると“よくもこれだけの標本を調べた”と感心する。なお、本書で2新種、1新変種が発表された。

Continental_Antarctic_Fungi.jpg
2. “新紹介”
Onofri, Silvano, Laura Zucconi & Solveig Tosi (2007)
「Continental Antarctic Fungi」 (南極大陸の菌類)
 IHW-Verlag  
価格8,040円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。17.5x24.5cm。247ページ。95白黒図、35原色図。ハードカバー。
 前半は総論で、南極大陸の環境、菌類研究史、菌類多様性などを解説し、低温・強い紫外線、乏しい水分、などきびしい環境への菌類の適応などを論じる。
 後半は産する種の記載で、卵菌類などの偽菌類、接合菌、子のう菌、担子菌、さらに酵母や不完全菌など全ての菌類を網羅する。ほとんどは顕微鏡サイズの微小菌だが、Sclerotinia memorabilisのような大型の子実体をつくる菌類も載る。また、冬虫夏草のCordyceps属も2種が載るが、2種とも土壌から分離されたもので、昆虫に寄生した状態で見つかったのではないようだ。
 担子菌では多孔菌のPycnoporus coccineus(ヒイロタケ) 1種だけが載る。本種は本来、樹木に発生するが、樹木のない南極大陸ではミイラ化したペンギンと周囲の土壌から分離されたようだ。

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3.“新紹介”
Tibbett, Mark, & David o. Carter (2008)
「Soil Analysis in Forensic Taphonomy: Chemical and Biological Effects of Buried Human Remains」 (犯罪タフォノミーの土壌分析: 埋められた遺体の化学的・生物学的作用)  
 
CRC Press 
価格9,740円(税込み、送料別) 納期2週間(小部数在庫)
英語。16.3x24.2cm。12+340ページ。原色写真あり。ハードカバー。
 Taphonomy(タホノミー)という単語は佐野が持つ23万語以上を載せるという研究社新英和大辞典にもなく、インターネットの百科辞典Wikipediaでやっと出てくる単語だ。それによれば、Taphonomy とは、生物が時間の経過とともに腐朽していく過程を研究する学問とある。Forensic Taphonomyとはそれを犯罪捜査に応用する学問といってよいだろうか。本書はそれに関連する6つの論文からなる。
 テーマには「Cadaver Decomposition and Soil」(死体分解と土壌), 「The Decomposition of Hair in the Buried Body Environment」 (埋められた死体環境での毛髪の分解)など、刺激的な言葉が並ぶ。しかし、ここで紹介したいのは第4論文Soil Fungi Associated wit Graves and Latrines: Toward a Forensic Mycology (墓所と便所に関係する土壌菌類:犯罪菌類学に向けて)と題する相良直彦先生たちの論文だ。
 ご承知のとおり先生は、モグラの便所に生えるナガエノスギタケなどアンモニア菌がご専門だ。死体が腐敗したあとにワカフサタケ属やキツネタケ属のアンモニア菌が発生することを、それを証する死骸のそばに発生したきのこの写真を付け報告する。もちろんモグラの便所のナガエノスギタケのことも生態写真を付して報告する。

菌類のふしぎ
4.“11月既紹介”  “たくさんのご注文感謝!”
国立科学博物館編 (2008)
「菌類のふしぎ 形とはたらきの驚異の多様性」
 国立科学博物館叢書9、 東海大学出版会 
価格 2,940円(税込み、送料サービス)  納期 2週間(在庫)
18x26cm。216ページ。原色写真・図版多数。ハードカバー。 
身近な存在でありながらあまり知られていない菌類の広大な世界を概観できるだけでなく、最近の菌類分類体系の大幅な改変も把握できるコンパクトながら濃密な内容。

2008年11月文献案内

ご注文方法は「注文・支払方法・納期など」を参照願います。

1.“新紹介”
Kirk, P.M, P.F. Cannon, D.W. Mimter & J.A. Stalpers (2008)
「Dictionary of the Fungi, 10th Edition」 (ディクショナリ オブ ザ ファンジャイ第10版)

価格13,400円+送料500円(090430価格変更) 納期 2週間以内(在庫) 
英語。18.0x25.0cm。11+771ページ。ハードカバー。
 基本書中の基本書、Dictionary of the Fungi,第10版がこの9月末に出版された。遺伝子分析などに基づく最新の分類体系を採用し全面的に書き改められた。もう本書なしで菌類の分類を語ることはできない。
 第9版から2割近くページが増え771ページの大冊なった。本辞典では真の菌類から除外された偽菌類は別項目にされ、746ページのDictionary of the Fungi(菌類辞典), 11ページのDictionary of the chromistan fungal analogues(クロミスタ偽菌類辞典)、および13ページのDictionary of the protozoan fungal analogues(プロトゾア偽菌類辞典)の3本立てになった。菌類系統分類の世界は、日ごとに新しい研究成果が発表される日進月歩の世界である。第10版が採用した体系も最新のものではあっても、最終のものではない。前書きにはこの第10版が紙に印刷される最後の辞典になるだろうと書かれている。電子媒体かもしれないが次の第11版が作られる日もそう遠くないかもしれない。

1-2.“既紹介”
Cannon, P.F. & P.M. Kirk (Eds.) (2007)
「Fungal Families of the World」(世界の菌類の諸科) 
 
価格 22,090円(税込み送料別) 納期 2週間(在庫)
 菌類辞典第10版が参照を薦めている姉妹辞典。豊富な原色写真と簡潔な文章で第10版が認めた菌類のすべての科を解説する。参考文献も大変充実。全頁に原色写真があるため高価だが、図がひとつもない菌類辞典第10版を補完する辞典であり、第10版と一緒に持つことをお勧めする。

2. “新紹介”
Watling, Roy (2008) 
「A Manual and Source Book on The Boletes and Their Allies」
(イグチ類とその近縁についての手引きと原典集)

Synopis Fungorum 24, FiungiFlora
価格7,440円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
“遺伝子分析の成果を取り入れたWatling(ワトリング)先生のイグチ目の属までの論考。参考文献リストも充実。盛りだくさんの内容” 
英語。15.02x22.5cm。248ページ、うち線画図版17ページ。ペーパーバック。
 最近の遺伝子分析を元にイグチ目に79属を認定し、それらの基準種ならびに形態形質、生態・分布・命名法について記載する。図を必要に応じつける。属の異名を、そのタイプ種をつけ載せる。最近の研究成果にもとづくイグチ目の科までの分類体系を示し、属の検索表をつける。種の記載はないが、種を認定するための、マクロレベルおよびミクロレベルで検討すべき形質を記す。参考文献リストが充実。

3.“新紹介”
Persoonia Vol. 20, June 2008

価格7,370円(税込み、送料別) 納期2週間(小部数在庫)
英語。A4判。107ページ。原色写真あり。ペーパーバック。
 Persooniaは本号から、従来の担子菌の分類を専門とする雑誌から、菌類の分子系統や進化を専門とする専門誌に大きく変貌した。発行元に、従来のNational Herbarium Nederland Leiden University branchに加え、Centraalbureau voor Schimmelcultures (略称CBS)が加わり、2機関の共同出版物になった。さらに版形をA4版に拡大し、全ページ原色図版になった。年2回発行。
 注目論文:pp1-7:A phylogenetic study of Boletus section Boletus in Europe(ヨーロッパ産ヤマドリタケ属ヤマドリタケ節の系統研究)
 その他論文:pp59-86:host specificity and speciation of Mycosphaerella and Teatosphaeria species associated with leaf spots of Proteaceae(ヤマモガシ科の病斑葉に共生するMycosphaerella属とTeatosphaeria属の種のホスト特異性と種分化)、など微小菌類の6論文。

4.“新紹介”
国立科学博物館編 (2008)
「菌類のふしぎ 形とはたらきの驚異の多様性」

国立科学博物館叢書9、東海大学出版会 
価格 2,940円(税込み、送料サービス)  納期 2週間(在庫)
18x26cm。216ページ。原色写真・図版多数。ハードカバー。
 10月11日から国立科学博物館で始まった特別展「菌類のふしぎ きのことカビと仲間たち」(来年1月12日まで)に合わせて出版された。この特別展の図録も兼ねるというが、内容はいっそう深い。
執筆者は21人に及ぶ各分類群の日本の第一線研究者。身近な存在でありながらあまり知られていない菌類の広大な世界を概観できるだけでなく、「Dictionary of the Fungi, 第10版」(2008年9月出版、CABI )で代表される最近の菌類分類体系の大幅な改変も把握できるコンパクトながら濃密な内容になっている。

2008年9月文献案内

紙版を店主の佐野も会員の菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」に載せています。
ご注文方法:CATEGORIES「ご注文方法など」-「注文・支払い・納期など」を参照願います。
価格は為替レートの変更により変わることがあります。
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1.“新紹介”
Horak, E. (2008) 
「Agaricales of New Zealand 1. Pluteaceae-Entolomataceae, The Fungi of New Zealand Vol. 5」 (ニュージーランドの菌類第5巻.ニュージーランドのハラタケ目その1.ウラベニカサ科・イッポンシメジ科)

Fungal Diversity Press 
“ウラベニガサ属10種、イッポンシメジ属28種、合計38種を新種記載!これら2属に興味ある方必携”
価格11,860円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。18.9x26.1cm。22+3305ページ、うち原色図版8ページ。ハードカバー。
 ニュージーランドの菌類を網羅しようという意欲的なThe Fungi of New Zealand(ニュージーランドの菌類)シリ-ズの5冊目。ニュージーランド産のウラベニガサ科2属と、イッポンシメジ科6属を、線画の外形図・顕微鏡図に加え、8ページにわたる原色写真を付け詳細に記載する。
ウラベニガサ科では、ウラベニガサ属15種、フクロタケ属3種を詳細に記載する。そのうちウラベニガサ属10種が新種である。イッポンシメジ科では、6属90種を詳細に記載する。そのうち、ヒカゲウラベニタケ属Clitopilusの2種は未記載種(未命名)。イッポンシメジ属Entolomaの28種が新種。ムツノウラベニタケ属Rhodocybeの1種が新種。Rhichoniellaのひとつが新品種である。
ニュージーランドの菌類シリ-ズ既刊
1-2.「Introduction to Fungi of New Zealand. The Fungi of New Zealand Vol. 1」(ニュージーランドの菌類第1巻.ニュージーランドの菌類概論 ) 価格11,860円 在庫。
1-3.「Myxomycetes of New Zealand. The Fungi of New Zealand Vol. 3」 (ニュージーランドの菌類第3巻.ニュージーランドの変形菌) 価格8,700円  在庫。
1-4.「Fungi on Trees and Shrubs in New Zealand. The Fungi of New Zealand Vol. 4」(ニュージーランドの菌類第4巻.ニュージーランドの高木と低木の菌類) 価格 11,860円 在庫。
1-5.「Smut Fungi of New Zealand. The Fungi of New Zealand Vol. 2」(ニュージーランドの菌類第2巻.ニュージーランドのクロボ菌類) (在庫なし、お取り寄せ) (未紹介)

Boletes_from_Belize_.jpg
2.“新紹介”
Ortiz-Santana, B., D.Jean lodge, T.J. Baroni & E.E.Both (2007)
「Boletes from Belize and the Dominican Republic」
(ベリーズとドミニカ共和国のイグチ類)
Fungal Diversity Vol. 27 (2), October 2007   
 “イグチ類の新種記載が18種に達する!イグチ好きの方は必携!”
価格7,420円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫) 
英語。17.0x25.0cm。172ページ、うち原色図版10ページ。顕微鏡図本文中に多数。ペーパーバック。
 ベリーズは中米、ユカタン半島東部、東はカリブ海に面し、北はメキシコ、西はグアマテラと国境を接する面積22千km2の小国で、国土の大半は熱帯雨林に覆われている。ドミニカ共和国はカリブ海の西インド諸島の大アンチル諸島で二番目に大きいイスパニョーラ島にあり、島の面積の三分の二、48千km2を占め、隣はハイチである。島の中央を中央山脈が走り、カリブ諸国の最高峰ピコ・ドゥアルテ(3,087m)がそびえる。気候は概ね湿潤な熱帯気候で、低地と山脈の北部と東部は雨が多く湿潤林が広がる。中央部、南部・西部は雨が少なく乾燥林が広がる。海抜850メートルを越える高地は針葉樹林となっている。
 本書は、このような環境の両国に産するイグチ類のモノグラフである。ベリーズでは456標本を検討し、14属58種を認めた。そのうち14種は新種である。ドミニカ共和国では222標本を検討し、7属14種を認めた。うち4種は新種である。その中の1新種、Reitboletus vinaceipesは両国に分布することがわかった。

原色冬虫夏草図鑑2 原色冬虫夏草図鑑3 原色冬虫夏草図鑑1
3.“2008年3月文献案内で紹介”
日本冬虫夏草の会発足20周年記念、
日本冬虫夏草の会編(2000) 「清水大典冬虫夏草原図複製」
  日本冬虫夏草の会
特別価格35,000円(税込み、送料別)(一般販売価格50,000円)
送料:ゆうパック100サイズ(兵庫県からの発送)
A4判。原色複製画310枚+発刊の辞と目録11ページ。桐箱入り。600組限定作成。番号入り。
家の光協会「冬虫夏草図鑑」1997ほかの著者で知られる冬虫夏草研究家、清水大典氏の冬虫夏草図の複製画310枚を桐箱に収める。妖しく神秘的な冬虫夏草を、写真を越える正確で細密な描写、はなやかな色彩で描く。学術図鑑の価値に加え、美術品複製としての価値もある。

2008年8月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」に載せています。
ご注文方法:CATEGORIES「ご注文方法など」-「注文・支払い・納期など」を参照願います。
価格は為替レートの変更により変わることがあります。

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1.“新紹介”
Dyer, Betsey Dexter (2003) 
「A Field Guide to Bacteria」(バクテリア フィールドガイド)

Cornel University Press (コーネル大学出版部) 
価格3,220円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。13.7x1.4cm。8+355ページ、うち原色図版32ページ。ペーパーバック。
われわれ真核生物の遠い祖先、アーキアやバクテリアの世界をのぞいてみませんか?
本書は生命誕生の起源につながるアーキアやバクテリアのフィールドガイド。バクテリアは真正細菌や細菌とも呼ばれ、アーキアは古細菌ともよばれる。両者とも菌という字がつくが、かびやきのこが属する菌類(真菌とも呼ばれる)とは系統的に異なる生物だ。バクテリアやアーキアの細胞には核がないが、菌類は、動物や植物の細胞と同様に細胞に核があり真核生物に属する。生命誕生の早い時期にアーキアとバクテリアは分岐し、さらに両者の共生により、真核生物が誕生したと考えられている。
アーキアやバクテリアは個々には肉眼では見えないが、集団になるとオレンジや紫、黄色や緑の塊状やマット状になり肉眼でも見える。本書は顕微鏡サイズの生きものを、顕微鏡を使用しなくても分かるようガイドしたところに大きな特色がある。内容は、分類や生息環境などを概説し、本論では、まず、生命の起源になった太古の熱水環境の超高熱菌や好熱性光合成細菌などを、次に現生のメタン生成菌や好熱菌などのアーキアを、さらにプロトバクテリア・グラム陽性バクテリア・シアノバクテリアなどを順次、生態や生息環境を中心に、豊富な写真で解説する。説明は具体的で分かりやすく、容易に我々の知らない世界へ案内してくれる。

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2.“新紹介”
Hood, Ian (2003)
「An Introduction to Fungi on Wood in Queensland」
(クイーンズランド州の材上生菌類概論) 

School of Environmental Sciences and Natural Resources Management, University of New England
(オーストラリア、ニューイングランド大学環境・天然資源管理学部)
価格8,320円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。14.6x20.6cm。388ページ。うち原色図版4ページ。白黒図本文中に多数。ペーパーバック。
オーストラリア北東部、クイーンズランド州に分布する材上生菌類を解説する。変形菌(3種)、子のう菌、担子菌などの各群の代表的菌類約180種を顕微鏡図、外形図、参考文献を付し解説する。多孔菌類が約半分を占める。クイーンズランド州は南部の温帯から北部の熱帯にまで広がるので熱帯特産種も多く解説されている。著者はニュージーランド森林研究所の研究者。専門は樹病学や菌類生態学なので、解説もその分野に詳しい。本書は森林総合研究所の太田祐子先生に教えていただいた。感謝。

他の材上生菌類の解説書:
2-2.“2008年4月文献案内で紹介”
Bruno (2003) 「Les Champignons des arbres de l’est de l’Amérique du Nord」 (北米の樹木性菌類)

Les Publications du Québec(ケベック州出版局)
価格8,390円(税込み、送料別) 納期 2週間(少数在庫)

2-3.“2007年4月文献案内で紹介”
載玉成 (2005) 「中国林木病原腐朽菌図志」 (中国木材腐朽菌図譜)
 
科学出版社  価格 13,650円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)

2-4.“2008年6月6日ブログで紹介”
小林享夫(2007)「日本産樹木寄生菌目録―宿主、分布および文献―」 

全国農村教育協会。ただし著者の自費出版、印刷部数わずか500部。
価格 10,500円(税込み、送料サービス) 納期 2週間。

2-5.“2007年11月9日ブログで紹介”
Schmidt, Olaf (2006)
「Wood and Tree Fungi. Biology, Damage, Protection, and Use」
(材と樹木の菌類:その生物学・被害・防御・利用)
 Springer 
概算15,020円(税込み、送料別) 納期 ご注文後1.5ヶ月(お取り寄せ)

Arctic_and_Alpine_Mycology_7.jpg
3.“新紹介”
Hoiland, K. & R.H. Oklamd (eds) (2008)
「Arctic and alpine mycology VII」 (北極地方と高山の菌類学第7集)
 
SOMMMERFELTIA 31, 2008 
価格11,100円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
英語。18.2x25.5cm。211ページ。本文中に図・写真あり。ペーパーバック。
2005年8月ノルウエー、フィンセで開かれた第7回北極地方と高山の菌類学国際シンポジウムでの発表論文集。「ロシアの高山帯・亜高山帯のハラタケ科」、「ピレネー山脈高山帯の大型菌類チェックリスト」、「ロッキー山脈高山帯の大型菌類の生態とチェックリスト」、「Cortinarius saniosus複合種ならびに近縁の新種C. aureovelatusの研究」、「外生菌根菌の形態種及び系統種概念の一例としてのCortinarius alpinus」、「ロシア北極地方MagadaおよびChukota地域のビョウタケ目」など9論文を収載。
        既刊在庫: 第3・4合併集(1993) 9,070円、第5集(1996) 5,920円。

2008年7月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」2008年7月号に載せています。
ご注文方法:CATEGORIES「ご注文方法など」-「注文・支払い・納期など」を参照願います。
価格は為替レートの変更により変わることがあります。
原色中国大型菌類図鑑
1.“新紹介”
袁明生ほか編著 (2008)
「中国蕈菌原色図集」(原色中国大型菌類図鑑) 
 
四川出版集団・四川科学技術出版社、成都、中国。  
価格19,950円(税込み、送料別) 納期 在庫切れ、追加取寄せ中。
中国語。A4版。552ページ。総原色図版ページ。ハードカバー。
 中国に産する子のう菌及び担子菌に属する大型菌類(きのこ)1089種を、2200枚近い原色写真を付し解説する。うち359種については成分表やその化学式を載せる。
 西口親雄(2001)「森と樹と蝶と」(八坂書房)によれば、日本の多くの植物のふるさと(分布中心)は中国であり、中国の植物多様性は、その東端に位置する日本のそれよりはるかに高いという。例えば、カエデ属(Acer)は中国に33種産するが、日本は23種である。ナラ属(Quercus)の中のナラ類・カシ類・ウバメガシ類三つのグループでは中国に合計46種産するが日本にはその三分の一にも満たない13種しか産しない。ツバキ属(Cameria)を構成するツバキ類・サザンカ類・チャ類についても同様で、中国では3グループ合計19種産するのに対し日本はわずか3種にすぎない。このように日本の多くの植物の分布中心は中国であり、中国の植物相を知ること無くして日本の植物相を理解することは出来ない。 
 植物と緊密な関係を持つ菌類についても同じことが言えると考える。日本の菌類相を知るためには、ぜひとも中国の菌類相を知る必要がある。その意味で大型菌類1089種を載せる本書は重要な一冊である。掲載種は、偏りがあるようだが、テングタケ属(Amanita)は、今井三子、本郷次雄、小田貴志各氏の記載種を含む41種を、チチタケ属(Lactarius)は日本人記載種3種を含む41種を、ベニタケ属(Russula)は同1種を含む34種を載せる。他にフウセンタケ属(Cortinarius)54種、カヤタケ属(Clitocybe)38種、ホウキタケ属(Ramaria)18種、オオシロアリタケ属(Termitomyces)8種などに佐野は注目した。

Taming_the_Truffle.jpg
2.“新紹介”
Hall, I.R., G. T. Brown & A.Zambonelli (2007)
「Taming The Truffle: The History, Lore, and Science of the Ultimate Mushroom」
(トリュフの栽培:この究極のきのこの歴史、伝承、および科学) 
 Timber Press  
価格3,680円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
“トリュフや地下性菌に興味のある方、また菌根性きのこ栽培に関心のある方に大いにお勧め!”
英語。15.8x23.53cm。304ページ。本文中に原色写真。ハードカバー、カバー付。
 ヨーロッパではトリュフは食用きのこの中でも特に珍重される。ペリゴ-ド黒トリュフ(Perigord black truffle: Tuber melanosporum)やイタリアン白トリュフ(Italian white truffle: T. magnatum)と呼ばれるブランドのトリュフは、日本人にとってのマツタケよりもはるかに貴重で高価なようだ。イタリアン白トリュフが、赤ん坊の頭ほどある巨大なものであったが、「1個が高級乗用車1台の価格で取引された」とテレビ放映されたのを見たことがある。
 このように高価なトリュフであるから栽培の試みが熱心に続けられ、今ではフランス、イタリア、スペインなどのほか、ニュージーランド、オーストラリア、米国などでも、根に菌根を作らせた樹木を植栽する方法で行われている。しかし、菌根菌であるトリュフ菌に子実体を作らせることは大変難しく、本書によれば、フランスでは20年以上にわたり毎年40万本以上のトリュフ菌付き樹木が植栽されたにもかかわらず、多くのトリュフ園は栽培に成功せず、トリュフの生産量は顕著には増えていないそうだ。
 最近、日本のバイオ会社がマツタケの子実体原基の形成に成功し、きのこへの成長にあと一歩だと報道された。本書にはマツタケやトリュフのような菌根性きのこのホスト植物なしの栽培研究について皮肉混じりに書かれた項目がある。世界最初にそれに成功したというカリフォルニアトリュフ会社は1991年倒産したそうだ。それに成功したという2001年の日本の研究発表にも皮肉交じりにコメントされており読んでみると面白い。  
 本書には栽培以外にも、人とのかかわりの歴史、生態、種の同定法などが解説され、特に“現地写真付き自生環境の解説”は日本の野生トリュフ採集に熱心な方々に大変参考になるに違いない。  

2-2. トリュフの生態、栽培、分類についての他の本 (ブログで紹介済)
(1)Callot, Gabriel (1999)「La truffe la terre la vie」 (トリュフ、土壌、生態)
価格 8,800円(税込み、送料別) 納期 2週間(小部数在庫)
仏語。21x21cm。210ページ。ソフトバック。本文内図版多数。
子実体形成のプロセスや子実体の形態学など、トリュフの分類にも不可欠の生態について解説。
(2)Riousset, L. et G., G. Chevalier & M.C. Bardet (2001)
Truffes d'Europe et de Chine(ヨーロッパと中国のトリュフ)

価格8,800円(税込み、送料別) 納期2週間(小部数在庫)
仏語。17x24cm。181ページ、原色図版多数。ペーパーバック。
トリュフの専門図鑑。子実体の外形・断面の原色写真に加え、子の う・胞子の原色顕微鏡写真。遺伝子分析にもとづく系統樹も載せられている。 検索表付き。
(3)Carlo Vittadini 200 Anni di Micologia I Tartufi fra Ricerca e Divulgazione (菌類学のカルロ・ヴィタディーニ生誕200年、そのトリュフ研究と発表)(2001)
価格7,680円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
イタリア語。21.5x30.5cm。263ページ。原色ページ多数。ハードバック。
地下生菌に興味を持つ人でカルロ・ヴィタディーニ(1800-65)の名前を知らない人はいない。
本書は、ヴィタディーニ生誕200年を記念し、彼ゆかりのイタリア、パヴィア県とロンバルディーア州政府、およびロンバルディーア菌学連盟とブレサドーラ菌学会の4者が共同して出版した出版物である。内容は彼の菌類研究の解説と代表的出版物の部分的復刻からなる。

2-3.ホスト植物なしで菌根性きのこの栽培に成功したという2001年の日本の研究発表が載っている発表論文集CD (ブログで紹介済)
(1)Hall, I., Wang Y., E. Danell & A. Zambonelli (2002)
Edible mycorrhizal mushrooms and their cultivation (食用菌根性きのこ、およびその栽培)

Proceedings of the Second International Conference on Edible Mycorrhizal Mushrooms Christchurch, New Zealand 2001
CD-ROM。価格5,620円(税込み、送料別) 納期2週間(1セットのみ在庫)

3.中国の菌類を知るための文献(ブログ紹介済)
(この他に「中国真菌志」がある:佐野書店ブログ参照)
(1)戴玉成 (2005)中国林木病原腐朽菌図志」 (中国樹木腐朽菌図譜) 
価格13,650円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫) 
中国語。21.6x28.2cm。4+197ページ。顕微鏡図・原色写真多数。ハードカバー。
(2)Bi Zhishu, Zheng Guoyang & Li Taihui (1993)「The Macrofungus Flora of China’s Guangdong Province」 (中国、広東州の大型菌類フロラ)
価格17,660円(税込み、送料別) 納期2週間(少数在庫)
英語。19.5x26.7cm。16+734ページ、うち白黒図版113ページ。ハードカバー。
(3)Wu Xingliang & Dai Yucheng (2005)「中国霊芝図鑑」
価格 14,700円(税込み、送料別) 納期 2週間(小部数在庫) 
中国語。22.0x28.7cm。8+229ページ。原色写真・胞子図多数
(4)Zhao Ji-Ding & Zhang Xiao-Qing (1982) 「The Polypores of China」 (中国の多孔菌類) Bibliotheca Mycologica Band 178
価格19,460円(税込み、送料別) 納期 2週間(小部数在庫)
英語。14.5x22.5cm。524ページ。本文中に顕微鏡図318図。
5)Yu-Cheng Dai & Tumo Niemela (2006) 「Hymenochaetaceae in China: hydnoid, stereoid and annual poroid genera, plus additions to Phellinus 」 (中国のタバコウロコタケ科) 
Acta Botanica Fennica No. 179.   価格 6,420円(税込み、送料別) (在庫切れ中)
英語。17.7x25.5cm 。78ページ、うち原色写真7ページ。本文中に顕微鏡図。ペーパーバック。
(6)Wenping Wu & Wenying Zhuang (2005) 「Sporidesmium, Endophragmiella and related genera from China」 Fungal Diversity Press
価格 11,380円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。18.4x26.1cm。10+351ページ。ハードカバー。
(7)Zhao Ji-Ding (1989) 「The Ganodermataceae in China」(中国のマンネンタケ科)
Bibliotheca Mycologica Band 132  価格 6,400円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。14.5x22.5cm。176ページ。本文中に顕微鏡図84図。原色図なし。
(8)Teng, S.C. (1996) Fungi of China (中国の菌類) Mycotaxon, Ltd. (在庫切れ中)
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佐野書店 佐野悦三

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