音楽

 ブログにはほとんど書かないが、店主の佐野は音楽が好きだ。これを書いている今も、バッハのバイオリンとオーボエのための協奏曲 BWV1060R、フルートとバイオリンのための協奏曲 BWV1044、それにハープシーコードのための協奏曲 BWV1052が入ったCDを小さく鳴らしている。対位法だのフーガだのという難しいことはわからないが、静かで心安らぐ曲だ。

 インターネットで曲をダウンロードできるようになってCDの価格が大きく下がったように感じる。CDが出始めたころは国内版はLPレコードと同じ1枚3千円ほどもした。それがどうだ。今は廉価版なら国内版でも1枚千円程度、オークションならもっと安く買える。何枚もが組になったセットものではさらに安くなる。若くして亡くなった天才チェロ奏者ジャクリーヌ・デュプレの17枚組EMI全録音集は新品だったが1枚当たり250円という激安価格で落札できた。

 相生という田舎に住んでいると生の演奏に接する機会はほとんどない。CDで聞くことがほとんどだ。しかし、「コンサートホールで一期一会の生の演奏を聴くことこそ本当の音楽鑑賞だ。何本ものマイクを立てて拾ったさまざまな音源からの音をミキシングして作り上げたCDの音楽を、プレーヤー、アンプ、スピーカなどいくつもの機械を通して聞くなど人工の極致で、生の演奏からはほど遠いものだと」いう主張がある。確かにそうかもしれない。CDはいわば音楽の缶詰だ。さばの味噌煮缶詰は、生のさばの味噌煮と味は比べようもない。しかし、今は亡きフルトベングラーやバーンスタインの指揮する名演を聴くことができるのも、CDという缶詰のおかげだ。
2013年10月8日からの訪問者数
プロフィール

佐野書店 佐野悦三

最近の記事
ブログ内検索
カテゴリー
月別アーカイブ
リンク
RSSフィード