懸命な姿が美しい!

(この記事は2010年2月15日のブログに掲載したものです。整理のため日付を移動しました)
 昨14日、相生から車で東へ20分ほどのあすかホール(兵庫県太子町)で開かれた「西播磨交響楽団第14回定期演奏会」を聞いた。「西播磨交響楽団」は兵庫県南西部を中心に活躍しているアマチュア交響楽団。指揮は原田芳彰さんという方、ピアノは佐野まり子さんという西宮出身のピアニストだ。曲目はベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調作品55“英雄”」と同「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調作品73“皇帝”」の2曲。

 感動した!
 第1バイオリンに小学生や中学生と思しき女子3・4人が混るアマチュアオーケストラだが、そのひたむきで懸命な演奏姿に感動した。
 佐野まり子さんのピアノにも心打たれた。両の指先は流れるように軽やかに動いてきらめく音をつむぎだし、フォルティッシモをたたき出すときは、腕だけでなくお尻が持ち上がるほど全身の力がこもる。非力なオーケストラをバックに、その非力さを十二分にカバーする力強く、熱のこもった演奏だ。
 
 わたしのCDライブラリーには、「第5番《皇帝》」は、
(1)マウリッツオ・ポーリニ(ピアノ)/クラウディオ・アバド(指揮)/ベルリンフィル(1994)、
(2)ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)/小澤征爾(指揮)/ボストン交響楽団(1981)、
(3)マウリッツオ・ポーリニ(ピアノ)/カール・ベーム(指揮)/ウイーンフィル(1976)、
(4)フリードーリッヒ・グルダ(ピアノ)/ホルスト・シュタイン(指揮)/ウイーンフィル(1970)、
(5)ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)/レナード・バーンスタイン(指揮)/ニューヨークフィル、
(6)エドウィン・フィッシャー(ピアノ)/フルトヴェングラー(指揮)/フィルハーモニアオーケストラ(1951)
など名演と呼べるものが6枚ある。さらにウイルヘルム・バックハウス(ピアノ)/ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)/ウイーンフィルの歴史的名演のLPもある。

 しかし、これらのどの演奏よりも、佐野まり子/原田芳彰/西播磨交響楽団の演奏に心打たれた。演奏の技量・完璧さにおいては劣るだろう。しかし、その懸命な演奏姿は実に美しい。 久しぶりに感動と元気をもらった。
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