中国蕈菌原色図集

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2008年7月文献案内で紹介しました。
原色中国大型菌類図鑑
袁明生ほか編著 (2008)
「中国蕈菌原色図集」(原色中国大型菌類図鑑) 

四川出版集団・四川科学技術出版社、成都、中国。  
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中国語。A4版。552ページ。総原色図版ページ。ハードカバー。
 中国に産する子のう菌及び担子菌に属する大型菌類(きのこ)1089種を、2200枚近い原色写真を付し解説する。うち359種については成分表やその化学式を載せる。
 西口親雄(2001)「森と樹と蝶と」(八坂書房)によれば、日本の多くの植物のふるさと(分布中心)は中国であり、中国の植物多様性は、その東端に位置する日本のそれよりはるかに高いという。例えば、カエデ属(Acer)は中国に33種産するが、日本は23種である。ナラ属(Quercus)の中のナラ類・カシ類・ウバメガシ類三つのグループでは中国に合計46種産するが日本にはその三分の一にも満たない13種しか産しない。ツバキ属(Cameria)を構成するツバキ類・サザンカ類・チャ類についても同様で、中国では3グループ合計19種産するのに対し日本はわずか3種にすぎない。このように日本の多くの植物の分布中心は中国であり、中国の植物相を知ること無くして日本の植物相を理解することは出来ないようだ。 
 植物と緊密な関係を持つ菌類についても同じことが言えるのではなかろうか。日本の菌類相を知るためには、ぜひとも中国の菌類相を知る必要がある。その意味で大型菌類1089種を載せる本書は重要な一冊である。掲載種は、偏りがあるようだが、テングタケ属(Amanita)は、今井三子、本郷次雄、小田貴志各氏の記載種を含む41種を、チチタケ属(Lactarius)は日本人記載種3種を含む41種を、ベニタケ属(Russula)は同1種を含む34種を載せる。他にフウセンタケ属(Cortinarius)54種、カヤタケ属(Clitocybe)38種、ホウキタケ属(Ramaria)18種、オオシロアリタケ属(Termitomyces)8種などに佐野は注目した。
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佐野書店 佐野悦三

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