2008年11月文献案内

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1.“新紹介”
Kirk, P.M, P.F. Cannon, D.W. Mimter & J.A. Stalpers (2008)
「Dictionary of the Fungi, 10th Edition」 (ディクショナリ オブ ザ ファンジャイ第10版)

価格13,400円+送料500円(090430価格変更) 納期 2週間以内(在庫) 
英語。18.0x25.0cm。11+771ページ。ハードカバー。
 基本書中の基本書、Dictionary of the Fungi,第10版がこの9月末に出版された。遺伝子分析などに基づく最新の分類体系を採用し全面的に書き改められた。もう本書なしで菌類の分類を語ることはできない。
 第9版から2割近くページが増え771ページの大冊なった。本辞典では真の菌類から除外された偽菌類は別項目にされ、746ページのDictionary of the Fungi(菌類辞典), 11ページのDictionary of the chromistan fungal analogues(クロミスタ偽菌類辞典)、および13ページのDictionary of the protozoan fungal analogues(プロトゾア偽菌類辞典)の3本立てになった。菌類系統分類の世界は、日ごとに新しい研究成果が発表される日進月歩の世界である。第10版が採用した体系も最新のものではあっても、最終のものではない。前書きにはこの第10版が紙に印刷される最後の辞典になるだろうと書かれている。電子媒体かもしれないが次の第11版が作られる日もそう遠くないかもしれない。

1-2.“既紹介”
Cannon, P.F. & P.M. Kirk (Eds.) (2007)
「Fungal Families of the World」(世界の菌類の諸科) 
 
価格 22,090円(税込み送料別) 納期 2週間(在庫)
 菌類辞典第10版が参照を薦めている姉妹辞典。豊富な原色写真と簡潔な文章で第10版が認めた菌類のすべての科を解説する。参考文献も大変充実。全頁に原色写真があるため高価だが、図がひとつもない菌類辞典第10版を補完する辞典であり、第10版と一緒に持つことをお勧めする。

2. “新紹介”
Watling, Roy (2008) 
「A Manual and Source Book on The Boletes and Their Allies」
(イグチ類とその近縁についての手引きと原典集)

Synopis Fungorum 24, FiungiFlora
価格7,440円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
“遺伝子分析の成果を取り入れたWatling(ワトリング)先生のイグチ目の属までの論考。参考文献リストも充実。盛りだくさんの内容” 
英語。15.02x22.5cm。248ページ、うち線画図版17ページ。ペーパーバック。
 最近の遺伝子分析を元にイグチ目に79属を認定し、それらの基準種ならびに形態形質、生態・分布・命名法について記載する。図を必要に応じつける。属の異名を、そのタイプ種をつけ載せる。最近の研究成果にもとづくイグチ目の科までの分類体系を示し、属の検索表をつける。種の記載はないが、種を認定するための、マクロレベルおよびミクロレベルで検討すべき形質を記す。参考文献リストが充実。

3.“新紹介”
Persoonia Vol. 20, June 2008

価格7,370円(税込み、送料別) 納期2週間(小部数在庫)
英語。A4判。107ページ。原色写真あり。ペーパーバック。
 Persooniaは本号から、従来の担子菌の分類を専門とする雑誌から、菌類の分子系統や進化を専門とする専門誌に大きく変貌した。発行元に、従来のNational Herbarium Nederland Leiden University branchに加え、Centraalbureau voor Schimmelcultures (略称CBS)が加わり、2機関の共同出版物になった。さらに版形をA4版に拡大し、全ページ原色図版になった。年2回発行。
 注目論文:pp1-7:A phylogenetic study of Boletus section Boletus in Europe(ヨーロッパ産ヤマドリタケ属ヤマドリタケ節の系統研究)
 その他論文:pp59-86:host specificity and speciation of Mycosphaerella and Teatosphaeria species associated with leaf spots of Proteaceae(ヤマモガシ科の病斑葉に共生するMycosphaerella属とTeatosphaeria属の種のホスト特異性と種分化)、など微小菌類の6論文。

4.“新紹介”
国立科学博物館編 (2008)
「菌類のふしぎ 形とはたらきの驚異の多様性」

国立科学博物館叢書9、東海大学出版会 
価格 2,940円(税込み、送料サービス)  納期 2週間(在庫)
18x26cm。216ページ。原色写真・図版多数。ハードカバー。
 10月11日から国立科学博物館で始まった特別展「菌類のふしぎ きのことカビと仲間たち」(来年1月12日まで)に合わせて出版された。この特別展の図録も兼ねるというが、内容はいっそう深い。
執筆者は21人に及ぶ各分類群の日本の第一線研究者。身近な存在でありながらあまり知られていない菌類の広大な世界を概観できるだけでなく、「Dictionary of the Fungi, 第10版」(2008年9月出版、CABI )で代表される最近の菌類分類体系の大幅な改変も把握できるコンパクトながら濃密な内容になっている。
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