2007年10月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」10月21日号に載せています。
ご注文は、①書籍名・部数、②お名前、③郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、④お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
   電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
   郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店 佐野悦三

1.“新紹介”
Douannla-Meli, Clovis (2007) 
「Fungi of Cameroon. Ecological diversity with emphasis on the taxonomy of Non-gilled Hymenomycetes from the Mbalmayo forest reserve」 (カメルーンの菌類。ムバルマヨ森林保護区のヒダナシタケ類の分類に重点を置いた生態的多様性)
 
Bibliotheca Mycologica Band 202. J Cramer  
価格 16,630円(税込み)。 納期2週間(在庫)
英語。14.3x22.5cm。9+410ページ。本文中に顕微鏡図多数。ペーパーバック。
 アフリカ中央部、カメルーンのまさに熱帯域位置するムバルバヨ森林保護区の主に材に発生するヒダナシタケ類を中心にした菌類フロラの研究報告書。著者はカメルーン出身でドイツ、カッセル大学生物学研究所に席をおく研究者。現地住民のきのこの利用や、きのこの発生の季節変動などの報告もあるが、主要部はヒダナシタケ類に限っての種の解説部分で本書の約半分を占める。ヒダナシタケ目、腹菌類、異担子菌類に属する27科54属の140種を線画や走査電顕写真をつけ詳細に解説する。佐野の興味のある分類群では、Ramariaホウキタケ属3種、Trametesシロアミタケ属11種、Phellinusキコブタケ属10種、Cyathusチャダイゴケ属6種、Geastrumヒメツチグリ属4種、Caloceraニカワホウキタケ属4種、Tremellaシロキクラゲ属2種など。本書での新種記載は次の通り。Clavulina arcuatus Dounala-Meli, Lentariria acuminata Dounala-Meli, Pterula hyphoides Dounala-Meli, Phylloporia resupinatus Dounala-Meli & Ryvarden, Coriolopsis antleroides Dounala-Meli & Ryvarden, Nigroporus stipiatus Dounala-Meli & Ryvarden。

2.“新紹介”
Grupo Ibero-insular de Cortinariologos (GIC) (edit.)
「Cortinarius Ibero-insulares-1」(イベリア半島のフウセンタケ属第1巻)

Fungi Non Delineati Pars 41・42
価格7,560円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
スペイン語。272ページ、うち原色図版156ページ。走査電顕写真本文中に多数。ペーパーバック。
 イベリア半島に分布するフウセンタケ属を網羅する原色図鑑シリーズの第1巻がこの9月出版された。すでにヨーロッパ全体のフウセンタケ属をカバーする図鑑がフランスとスウエーデンから、イタリア産のフウセンタケ属をカバーする図鑑がイタリアから出版中であるが、これらに負けじと、スペインのフウセンタケ属研究家が研究グループを結成し出版したようだ。第1巻はCortinarius arcanusほか合計50種を、胞子の走査電顕写真、生態原色写真、胞子や組織の光学顕微鏡写真などを付け詳細に解説する。スペイン語は易しくないが、本書の半分以上を占める図版が理解を助ける。検討標本はすべて番号をつけられ各地の標本庫に保存されている。分類はフランスのBidaudほかのAtlas des Cortinariusに従う。先行するフウセンタケ属図鑑と比べた本書の特徴は、豊富な光学顕微鏡写真だろうか。なお、本巻で1新変種が記載された。

3.“新紹介”
Ludwig, Erhard (2007)
「Pilzkompendium Band 2 Deshreibungen」(菌類概説第2巻、解説の部)
FUNGICON-Verlag & Verlagsbuchhandlung  
価格13,140円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
ドイツ語、ただし属の解説は英語併記、および種の特徴を英語で簡潔に書く。18.0x24.5cm。26+723ページ。本文中に顕微鏡図多数。ハードカバー。
 本年6月の文献紹介で案内した第2巻の図譜の部と解説の部の二冊の分冊のうちの解説の部が入荷したので紹介する。全5巻(10冊)で大型菌類3千種以上を図示・解説しようという意欲的なきのこ図鑑シリーズの第2巻は、ハラタケ属、アロプサリオタ属、コガサタケ属、ヒトヨタケ属、イッポンシメジ属、ラクリマリア属、ホリオティナ属、ウラベニガサ属、およびナヨタケ属を扱う。この解説の部は、700ページを超える大冊。顕微鏡図のほかは文章だけだが、属の解説は英語が併記され、さらに種の解説でも英語で特徴が簡潔に書かれており、ドイツ語の苦手な読者の便が図られている。なお図譜の部は7月に入荷し、ご注文の方々にお送りしたところ、すばらしい図版と評判になった(価格27,450円。在庫あり)。 “佐野書店お勧めの図鑑“

4.“新紹介”
Corner, E.J.H (1983)
「Ad Polyporaceas I Amauroderma and Ganoderma」(多孔菌科その1、コマタケ属、およびマンネンタケ属)
 
Beihefte 75 Zur Nova Hedwigia
価格7,900円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。17.8x25.0cm。182ページ。線画多数。ハードカバー。
 コーナー先生の多孔菌科シリーズ第1巻。マレーシア半島の熱帯・亜熱帯林に分布するコマタケ属・マンネンタケ属・Haddowia属・Humphreya属を詳細に解説する。本書でコマタケ属8種・変種、マンネンタケ属8種・変種が新種記載された。アジアの熱帯・亜熱帯産のコマタケ属・マンネンタケ属を知るためには必要な文献。
2013年10月8日からの訪問者数
プロフィール

佐野書店 佐野悦三

最近の記事
ブログ内検索
カテゴリー
月別アーカイブ
リンク
RSSフィード