2007年5月文献案内

この文献案内の紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 5月13日号に載せています。
 ご注文は、書籍名、部数、お名前、郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店
次号「2007年6月文献案内」は6月24日に掲載予定です。

1.“新紹介”
米国菌学会機関紙Mykologia特別号 
「A phylogeny for kingdom Fungi Deep Hypha issue」
(菌界の系統学 ディープ ハイファ号) 
Mycologia Vol. 98 No. 6, November/December 2006

Mycological Society of America  
価格 8,000円(送料込み、税込み) 納期2週間(在庫限り)
英語。21.7x28.0cm。278+8ページ。原色図版・白黒図版・系統図多数。ペーパーバック。
 世界中の菌類分類関係者がその発行を待っていた重要文献。これからの菌類分類の基準を提供する。今年4月に発行されが、本来は昨年末に発行されるはずであった。
 最新の研究成果に基づく菌類の系統分類を提示する24論文を掲載する。(1)Overview of Kingdom Fungi(菌界の概観)、(2)Early Diverging Lineages(早期に分岐した系統:接合菌など)、(3)Basidiomycota(担子菌門)、(4)Ascomycota(子のう菌門)の4章立て。(1)では菌界全体の系統樹が必見。キノコ好きには(3)の9論文のうち、大型担子菌類の7論文が必見。系統樹を見るだけでもよい。系統樹には地下性菌やホウキタケも多く載っている。(4)の子のう菌門では、チャワンタケの仲間やトリフが載る2論文が必見。入手してからの時間が足りず十分なコメントを書けないが、系統樹を見るだけでもオーッと衝撃が走る。もう本書を見ずして菌類分類は語れない!
より詳細は米国菌学会MykologiaのHPへ。
2.“新紹介”
Webster, J. & R.W.S Weber (2007)
「Introduction to Fungi Third Edition」 (菌類概論第3版)

Cambridge University Press 
価格 19,260 円(税込み、送料別) 納期2週間(少数在庫)
英語。19.5x25.2cm。19+841ページ。白黒図・表多数。ハードカバー。
 定評ある菌類概説書の全改定新版。第2版と比べ約200ページ増えた。最近の研究成果、特に系統分類の研究成果を取り入れ全面的に書き直されたという。ただ本書で採用する上位分類は番号1のMykologiaディープ ハイファ号と異なる部分がある。解説は、ライフサイクルや細胞の構造、生殖・成長など生態面に多くのページを割く。菌類全般についての基礎知識をつけたい方に本書はお勧め。かつて「ウエブスター菌類概論」の名前で第2版の日本語版が出版され、店主の佐野もこれで勉強した。この第3版も日本語版の出版を期待する。
 なお、3月および4月の文献案内で紹介したWebster, J. (2006/7) 「Interactive DVD-ROM, Mycology Vol. 1 & Vol. 2」 (インターラクティブDVD-ROM 菌類学 第1巻および第2巻)各20,460 円(税込み、送料別) (在庫切れ、取寄せ中)は、本書の内容に対応する動画ファイルでありお勧め。
 菌類概説書のもう一方の雄であるAlexopoulos, C.J., C.W. Mims & M. Blackwell 「Introductory Mycology」 (概説菌類学)(1996年発行の第4版が最新)の改訂版の早期出版を切望する。
3.“新紹介”
Læssøe, Thomas & J.H. Petersen (2007)
「Interactive DVD-ROM MycoKey 2.1 Keys to 850 genera of Asco- and Basidiomycota from Northern Europe」
(インターラクティブDVD-ROM “キノコ検索図鑑” バージョン2.1 北ヨーロッパ産担子菌門および子のう菌門の850属の検索)
     
価格 15,260円(税込み、送料別) 納期2週間(少数在庫)
要求システム:Windows・Mac両用。Windowsの場合:Windows XP。Macの場合:OS X (10.3/10.4) 。両者とも200Mbのハードディスク空きスペース、および少なくとも1024ピクセルのディスプレイが必要。
 電子辞書がその便利さで売れているそうだが、これは電子版キノコ検索図鑑である。筆者はまだ使用に習熟していないので十分な解説が出来ないが、3千6百枚以上のキノコの原色写真を収容し、子実体の形や大きさ・色、かさやかさの形・色などのマクロの形質、胞子の形や模様・色、菌糸の種類などのミクロの形質、さらに基質やホストなどの生態的特長などをマウスで選択していくことにより、自動的に属や種が絞られ、最終的に該当する種名とその原色写真、種の解説、参考文献が表示される。該当するキノコが複数ある場合は、スライドショウ的に連続表示も出来る。数字だけを見ると、全部で862属(タイトルは850属だが)、6,482のキノコ情報とそれに対する1万5千を越える参考文献情報が入っているようだ。キノコ図鑑の新しい形を提示。
4.“再入荷”(すみません、在庫切れになりました)
Kirk, P.M., P.F. Cannon, J.C. David & J.A. Stalpers (Edit.) (2001)
「Ainsworth & Bisby’s Dictionary of Fungi 9th edition」
(菌類辞典第9版)
CABI Publishing
価格13,640円(税込み、送料別) 納期:すぐに在庫切れになりました。受注後2.5ヶ月。
英語。568ページ。ハードカバー。世界でもっとも権威のある菌学の辞典。菌類を調べるにはまずにこの辞典で調べてみよう。
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佐野書店 佐野悦三

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