ルリハツタケはLactarius indigoにあらず

Mycotaxon Vol. 96, April-June 2006, pp. 261-307 に掲載された NUYTINCK, Jorinde 「A taxonomical treatment of the North and Central American species in Lactarius sect. Deliciosi」(北米と中米のチチタケ属デリキオシ節の分類学的扱い)によると、日本でルリハツタケと呼ばれている美しい青色のチチタケの仲間のキノコは、従来、Lactarius indigo (Schwein.: Fr.)Fr.と同定されてきたが、実はそうではなく、東南アジアからインドにかけて分布する Lactarius subindigo Verbeken & E. Horakと名づけられた、同じチチタケ属だが別種のキノコだそうだ。
今関・本郷(1989)原色日本新菌類図鑑IIでは Lactarius indigo (ルリハツタケ)は日本と北米東部に隔離分布するとされている。しかし、北米東部から中米コスタリカ・コロンビアにおよぶ地域での採集例の増加と、インドを含む熱帯アジア地域での類似キノコの採集例の増加に伴い、両地域の標本を遺伝子分析と形態比較を行った結果、そう結論された。
Mycotaxon Vol. 96, April-June 2006 (2006年8月末に出版)
価格 約6,300円(税込み、送料別)
納期 2.5ヶ月

本巻には、他に中国南西部に分布するTylopilus(ニガイグチ属)の新種記載、中米エクアドルのアンデス山脈に分布するCystoderma(シワカラカサタケ属)の新種記載、熱帯アフリカに分布するMarasmius(ホウライタケ属)の新種記載、変形菌のDidymium の新種記載などがある。
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佐野書店 佐野悦三

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