2006年8月文献案内

2006年8月28日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
在庫や価格についてはお問合せください。
1.“新紹介”中国真菌志第27巻、Yang Zhuliang (2005)
「Amanitaceae」(テングタケ科)

価格 7,670円(税込み、送料別)(2007年9月6日現在) 納期2週間(在庫僅少)
中国語。19.3x26.7cm。18+258ページ。本文中に線画多数。
高等植物では、“東アジアの植物の分布中心は中国で、日本は分布中心から外れている。そのため日本の植物相を理解するには中国の植物相を知ることが必須” といわれている。大型菌類、特に樹木と共生する菌根菌についても同様なことが考えられる。
本書は、代表的な菌根菌であるテングタケ科で中国に分布する2属100種を白黒外形図、顕微鏡図、検索表などを付け詳細に解説する。今井三子、本郷次雄、長沢栄史、小田貴らにより日本で新種記載された種も載る一方、中国で新種記載された種も数多く解説されている。本書を見ずして東アジアのテングタケ科を知ることは出来ない必携の書といえる。
奥付によると印刷部数はわずか800冊。絶版にならないうちに購入されることをお勧めする。

2.“新紹介”中国真菌志第23巻、Liu Bo et al. (2005)
「Sclerodermatales, Tulostomatales, Phallales」(ニセショウロ目、ケシボウズタケ目、スッポンタケ目)

価格 6,430円(税込み、送料別)(2007年9月6日現在) 納期2週間(在庫)
中国語。19.3x26.7cm。前文22+本文222+SEM写真10+外形原色写真2の各ページ、合計256ページ。本文中に線画多数(ただし、地下生菌は胞子図のみ)。
番号1と同じシリーズの本書は、中国に分布する腹菌類3目、13科、34属、132種・変種を白黒外形図(ただし、地下生菌は外形図なし)、顕微鏡図、検索表などを付け詳細に解説する。地下生菌に入るHysterangium、Protubera、Kobayasia(シラタマタケ属)などや、地下生菌化する途中のきのこのMacowanitesなどが載っており、地下生菌に興味がある方は必携。Tulostoma(ケシボウズタケ属)は18種・変種が解説されている。印刷部数はわずか800冊。

3.“新紹介”Raitviir, A. (2004)
「Revised Synopsis of The Hyaloscyphaceae」 (ヒナノチャワンタケ科の改訂)
 
Scripta Mycologica 20
価格 12,090円(税込み、送料別) 納期2週間(ただし、在庫限りの販売)
英語。17.7x25.0cm。133ページ。白黒図あり。検索表あり。
Hyaloscyphaceaeは和名ではヒナノチャワンタケ科と呼ばれる。名前の下にチャワンタケがついているがチャワンタケ目(Pezizales)ではなく、ズキンタケなどと同じビョウタケ目(Helotiales)の子のう菌である。世界に58属541種がある(Dictionary of The Fungi第9版)。
ヒナノチャワンタケ科は、従来HyaloscscypheaeおよびLacneaeという二つの大きな連とArachnopezizeaeという一つの小さな連に分けられていた。最近の遺伝子分析や超微細構造の研究結果から得られた情報を元に、著者はこれら3つの分類群をそれぞれ科のレベルに引き上げるべきと結論する。本書は、これら三つの新しい科のうちHyaloscyphaceae科29属241種・変種を、属および種への検索表、種を同定するに十分な内容の記載、さらに簡単な顕微鏡図をつけ解説する。
チャワンタケ型のきのこに興味を持つ方には必携の文献。著者は本書出版後亡くなられた。(07年1月一部修正)

4.“新紹介”Berthier, Jacques (1976)
Monographie des Typhula Fr., Pistillaria Fr. et Genres Voisins」 (ガマホタケ属、ガマホタケモドキ属、およびその関連属のモノグラフ)

Numero Special du Bulletin de la Societe Linneenne de Lyon 45 anne.  
価格 11,390円(税込み、送料別) 納期納期 08年3月現在在庫切れ(ご注文後3ヶ月)
仏語。17.4x24.5cm。213ページ、原色図版2ページ。顕微鏡図・外形図多数。ペーパーバック。  
Typhula(ガマホタケ属)とPistillaria(ガマホタケモドキ属)は、単生の小さなホウキタケ型の子実体をつくる担子菌。農業分野では雪腐病の病原菌として知られる。原色新日本菌類図鑑Ⅱには解説がなく名前だけ載る。Dictionary of The Fungi第9版によると前者は主に温帯に68種、後者(前者のシノニムとされることもある)は、北半球の温帯に50種が分布する。
本書は、この両属を知るための必須の文献。Dictionary of The Fungi第9版には参考文献として本書1点だけが載る。
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佐野書店 佐野悦三

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