2006年6月文献案内

2006年6月26日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
在庫や価格についてはお問合せください。
Fungi_of_New_Zealand4_Fungi_on_Trees.jpg
1.“新紹介”
Gadgil, P.D.(‘Peter’) (2005)
Fungi on Trees and Shrubs in New Zealand.
The Fungi of New Zealand Vol. 4
(ニュージーランドの菌類第4巻 ニュージーランドの高木と低木の菌類) 
  
価格 11,420円(税込み、送料別) 納期 2週間 
(ニュージーランドの菌類を知るためには必携)
英語。18.0x26.3cm。20+498本文ページ+原色図版16ページ。ハードバック。
このシリーズ第4巻の本書はニュージーランドの樹木に関係する700種の菌類を解説する。菌根菌はもちろん植物病原菌や植物の枯死部に寄生する菌なども含まれる。章立ては、Foliicolous Fungi(葉上生菌類), Caulicolous Fungi(柄上生菌類), Corticolous Fungi(樹皮生菌類), Radicicolous Fungi(根部寄生菌類), Xylophilous Fungi(辺材生菌類), Lignicolous Fungi(心材生菌類), Downy Mildows, Powdery Mildows, Rust and Smut Fungi, Sooty Mould and Similar Fungi, Mychorrhizal Fungi(菌根菌)ほかとなっている。菌根菌の章には、傘のあるきのこのほか、腹菌類や地下生菌、接合菌のEndogone属やGlomus属もカバーしている。子のう菌の地下生菌Tuber属はニュージーランドでは、人工栽培されている移入種はあるが、野生では種不明の1種の採集記録が1回あるだけだそうだ*。原色図版には、植物病原菌や傘のあるきのこ、硬質菌などのほか珍しい地下生菌Austrogautieria属, Chamonixia属, Descomyces属, Gallacea属, Mesophellia属の仲間などの写真があり興味深い。
*Hall, I., G. Brown & J. Byars. The Black Truffle Its History, Uses and Cultivation.New Zealand Crop & Food Institute(佐野書店価格4,780円. 在庫)によれば、1993年秋、Tuber melanosporumがニュージーランドで見つかったという。
Laboulbeniales_Tavares.jpg
2.“新紹介”
Tavares, Isabelle I. (1985)
Laboulbeniales (Fungi, Ascomycetes) 
(ラブルベニアーレス、菌類、子のう菌)
 
Mycologia Memoir No. 9.
参考価格 12,900円(税込み、送料別) 売れました。在庫切れ中(2011年3月26日)
英語。15.0x23.3cm。627ページ。白黒図・写真多数。
ラブルベニアという菌をご存知だろうか?子のう菌の仲間で、昆虫を中心とする節足動物の体表に寄生する、ルーペでやっと見える大きさの虫(むし)寄生菌である。1目4科114属1869種が知られている(Dictionary of the Fungi 9th ed. 2001)。同じように虫に寄生する冬虫夏草菌が宿主の虫を殺してしまうのに対し、ラブルベニアは宿主の虫からごくわずかな栄養をもらうのみで宿主を殺すことはなく、宿主と共に生きていく平和主義者の虫(むし)寄生菌である。
本書はこのラブルベニア菌を概説する格好のテキストである。ラブルベニア菌研究史、生長、形態、分類、進化、分布、標本採集の仕方、標本保存方法、顕微鏡観察のためのマウント法・染色法など、本菌研究に必要な知識を全般にわたり解説する。図や写真も豊富でラブルベニア菌を知りたい方にはお勧めの一冊。

3.“新紹介”
De Leon, Patoricio Ponce (1976)
Notes on Calvatia (Lycoperdaceae) , 2 Calvatia cretacea (Berk.) Lloyd, An Arctic Montane Plant 
(ホコリタケ科ノウタケ属の検討 その2 周極菌類 カルバチア クレタケア) 
 
Fieldiana Botany Vo. 38, No.3
価格 1,700円(税込み、送料別) 納期 2週間 (在庫のみの販売)
英語。15.5x23.5cm。8ページ。ペーパーバック。
地球が温暖であった頃、北極の周辺に分布していた植物を周極植物と呼ぶ。地球が寒冷化し、氷河が発達すると共に分布が南に追いやられ、現在では北半球の高山や寒冷地帯に点々と隔離分布する。菌類でも周極植物と同様な分布を示す周極菌類が考えられ、著者はCalvatia cretaceaがその周極菌類ではないかと考察する。
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佐野書店 佐野悦三

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