シロアリときのこ

“売れました”
新本”“2005年7月文献案内で紹介以降、何度か紹介”
Termites_et_Champignons.jpg
Heim, Roger (1977)
Termites et Champignons. Les champignons termitophiles d'Afrique Noire et d'Asie méridionale
(シロアリときのこ。 ブラックアフリカと南アジアのシロアリ好きのきのこ
) 
参考価格 10,250円(税込み)、送料350円(レターパック350)、在庫切れ、今後の入手はありません。
(シロアリの巣から発生するきのこの本)
フランス語。17.0x25.5cm。207ページ。原色図版5ページ。白黒図版多数。ハードバック。
 きのこを栽培するシロアリがいる。巣の中で菌糸を増やし、それを食べるという。季節になるとにょきにょきと菌子束が地中の巣から地表にまで伸び、きのこをつくる。オオシロアリタケの仲間である。菌糸はシロアリが食べるが、きのこはヒトが食べる。佐野も西表島で食べたことがあるが、歯ごたえ・うまみ、両方申し分ない。
 本書は、このオオシロアリタケの仲間を初めて本格的に研究し、Termitomyces(オオシロアリタケ属)を新設したロジャー・ハイム(Roger Heim; 1900-79)の、シロアリの巣から発生する大型菌類の観察・研究報告である。巻末の美しく描かれた原色図は見るだけでも楽しい。シロアリの巣からは、このオオシロアリタケ属以外にLepiota termitophila(新)、L. grassei(新種)、腹菌のBovista termitum(新種), Paradoxon termitophilus(新種), 子のう菌のクロサイワイタケやチャワンタケの仲間も発生することが本書からわかる。ハイムはオオシロアリタケの仲間の培養にも挑戦したようで、培養に一章が割かれている。
青木図版で名高い青木さんの蔵書にも本書があった。余白のあちこちに書き込みがあり、勉強の跡がうかがえた。

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