2005年6月文献案内

2005年6月18日に発表したもの。
2005年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
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1.“新紹介”
Carlo Vittadini 200 Anni di Micologia I Tartufi fra Ricerca e Divulgazione
(菌類学のカルロ・ヴィタディーニ生誕200年、そのトリュフ研究と発表)(2001)

価格7,680円(税込み、送料別)
(地下生菌や腹菌類、また菌類研究史に興味を持つ方は必携)

イタリア語。21.5x30.5cm。263ページ。原色ページ多数。ハードバック。
地下生菌に興味を持つ人でカルロ・ヴィタディーニ(1800-65)の名前を知らない人はいない。彼は1831年、地下生菌の本格的モノグラフMonographia Tuberacearumを世に送り出し、Tuber melanosporum, T. borchii, T. aestivum ほか多くのトリュフを含む地下生菌の名付け親となった。1842年には腹菌類のモノグラフMonographia Lycoperdineorumを出版し、ホコリタケ属の新種をいくつも発表した。さらに、地上生のきのこの図鑑を何冊も出版し、新種も発表している。
本書は、ヴィタディーニ生誕200年を記念した、彼ゆかりのパヴィア県とロンバルディーア州政府、およびロンバルディーア菌学連盟とブレサドーラ菌学会の4者共同の出版物である。内容は彼の菌類研究の解説と代表的出版物の部分的復刻からなる。
Monographia Tuberacearum(1831)とMonographia Lycoperdineorum(1842)はその精緻な図版が復刻され、図版の解説の部分は新しく今の活字で印刷されている。Descrizione dei funghi mangerecci piu comuni dell’ Italia(1835)は美麗な図版やその解説を含む全編が復刻されているようだ。     

Manuale_di_Microscopia-ss.jpg
2.“新紹介”
Basso, Maria Teresa (2005)
Manuale di Microscopia dei Funghi(菌類の顕微鏡観察マニュアル)

価格6,610円(税込み、送料別)
(すでに顕微鏡で観察をしている方や、これから顕微鏡観察をしようとする方にお勧めの1冊)

イタリア語。17.5x25.0cm。303ページ。原色顕微鏡写真、白黒顕微鏡図多数。ハードバック。
著者は、845ページにのぼる大冊のチチタケ属モノグラフLactarius Pers. Fungi Europaei Vol. 7を書いたマリア・テレサ・バッソ女史。本書の裏表紙には白衣を着た彼女が顕微鏡を覗いている写真が載っている。南欧の人には珍しく金髪である。
本書は、きのこの顕微鏡観察について、何をどのように観察すればよいかを詳細に解説する。顕微鏡観察の歴史、顕微鏡の構造から始まり、切片の作り方、試薬の種類と成分、菌糸の形態と種類、トラマ(ひだの実質)の形態、胞子のさまざまな形態とその計測方法、シスチジアのさまざまな形態と分類群との関係などが解説されている。イタリア語は難しいが、多数の美しい原色顕微鏡写真が理解を助ける。
後半(239-295ページ)には、ダニエーレ・ウボルディ氏の「統計学の菌類学への応用入門」がある。多数の胞子の計測結果を統計学的に処理して、その大きさやその他の特徴を数値で表する方法を、数式を駆使して解説している。
日本語のこのような解説書がほしいと思うのは筆者だけだろうか。

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3.“新紹介”
Societat Catalana de Micologica (edit.) (2003)
Bolets de Catalunya Vol. 22(スペイン、カタロニア地方のきのこ第22巻)

価格5,220円(税込み、送料別)
(きわめて美しいカラー写真で名高いきのこ写真集。きのこ好きな方にお勧め)

17x22cm。表面がラミネートされたカラー写真50枚がセットになった写真集。
そのカラー写真の群を抜いたすばらしさには定評がある。図版は一枚づつばらばら。表に原色写真、裏面に解説文が標準スペイン語とカタロニア語(会の本拠があるバルセロナ地方で使用)の2言語で書かれている。年に一度、カタロニア菌学会が出版。イベリア半島に発生する全菌類を網羅しようと営々として出版が続けられている。
第22巻の注目は、腹菌のMontagnea arenaria、ホウキタケのRamaria largentii、フウセンタケ科2種など。地下性菌も2種(Gautieria trabutii, Hydonobolites cerebriformis)ある。
なお、5月文献案内で紹介した最新の第23巻(2004) 5,220円(追加注文中)もご注文を受け付けます。

4.“予約募集“ 
Fungi of Switzerland Vol. 6 Russulaceae (スイス菌類図鑑第6巻 ベニタケ科)

予価16,000円。
7月出版予定。ベニタケ科を扱った第6巻が7月に出版される。入荷は8月から9月にかけて。

5.“引き続き注文受付”
池田良幸(2005)「北陸のきのこ図鑑」 著者会心の本格図鑑!!

価格:15,000円(税込み、送料サービス) 
7月上旬から中旬出版、中旬から下旬発送予定。
2013年10月8日からの訪問者数
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佐野書店 佐野悦三

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