新図鑑・新分類、学名・和名(1)

佐野書店推薦の
(1)Kibby, Geoffrey (2017)「Mushrooms and Toadstools of Britain & Europe, Vol. 1」(イギリスとヨーロッパのきのこ第1巻)
は、遺伝子分析に基づいた新しい分類法(以下新分類と呼ぶ)を採用した最新の総合図鑑だ。(Agaricalesが主体の第2巻は2018年出版予定)

国内でも今年、新分類を採用した図鑑が出版された。
(2)城川四郎(著) ・神奈川キノコの会(編)(2017/5) 「検証 キノコ新図鑑」
(3)工藤伸一、手塚豊他(写真)(2017/9)「青森県産きのこ図鑑」
などだ。(「小学館の図鑑NEO きのこ DVD付」は新分類採用だが、学名がないのでここでは取り上げず)

(2)は、新分類採用だが、網羅的図鑑ではなく「一般のきのこ図鑑に採用されていないか、問題があると考えられる種が主な対象」の図鑑だ。
(3)は、青森県に産するきのこをほぼ網羅する図鑑だ。掲載は旧分類順だが、学名は新分類であり、解説も旧分類に加え、新分類ではどう変わったかを書く。

新分類は発展途上であり、学名は今後も変更される可能性がある。学名の拠り所とされるIndex FungorumやMycoBankも変わる学名に追い付かないことがある。これらを承知のうえ、新刊の3点の図鑑がどのような学名を採用したか比較するのも興味深い。

和名は、命名について学名のような厳密なルールがない。担保する標本もなく、記載も不十分なまま名前のみが独り歩きし、実体が明らかでない場合もある。国内図鑑2点が、和名をどのように扱っているかも興味深い。
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佐野書店 佐野悦三

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