Flora Agaricina Neerlandica Vol. 6

“在庫切れ”
オランダの地域菌類フロラでありながら、菌類分類の基本書のひとつ。再入荷。
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1.“新紹介”
Noordeloos, M.E., Th.W. Kuyper & E.C. Vellinga (Edit.) (2005)
Flora Agaricina Neerlandica Vol. 6
(オランダのハラタケ類フロラ第6巻)

参考価格11,190円
英語。21.8x29.2cm。227ページ。線画多数。ハードバック。
解説再掲(2005年11月文献案内で紹介): 
 第6巻は、Coprinaceaeヒトヨタケ科のCoprinusヒトヨタケ属、Bolbitiaceaeオキナタケ科のConocybeコガサタケ属、Pholiotinaツチイチメガサ属、およびAgrocybeフミヅキタケ属の合計2科4属を記載する。種の数はヒトヨタケ科126種、オキナタケ科は新種を含む140種である。
 全227ページのうちヒトヨタケ属の解説が90ページとほぼ40%を占める。担当は2003年5月に亡くなったUlje氏である。ご承知のようにヒトヨタケ科およびヒトヨタケ属の分類体系は、遺伝子分析の結果、大幅な変更を求められている。本書は、形態を元に同定するという観点から、ヒトヨタケ属は多系統であることを前提に、伝統的なヒトヨタケ科およびヒトヨタケ属を認める。Note from the EditorsでReadhead 氏らの提唱する分類体系不採用の理由を説明する。彼らの提唱する学名を種の記載部分に併記し読者の便を図っている。
 本書をざっとご覧になったヒトヨタケ属分類の第一人者、千葉県立中央博物館の吹春俊光先生から、「Coprinus は、亡くなったUljeさんのお仕事の集大成ですね。元のPersoonia の図版と子実体などは,完全に別の詳細な図に置き換わっており、顕微鏡の図も書き直してあるものもあるようです。元のものより、わかりやすくなっているようです。学名の下にReadhead 氏らによって変更された学名がつけてあり,より便利になっていますね」というコメントをいただいた。
 この巻は既刊と出版社が異なり、英国Taylor & Francisグループ、CRC Press社の出版である。出版社の変更とともに、廉価なペーパーバック版が廃止された。

2007年12月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」12月号に載せています。
ご注文:①書籍名・部数、②お名前、③郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、④お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
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   郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店 佐野悦三

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価格は為替レートの変更により変わることがあります。

1.“2007年12月12日ブログで紹介”
兵庫きのこ研究会編著 (2007) 「兵庫のキノコ」

神戸新聞総合出版センター
価格 2,100円(税込み)。 販売終了しました。
日本語。15.0x21.0cm。191ページ。原色写真多数。ペーパーバック、カバーつき。

2.“新紹介”
Boertmann, David & Henning Knudsen (2006)
「Arctic and Alpine Mycology 6 Proceedings of the Sixth International Symposium on Arcto-Alpine Mycology (ISAM 6), Greenlamd, 11-21 August 2000」
(北極地域と高山帯の菌類学第6巻) 

Meddelelser om Greenland・Bioscience 56)
価格(14,420円、税込み、送料別) 納期 “販売終了しました”(入手が難しいため在庫3冊限りの販売)
英語。19.7x27.0cm。161ページ。線画・原色写真あり。ハードカバー。
 2000年にグリーンランドで開催された第6回国際シンポジウムの発表論文集。13論文を収録。
 地下性菌好きにはH. Knudsen: Mycology in Greenland,およびJ.M. Trappe & A.W. Claridge: Hypogeous fungi at tree line in the Australian Alpsがお勧め。腹菌ではM. Jeppson: The genus Lycoperdon in Greenland and Svalbardがある。他にAgrocybe praemagnaの新種記載あり。またCollybiaやGalerinaの論文もある。
このシリーズの佐野書店在庫:
Arctic and Alpine Mycology 5, 1996(北極地域と高山帯の菌類学第5巻):5,920円
Arctic and Alpine Mycology 3-4, 1993(北極地域と高山帯の菌類学第3・4、合併巻): 9,070円
Arctic and Alpine Mycology 1, 1982(北極地域と高山帯の菌類学第1巻):14,600円(これのみ古書)


3.“新紹介”
Campagnola, Giuseppe (2007) 
「Funghi clavarioidi Contributo alla conscenza di alcune specie a portamento clavarioide rare o poco conosciute」
(シロソウメンタケ型きのこ。稀産でほとんど知られていないシロソウメンタケ型きのこについての報文)
Fungi Non Delineati Pars 39
価格2,840円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫) 
イタリア語。17.1x24.0cm。56ページ、うち原色写真・図24ページ。本文中に線画多数。ペーパーバック。
 イタリアでは初記載となる、子実体がこん棒型をした担子菌と子のう菌のきのこ13種を、原色写真・図、および顕微鏡図を付し詳細に解説する。13種の内訳は、Cordyceps militaris, C. ophioglossoides, C. capitata, Geoglossum cookeanum, G. umbratile, Microglossum fuscorubens, M. viride, Miturula paludosa, Vibrissea truncorum. Ombrophila violacea, Pycnopeziza sejournei, Clavaria rosea, およびClavariadelphus ligula。

4.“新紹介”
「Fungi Non Delineati Indce Pars 1-39」 
(Fungi Non Delineati第1集から39集までの索引)

価格2,840円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)  
17.0x23.8cm。32ページ。ペーパーバック。
 文字通り、既刊の第1集から39集までの学名索引。第31集から39集までに発表された新種・信組合せの一覧表もある。Fungi Non Delineatiのシリーズをお持ちの方には必携。

きのこ;栽培・薬理効果ほか

在庫切れ中
Mushrooms_Cultivation_Nutritional_Values.jpg
Chang, Shu-Ting & Miles, Phillips G. (2004)
Mushrooms: Cultivation, Nutritional Value, Medical Effect, and Environmental Impact 2nd. ed.
(きのこ類 栽培、栄養価、薬理効果、および環境への影響 第2版)

参考価格 26,110円(税込み、送料別)、 在庫切れ中
(きのこの栽培面に関心を持つ方にお勧め)
英語。18.5x26.0cm。451ページ、うち原色写真2ページ。白黒写真少し。ハードバック。
きのこの応用面、特に栽培面に重点を置いた概説書。
前半は栽培がらみの生物学的観点からの概説。後半は、シイタケ、フクロタケ、シロキクラゲ、キヌガサタケ、マンネンタケほかの主要栽培種を個々に取り上げ、栽培の要点を解説する。本書によると現在40種以上が商業的に栽培されているという。液体培地を使うシイタケ子実体の生産には驚く。
アガリクス・ブラゼイには生物学的には2種あり、現在栽培されているブラジル原産のアガリクス・ブラゼイは真のAgaricus Blazei Murrilではなく、A. brasiliensis Heinem. と呼ばれるべき新種であるという。
本書に今後の有望栽培種として熱帯・亜熱帯のシロアリの巣から生えてくるオオシロアリタケの仲間があげられている。佐野は以前に西表島で天然のオオシロアリタケを食したことがあるが、うまみが多く歯ごたえもあり、大変おいしかったことを思い出す。

ノジギク(野路菊)

(2007年11月18日のブログに載せた記事です。同年12月に集約しました)
 昨日(11月17日)、ノジギク(野路菊)の花を見に姫路市の東部、大塩町へ出かけた。
 ノジギクは牧野富太郎先生が発見・命名された野生菊の仲間で、四国・九州から本州の瀬戸内海沿岸に分布する。「野生菊の中では一番立派」*といわれている。
              *北村・村田(1957)原色日本植物図鑑草本編(1)
 姫路市大塩町から高砂市曽根町にかけての日笠山一帯には大群落があり、兵庫県を代表する花として県花にもなっている。
 佐野がこの花をはじめて見たのは、高校生の頃、生物部の野外観察でこの付近に来たときである。その頃は群落とはいえないような状態で、絶滅も懸念される状態であった。今は、地元の人たちが熱心に保護活動を行っている。のじぎく保存園やのじぎくの里公園も整備され、今日、18日(日)には付近で「のじぎく祭り」が開催される。 
 花はちょうど今が見ごろで、付近には菊のふくよかな香りが満ちていた。
[馬坂峠のノジギク大群落]
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Bolets de Catalunya 24

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Societe Catalana de Micologia (edit.) (2005)
Bolets de Catalunya 24 Col. Leccio
(スペイン、カタルーニャ州の菌類。第24集)

価格5,570円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
きわめて美しいカラー写真で名高いキノコ写真集。17x22cmの表面がラミネートされたカラー写真50枚が1セット。裏面にスペイン語とカタロニア語併記の解説文がある。
第24集にはCortinarius moenne-loccoziiやXerocomus moravicusnaなどの微妙な紫色が見事に表現されている。珍しい地下生菌Terfezia claveryiやLeucogaster nudusの美しい写真もある。フウセンタケ属6種、ベニタケ属4種、イッポンシメジ属3種、クヌギタケ属3種などが多い。変形菌もDiderma asteroidesなど3種ある。(2006年1月22日、2006年1月文献案内で紹介)

Bolets de Catalunya 23

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Societat Catalana de Micologica (edit.) (2004)
Bolets de Catalunya Vol. 23 
(スペイン、カタロニア地方のきのこ第23集)

価格5,570円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
きわめて美しいカラー写真で名高いキノコ写真集。17x22cmの表面がラミネートされたカラー写真50枚が1セット。裏面にスペイン語とカタロニア語併記の解説文がある。年に一度、年末にカタロニア菌学会が出版。
この巻の注目は、外見がジャガイモタケそっくりのOctaviania asterosperma、コケから顔を出しているTulostoma brumale、ノウタケの仲間のCalvatia excipuliformis(セイタカノウタケ?)、砂地性のOmphalina obscurata、ハンノキ属に菌根をつくるAlnicola melinoides、青いカサが美しいMycena epipterygia var. atroviscosaなど。(2005年5月17日、2005年5月文献案内で紹介)

Bolets de Catalunya 22

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Societat Catalana de Micologica (edit.) (2003)
Bolets de Catalunya Vol. 22(スペイン、カタロニア地方のきのこ第22集)

価格5,570円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
きわめて美しいカラー写真で名高いキノコ写真集。17x22cmの表面がラミネートされたカラー写真50枚が1セット。裏面にスペイン語とカタロニア語併記の解説文がある。年に一度、年末にカタロニア菌学会が出版。
第22巻の注目は、腹菌のMontagnea arenaria、ホウキタケのRamaria largentii、フウセンタケ科2種など。地下性菌も2種(Gautieria trabutii, Hydonobolites cerebriformis)ある。(2005年6月18日、2005年6月文献案内で紹介)

Bolets de Catalunya 21

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Societat Catalana de Micologica (edit.) (2002)
Bolets de Catalunya Vol. 21
(スペイン、カタロニア地方のきのこ第21集)
 
価格5,570円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
きわめて美しいカラー写真で名高いキノコ写真集。17x22cmの表面がラミネートされたカラー写真50枚が1セット。裏面にスペイン語とカタロニア語併記の解説文がある。年に一度、年末にカタロニア菌学会が出版。
第21巻の注目は、日本のハルシメジに当てられているEntloma clypeatum。たしかに似ている。ベニタケ属が4種、チチタケ属が2種のほかチャワンタケの仲間が6種ある。(2006年5月21日、2006年5月文献案内で紹介)

ヌメリガサ科文献

Hygrophorus(ヌメリガサ属)やHygrocycybe(アカヤマタケ属)の属するHygrophoraceae(ヌメリガサ科)の文献を紹介します。
(価格は2007年9月14現在の在庫分の価格。在庫は各小部数です)
番外
Agaricales_in_Modern_Taxonomy.jpg
Singer, Rolf (1986)
Agaricales in Modern Taxonomy 4th revised edition

在庫限りの価格 19,800円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。981ページ+88図版。ハードバック。
“ヌメリガサ科を知るためにも必携の文献”
世界的に著名なキノコ分類の教科書。本郷先生が本書(正確には第3版)の分類体系を採用されたので、本書の分類システムが日本のキノコ分類の基準になった。日本できのこ分類を志すには必携の一冊。

1.
FungiEurppaei_Hygrophoruss.jpg
Candusso, M. (1997)
Fungi Europaei Vol. 6. Hygrophorus s.l.
(ヨーロッパの菌類第6巻 広義のヌメリガサ属)

価格 14,400円(税込み、送料別) 納期 2週間 (在庫)
イタリア語/検索表は英語併記。784ページ。ハードバック。美しい手書き原色図版78ページ、原色写真本文中に多数、顕微鏡図多数。
Hygrophorus(ヌメリガサ属)43種5変種2品種、およびHygrocybe(アカヤマタケ属)59種6変種1品種をきわめて詳細に解説する。お勧めの1冊

2.
The_Genus_Hygrocybes.jpg
Boertmann, David (1995)
Fungi of Northern Europe Vol. 1 The genus Hygrocybe
(北ヨーロッパの菌類第1巻 アカヤマタケ属)

価格:7,340円(税込み、送料別)  納期:2週間(在庫)
英語184ページ。ペーパーバック。
北欧産アカヤマタケ属59種・変種を原色写真・胞子図・分布図と共に詳細解説する。

3.
Fungi_of_Australia_Hygrophoraceae.jpg
Young, A.M. (2005)
Fungi of Australia Hygrophoraceae
(オーストラリアの菌類ヌメリガサ科)
  
価格大概算14,000円(税込み、送料別) 納期2.5ヶ月(在庫切れ) 
“ヌメリガサ科を知るには必携”
英語。18.2x25.8cm。179ページ。原色写真60、線画51、分布図92。ハードバック。
オーストラリア産ヌメリガサ科4属92種が検索表、原色写真、顕微鏡図、分布図をつけて詳細に記載されている。類似種との区別点も親切に解説されている。なお、本書で1種が新種記載され、8新組合せが提案された。

4.
Fuhrer, Bruce (2005)
「A Field guide to Australian Fungi」 
(フィールドガイド、オーストラリアの菌類) 

Bloomings Books Pty Ltd.  
価格7,380円(税込み、送料別)  納期2週間(在庫) 
英語。15.923.8cm。8+360ページ。原色写真多数。ソフトカバー
珍しいオーストラリア産きのこ500種以上を美しい原色写真と共に概説す
る原色写真図鑑。オーストラリア産Hygrocybe(アカヤマタケ属)が不明種を含め27種、原色写真をつけ載っています。

5.
Boertmann, D. (2001)
Index Hygrocybearum A catalogue to names and potential names
Hygrocybeae Kuhner (Tricjolomatles, Fungi)
(アカヤマタケ連学名一覧 アカヤマタケ連の学名・有効名カタログ)

Bibliotheca Mycologia Band 192.
価格 7,830円(税込み、送料別) 納期 2週間 (1冊在庫)
英語。114.5x22.5cm。168ページ。ソフトバック。(図鑑ではありません)
“アカヤマタケ属に興味を持つ方には必携”
本書には、2001年春までに有効に発表されたHygrocybe(アカヤマタケ
属)447学名、Camarophyllopsis(オトメノカサ属)24学名が、タイプ標本の産地、採集年月日、保存場所などとともにリスト化されている。文献リストも付く。

次は米国産の文献ですが、古いため絶版の古書となります。
6.
L. R.; Smith, Alexander H. Hesler (1963)
North American Species of Hygrophorus
(北アメリカ産ヌメリガサ属)

英語。406ページ。図あり。ハードカバー。
価格 佐野書店までお問合せください。
北アメリカ産ヌメリガサ属やアカヤマタケ科を知るためには必携の文献ですが、古書で入手するしかありません。

ヨーロッパのスギタケ属

“在庫切れ、絶版”
The_genus_Pholiota_in_central_westren_EuropeS.gif
Holec, J. (2001)
The genus Pholiota in central and western Europe
(中央および西ヨーロッパのスギタケ属)
Libri Botanici Vol. 20

在庫切れ、絶版 (旧価格 10,920円)
英語。17x24cm。220ページ。ソフトバック。49原色写真、白黒線画29図
著者はチェコ国立博物館菌類部門に勤務し、チェコに分布するスギタケ属の分類学的研究で1997年学位を取った専門家。学位取得以降、研究の対象を西ヨーロッパ産にまで広げた。本書は著者が1992年以来続けているスギタケ属研究を総括する文献。今関・本郷1987はスギタケ属15種を解説するが、本書は2倍の30種・変種を検索表ならびに原色写真・顕微鏡図で詳細解説する。タイプ標本の検討に加え、最新の知見が盛り込まれており、本書を手にぜひ日本新産種を増やしていただきたい。

2007年11月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」11月号に載せています。
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1.“ブログで何度も紹介”
Cannon, P.F. & P.M. Kirk(eds.)
「Fungal Families of the World」 (世界の菌類の科)  

CABI Publishing   
価格 23,640円(税込み、送料別)  納期 2週間(在庫)
英語。A4版。14+456ページ。約900の原色図。ハードカバー。
“Dictionary of the Fungiとならぶ菌類関係者必携の重要文献”
 最新の系統分類体系を反映した菌類の科レベルの図入り解説書。Dictionary of the Fungi 9th Edition (2001)(佐野書店在庫、価格15,480円)の分類分野を補完すべく作られた。2007年に発表された新しい科を含む既知のすべての科、536科の基本情報、さらにその中の重要な250科については形態・生態・系統・分布など詳細を、900に及ぶ多くの原色図をつけて解説。より詳しく知りたい方のための参考文献も載せる。
 ある先生一見していわく「Coprinaceaeヒトヨタケ科がなくなりましたね」。Coprinaceaeヒトヨタケ科は本文中の項目にはなく、巻末のリストにAgaricaceaeハラタケ科のシノニムとして載るだけ。科と属の基準種であるCoprinus comatsuササクレヒトヨタケが遺伝子分析の結果、Agaricaceaeに移ったため、ヒトヨタケ科自体が存在しなくなった。他にも興味深い記事があるかもしれない。

2.“新紹介”
Castro, Luisa & Blanco-Dios, Jaime Bernardo (2007)
「Algunos basidiomicetos raros o interesantes de la Peninsula Iberica」
(イベリア半島の稀産・興味深いいくつかの担子菌類)

Fungi Non Delineati Pars 37   
価格3,430円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
スペイン語。17.0x23.8cm。80ページ、うち原色図版24ページ。本文中に線画。ペーパーバック。
 稀産でしかも発表されたことの少ないキノコ20属30種・変・品種を解説。すべてイベリア半島産。Amanitaテングタケ属が6と多い。次は、Cantharellusアンズタケ属が3。イグチの仲間はBoletusヤマドリタケ属1、Leccinumuヤマイグチ属 1、Suillus ヌメリイグチ属1。 腹菌ではBovista limosa(和名不承知), Geastrum corollinum(和名不承知),Mutinus elegans(和名不承知)など。佐野の目をとらえたものではLaurobasidum属(和名不承知)が1。本書でLeucocoprinusキヌカラカサタケ属の1新組合せが発表された。

3.“新紹介”
Vila, Jordi & Caballero, Ferran (2007)
「Entoloma nuevos o intresantes de la Peninsula Iberica」
(イベリア半島のイッポンシメジ属新種、および興味深い種)
 
Fungi Non Delineati Pars 38
価格3,140円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
スペイン語。17.0x23.8cm。64ページ、うち原色図版16ページ。本文中に線画。ペーパーバック。
 スペイン、カタロニア地方に産する小型でしかも稀産のEntolomaイッポンシメジ属24種を詳細に解説。そのうち2種は新種(1種は仮):E. phaeodiscum, E. pallidovinosum ad. int. 。また10種は非常に興味深い種類だそうだ。スペイン語だが、解説は大変詳しい。

4.“新紹介”
Corner, E.J.H (1984)
「Ad Polyporaceaes II & III」(多孔菌科その2および3)
 
Beihefte Zur Nova Hedwigia HEFT 78 
価格11,940円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。17.8x25.0cm。222ページ+3図版ページ。線画多数。ハードカバー。
“アジアの硬いキノコを知るための基本文献のひとつ”
 コーナー先生の多孔菌科シリーズ第2論文(pp5-129)と第3論文(pp132-225)を一つにまとめた書。第2論文はPolyporus、 Mycobonia(現在の所属科Boreostereaceae)、Echinochaeteの3属を詳細に解説。新種記載はP. aurantibrunneushほか合計18種・変種。第3論文はPiptoporus, Buglossoporus, Laetiporus, MeripilusおよびBondarzewiaの5属を詳細に解説。新種記載はB. brunneiflavusほか合計18新種・変種。

5.“新紹介” “ドイツ菌学会から佐野書店に案内が来ました。光栄です”
ドイツ菌学会誌 「Zeitschrift fur Mykologie」

Deutsche Gesellschaft fur Mykologie
価格 年2冊14,500円/年(税込み、送料別) (2冊単位で販売) 
納期 既刊分(1968~):受注後2.5ヶ月、今後の発行分:発行後2.5ヶ月(船便) 
ドイツ語。16.7x24.0cm。年2冊、1冊あたり約120ページ。線画・原色図版あり。ペーパーバック。 
 ドイツ菌学会の機関紙。年2回発行。新種記載など重要論文が載る。手元の2006年発行第72巻2号には、Lachenella ansonbarishiiiの新種記載(pp115-121)、Tomentellaのドイツ産31種の詳細解説。
 なお、英文誌「Mycological Progress」を別に発行(ご入用な方は佐野書店までお問合せ乞う)。

2007年10月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」10月21日号に載せています。
ご注文は、①書籍名・部数、②お名前、③郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、④お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
   電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
   郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店 佐野悦三

1.“新紹介”
Douannla-Meli, Clovis (2007) 
「Fungi of Cameroon. Ecological diversity with emphasis on the taxonomy of Non-gilled Hymenomycetes from the Mbalmayo forest reserve」 (カメルーンの菌類。ムバルマヨ森林保護区のヒダナシタケ類の分類に重点を置いた生態的多様性)
 
Bibliotheca Mycologica Band 202. J Cramer  
価格 16,630円(税込み)。 納期2週間(在庫)
英語。14.3x22.5cm。9+410ページ。本文中に顕微鏡図多数。ペーパーバック。
 アフリカ中央部、カメルーンのまさに熱帯域位置するムバルバヨ森林保護区の主に材に発生するヒダナシタケ類を中心にした菌類フロラの研究報告書。著者はカメルーン出身でドイツ、カッセル大学生物学研究所に席をおく研究者。現地住民のきのこの利用や、きのこの発生の季節変動などの報告もあるが、主要部はヒダナシタケ類に限っての種の解説部分で本書の約半分を占める。ヒダナシタケ目、腹菌類、異担子菌類に属する27科54属の140種を線画や走査電顕写真をつけ詳細に解説する。佐野の興味のある分類群では、Ramariaホウキタケ属3種、Trametesシロアミタケ属11種、Phellinusキコブタケ属10種、Cyathusチャダイゴケ属6種、Geastrumヒメツチグリ属4種、Caloceraニカワホウキタケ属4種、Tremellaシロキクラゲ属2種など。本書での新種記載は次の通り。Clavulina arcuatus Dounala-Meli, Lentariria acuminata Dounala-Meli, Pterula hyphoides Dounala-Meli, Phylloporia resupinatus Dounala-Meli & Ryvarden, Coriolopsis antleroides Dounala-Meli & Ryvarden, Nigroporus stipiatus Dounala-Meli & Ryvarden。

2.“新紹介”
Grupo Ibero-insular de Cortinariologos (GIC) (edit.)
「Cortinarius Ibero-insulares-1」(イベリア半島のフウセンタケ属第1巻)

Fungi Non Delineati Pars 41・42
価格7,560円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
スペイン語。272ページ、うち原色図版156ページ。走査電顕写真本文中に多数。ペーパーバック。
 イベリア半島に分布するフウセンタケ属を網羅する原色図鑑シリーズの第1巻がこの9月出版された。すでにヨーロッパ全体のフウセンタケ属をカバーする図鑑がフランスとスウエーデンから、イタリア産のフウセンタケ属をカバーする図鑑がイタリアから出版中であるが、これらに負けじと、スペインのフウセンタケ属研究家が研究グループを結成し出版したようだ。第1巻はCortinarius arcanusほか合計50種を、胞子の走査電顕写真、生態原色写真、胞子や組織の光学顕微鏡写真などを付け詳細に解説する。スペイン語は易しくないが、本書の半分以上を占める図版が理解を助ける。検討標本はすべて番号をつけられ各地の標本庫に保存されている。分類はフランスのBidaudほかのAtlas des Cortinariusに従う。先行するフウセンタケ属図鑑と比べた本書の特徴は、豊富な光学顕微鏡写真だろうか。なお、本巻で1新変種が記載された。

3.“新紹介”
Ludwig, Erhard (2007)
「Pilzkompendium Band 2 Deshreibungen」(菌類概説第2巻、解説の部)
FUNGICON-Verlag & Verlagsbuchhandlung  
価格13,140円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
ドイツ語、ただし属の解説は英語併記、および種の特徴を英語で簡潔に書く。18.0x24.5cm。26+723ページ。本文中に顕微鏡図多数。ハードカバー。
 本年6月の文献紹介で案内した第2巻の図譜の部と解説の部の二冊の分冊のうちの解説の部が入荷したので紹介する。全5巻(10冊)で大型菌類3千種以上を図示・解説しようという意欲的なきのこ図鑑シリーズの第2巻は、ハラタケ属、アロプサリオタ属、コガサタケ属、ヒトヨタケ属、イッポンシメジ属、ラクリマリア属、ホリオティナ属、ウラベニガサ属、およびナヨタケ属を扱う。この解説の部は、700ページを超える大冊。顕微鏡図のほかは文章だけだが、属の解説は英語が併記され、さらに種の解説でも英語で特徴が簡潔に書かれており、ドイツ語の苦手な読者の便が図られている。なお図譜の部は7月に入荷し、ご注文の方々にお送りしたところ、すばらしい図版と評判になった(価格27,450円。在庫あり)。 “佐野書店お勧めの図鑑“

4.“新紹介”
Corner, E.J.H (1983)
「Ad Polyporaceas I Amauroderma and Ganoderma」(多孔菌科その1、コマタケ属、およびマンネンタケ属)
 
Beihefte 75 Zur Nova Hedwigia
価格7,900円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。17.8x25.0cm。182ページ。線画多数。ハードカバー。
 コーナー先生の多孔菌科シリーズ第1巻。マレーシア半島の熱帯・亜熱帯林に分布するコマタケ属・マンネンタケ属・Haddowia属・Humphreya属を詳細に解説する。本書でコマタケ属8種・変種、マンネンタケ属8種・変種が新種記載された。アジアの熱帯・亜熱帯産のコマタケ属・マンネンタケ属を知るためには必要な文献。

バイエルン地方のアセタケ属

在庫切れ
Die_Gattung_Inocybe_in_Bayern.jpg
Stangl,Johann (1989)
Die Gattung INOCYBE in Bayern
(バイエルン地方のアセタケ属研究)

参考価格 5100円(税込み、送料別) 在庫切れ
ドイツ語。15x21cm。410ページ、うち原色図版38ページ。ペーパーバック。
アセタケ属(Inocybe)の研究で博士号を取られた小林考人さんから、最も信頼できる参考書であると紹介された図鑑。
ドイツ、バイエルン地方のアセタケの仲間を原色図、顕微鏡図とともに詳細解説する。ドイツ語であるがきのこの原色図および胞子・シスチジアの顕微鏡図(線画)が豊富にあり、同定に十分。

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

Wood and Tree Fungi

Wood_and_Tree_Fungi.jpg
Schmidt, Olaf (2006)
Wood and Tree Fungi. Biology, Damage, Protection, and Use
(材と樹木の菌類)

Springer
ISBN 3-540-32138-1
価格(2008年7月現在) 15,020円(税込み、送料別) 納期 ご注文後1.5ヶ月(お取り寄せ)
英語。12+334ページ。74図、12原色図。ハードカバー。
This book provides an up-to-date overview of the various wood and tree fungi that damage trees, lumber, and timber. Special focus is given to identification, prevention, and remediation techniques, and the book bridges the gap between research and application. It covers the fundamentals of cytology and morphology.
There is a more practical section describing damage by viruses and bacteria on trees. The habitats of wood fungi are described as well as tree care. Important tree pathogens and wood decay fungi are characterized for prevention and identification. The final section focuses on the positive effects of wood-inhabiting microorganisms.

2007年9月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」9月21日号に載せています。
ご注文は、①書籍名・部数、②お名前、③郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、④お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
   電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
   郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店 佐野悦三

1.“新紹介”(ブログで紹介済) 
“08年1月11日、好評につき再入荷!”
高橋郁雄 (2007) 「新版北海道きのこ図鑑 増補版」
亜璃西社
価格 2,940円(税込み、送料サービス)
納期1週間(在庫)
日本語。A5版。363ページ。ソフトバック。ビニールカバー付。 
 この8月、新たに60種を増補し合計762種を約1000点の写真で解説する[増補版]が出版された。著者の高橋郁雄先生は富良野にある東京大学北海道演習林の技官、助手、講師を経て1999年定年退職。現在、北海道教育大学札幌校および酪農学園大学非常勤講師。
 本書の特徴:
 ・全ページカラー印刷。約1000点の写真で北海道産きのこ合計762種を解説。
  (762種の内訳:ハラタケ類433種、ヒダナシタケ類184種、子のう菌類84種、腹菌類27種、キクラゲ類20種、さび菌類10種、不完全菌類4種)
 ・“発生環境別に解説”:針葉樹編、広葉樹編、針・広混交林編、草地・その他編。
 ・林業関係者にも参考になるようヒダナシタケ類184種のほか、樹病菌も豊富に掲載。 

2.“新紹介” 
Teng, S.C. (1996)
Fungi of China (中国の菌類)
 Mycotaxon, Ltd.
価格10,350円(税込み、送料別) 納期 在庫分2週間(在庫小部数) 在庫切れ後は取寄せ2.5ヶ月。
英語。14+586ページ。線画426。ハードカバー。(中国の菌類を知るには必携の文献) 
 本書は、中国全土に産する菌類を解説する英文で書かれた初めてのモノグラフ。変形菌や接合菌などの下等菌類から子のう菌・担子菌などの高等菌類まで約600属2400種を検索表と線画426をつけ解説する。
 掲載種数例:Inocybe(アセタケ属)17種、Russula(ベニタケ属)33種、Lactarius(チチタケ属)24種、Cortinarius(フウセンタケ属)37種、Ramaria(ホウキタケ属)23種、Tulostoma(ケシボウズタケ属)7種、Lycoperdon(ホコリタケ属)16種、Geastrum(ヒメツチグリ属)16種など。
 著者Shu Chun Teng先生(1902-1970)は中国における菌類分類の第一人者であった。米国コーネル大学大学院で菌学を学んだ後、中国に戻り、日中戦争による中断をはさむ40年間にわたり、広大な中国全土で標本採集を続け、研究を続けられた。しかし、文化大革命で反革命分子と名指しされ迫害を受け、非業の最期を遂げられた。同じコーネル大学で学んだ盤菌類の世界的第一人者、Richard Korf先生が本書の出版に尽力されると共に編者にもなり、巻頭の編者序、本文中随所の編者注、末尾の編者補遺など、内容充実にも力を尽くされた。

3.ヌメリガサ科文献(ブログで既紹介)
3-1.Candusso, M. (1997) Fungi Europaei Vol. 6. Hygrophorus s.l.
(ヨーロッパの菌類第6巻 広義のヌメリガサ属)

価格 14,400円(税込み、送料別) 納期 2週間 (在庫)
“ヌメリガサ科を知るには必携の文献“
イタリア語/検索表は英語併記。784ページ。ハードバック。美しい手書き原色図版78ページ、原色写真本文中に多数、顕微鏡図多数。 全ヨーロッパ産Hygrophorus(ヌメリガサ属)43種5変種2品種、およびHygrocybe(アカヤマタケ属)59種6変種1品種をきわめて詳細に解説。

3-2.Boertmann, David (1995)
Fungi of Northern Europe Vol. 1 The genus Hygrocybe
(北ヨーロッパの菌類第1巻 アカヤマタケ属)

価格:7,340円(税込み、送料別)  納期:2週間(在庫)
英語184ページ。ペーパーバック。北欧産アカヤマタケ属59種・変種を詳細解説。

3-3.Boertmann, David (2001)
Index Hygrocybearum A catalogue to names and potential names Hygrocybeae Kuhner (Tricjolomatles, Fungi)
(アカヤマタケ連学名一覧、アカヤマタケ連の学名・有効名カタログ)

Bibliotheca Mycologia Band 192。
価格 7,830円(税込み、送料別) 納期 2週間 (1冊在庫)
英語。114.5x22.5cm。168ページ。ソフトバック。(図鑑ではありません)

3-4.Young, A.M. (2005)
Fungi of Australia Hygrophoraceae (オーストラリアの菌類ヌメリガサ科)  
 
価格大概算14,000円(税込み、送料別) 納期2.5ヶ月(在庫切れ) 
英語。18.2x25.8cm。179ページ。原色写真60、線画51、分布図92。ハードカバー。 オーストラリア産ヌメリガサ科4属92種を詳細に解説。

3-5.Smith L. R. & Alexander H. Hesler (1963)
North American Species of Hygrophorus (北アメリカ産ヌメリガサ属)

英語。406ページ。図あり。ハードカバー。 価格 時価(佐野までお問合せください)
北アメリカ産ヌメリガサ属やアカヤマタケ科を知るには必携の文献。絶版のため古書で入手。

イグチ科の新属、Bothia

米国菌学会誌Mycologia Vol. 99 No.2, March-April 2007から興味を引いた論文その2。
その2.Boletaceae(イグチ科)の新属
 A new genus of Boletaceae from eastern North America
 Halling, Roy E., Timothy J. Baroni & Manfred Binder
 Mycologia, 99(2), 2007, pp 310-316
 
 C.H. Peckが記載した北米東部産のBoletinus castanellusを基準に、新属Bothiaが記載された。遺伝子分析の結果からも支持される。なお、遺伝子分析の結果は、Suillus(ヌメリイグチ属)と Xerocomus(アワタケ属)に入る可能性を支持していない。

2007年8月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 8月19日号に載せています。
ご注文は、書籍名、部数、お名前、郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
   電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
   郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店

1.“新紹介”
青木襄児 (2003) 「改訂昆虫病原菌の検索」
 
全国農村教育協会 (冬虫夏草など虫寄生菌に興味を持つ方は必携)
価格 4,725円(税込み、送料サービス) 納期2週間(在庫) 
出版部数少なし!絶版になる可能性あり。
日本語。A5版。323ページ。ソフトバック。カバー付。 
 冬虫夏草属を含む昆虫やクモに寄生する菌類全般について解説する。種まで同定可能な検索表が主体。子のう菌や不完全菌類だけでなく鞭毛菌類、接合菌類など広範囲な虫寄生菌を取り上げる。虫寄生菌類の全体像を知るために冬虫夏草に興味を持つアマチュアの方々にもぜひ読んでもらいたい。
 1849年、著者が自費出版した「昆虫病原菌の検索」の改訂版。第1章総論は、虫寄生菌が菌類分類体系に占める位置の説明、および属までの検索表。第2章は本書のメインの章で、鞭毛菌類、接合菌類、子のう菌、および不完全菌類の4つの菌群の虫寄生菌の種までの詳細な検索表。必要に応じ顕微鏡図がつく。第3章は、「寄生昆虫の種類と寄生菌種との関係」と題する虫の分類群別の寄生菌リスト。第4章は、菌のフルネームの学名、およびその異名のリスト。冬虫夏草属に多い学名未記載種については和名を載せる。
 なお、冬虫夏草属については、次の番号2の文献で、遺伝子分析に基づき、新設の科や属への移行と学名の新組合せが広範囲に提案されたので留意する必要がある。

2.“月例の文献案内で初紹介” (佐野書店ブログで紹介済)
Sung, Gi-Ho, Nigel L. Hywel-Jones, Jae-Mo Sung, J. Jennifer Luangsa-ard, Bhushan Shrestha & Joseph W. Spatafora (2007)
Phylogenetic classification of Cordyceps and the clavicipitaceous fungi
(冬虫夏草属およびバッカクキン様菌類の系統分類)
Studies in Mycology No. 57  Centraalbureau voor Schimmelcultures (CBS)
価格8,900円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。63ページ、うち冬虫夏草の原色写真2ページ、系統樹多数。
 冬虫夏草およびバッカクキンの仲間162分類群を遺伝子分析し、その結果、科では既存のClavicipitaceaeのほかにOphiocordcipitaceae、およびCordycipitaceaeの2新科を提案し、属では既存のCordycepsのほかにMetacordyceps、Elaphocordyceps,およびOphiocordycepsの3新属を提案する。これらの提案にもとづき、旧Cordyceps(冬虫夏草属)菌類に対し、多数の新組合せ名を提案する。冬虫夏草属菌関係者には見逃せない文献。

3.“月例の文献案内で初紹介” (佐野書店ブログで紹介済)
小林享夫(2007)
「日本産樹木寄生菌目録ー宿主、分布および文献ー」
(Index of fungi inhabiting woody plants in Japan -Host, Distribution and Literature- )

全国農村教育協会。ただし著者の自費出版。出版部数わずか500部!すぐに絶版の可能性あり。
価格 10,500円(税込み、送料サービス)  納期 2週間(在庫) 
日本語。A4版。1227ページ。ペーパーバック。
 樹木寄生菌・樹木病原菌に関心を持つ研究者・技術者のための参考文献。樹木寄生菌3800余種の種名、宿主名、分布、およびその記録文献を網羅。
 1878年から2000年までの間に、日本産として木本植物上に記録された菌類3800余種(変種も含む)と属・種未同定菌800余種について、Abortiporus biennis からZythia sp.(+属種未同定菌3種)までをアルファベット順に列記し、それぞれ採録菌種名、宿主、国内分布(県単位)とその準拠する文献を1000ページ強にわたり掲載する。なお、異名、アナモルフまたはテレオモルフ、和名、病名のあるものは文献と共に加えられ、巻末には本文に付随する文献目録(約5500編)をabc順に110ページ、各種索引(同一宿主の属に記録された菌類の種の目録、本書に採録した宿主の学名と和名の対照表、採録文献の誌名と書名の英名と和名の対照表)などを備える(出版社の案内から若干改変の上引用)。

4.“再入荷“ 
Kirk, P.M., P.F. Cannon, J.C. David & J.A. Stalpers (Edit.)(2001)
Ainsworth & Bisby’s Dictionary of Fungi 9th edition (菌学辞典第9版)

在庫分の価格 14,470円(税込み、送料別) 納期:2週間(在庫)
英語。ハードバック。世界でもっとも権威のある菌学辞典。基本書中の基本書、ベストセラー。
 菌類を調べるにはまず第一番にこの辞典で調べてみよう。

Plant Nematodes of Agricultural Importance

“新紹介”
Plant_Nematodes_of_Agricultural_Impotance.gif
Bridge, John & James L.. Starr (2007)
Plant Nematodes of Agricultural Importance: A Color Handbook
(農業上重要な植物線虫:カラーハンドブック)

APS Press (アメリカ植物病理学会出版部)
予価 9,470円(税込み、送料別) 納期 2.5ヶ月(取寄せ)
英語。152ページ。212原色写真。ハードカバー。
 作物に寄生する線虫の包括的ハンドブック。200を越える原色写真で容易な診断法、同定、分布、症状、防除などを解説する。
目次:
Preface
Chapter 1: Plant Nematode Biology and Parasitism
Chapter 2: Grain Legumes
Chapter 3: Vegetables
Chapter 4: Flowers
Chapter 5: Cereals
Chapter 6: Root and Tuber Crops
Chapter 7: Tree, Plantation, and Cash Crops
Chapter 8: Collection, Extraction, and Preservation of Plant Nematodes for Diagnosis

光るきのこ

 米国菌学会誌Mycologia Vol. 99 No.2, March-April 2007の掲載論文の中にきのこ好きな私の興味をひいた論文が二つがあった。
その1.発光するMycena(クヌギタケ属)のきのこ
 Bioluminescent Mycena species from Sao Paul, Brazil
 Desjardin, Dennis E., Marina Capelari & Cassius Stevani
 Mycologia, 99(2), 2007, pp 317-331

 ブラジル、サンパウロの原生林で6種の発光するMycena(クヌギタケ属)が見つかり、うち2種が新種として記載された。同じ場所で発光クヌギタケ属が6種採集されたことに驚く。採集の方法も興味深い。ほとんど真っ暗闇の夜にぼんやり光る緑色の光をたよりに探すそうである。
 論文によれば発光するクヌギタケ属は世界で35種、うち2種は胞子だけが発光するそうだ。さらに著者たちは5種のPanellus(ワサビタケ属)のきのこが発光することを見つけた。ワサビタケ属は遺伝子分析の結果、広義のクヌギタケ属に入ることが2002年の論文で分かっている。発光するきのこは広義のクヌギタケ属に多いようだ。ほかにはツキヨタケやナラタケの仲間も発光することで知られ、さらにカヤタケ属、ヒラタケ属、ヒダサカズキタケ属のきのこにも発光する種があることが知られている(羽根田弥太(1985)発光生物)。
 日本でも暗闇の夜に探せばこのリストに載っている以外の光るきのこが見つかる可能性がありそうだ。その2.は明日(8月8日)

2007年7月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 7月8日号に載せています。
ご注文は、書籍名、部数、お名前、郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
   電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
   郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店

1.“予約募集” 
“多くの方からのご予約感謝!まだの方は、ぜひ予約特価期間内にご予約を!”
“Dictionary of the Fungiとならぶ菌類関係者必携の重要文献!”
Cannon, P.F. & P.M. Kirk (eds.) (2007)
「Fungal Families of the World」 (世界の菌類の科)

CABI Publishing  (Dictionary of the Fungiの出版元と同じ) 
   7月末までの予約特価:19,980円(税込み、送料別)
    8月1日以降ご注文の価格: 23,6400円(税込み、送料別)
    2008年4月12日からの価格:22,090円(税込み、送料別)
納期 2007年8月出版、10月ごろ佐野書店から発送予定。
英語。A4版。352ページ。約900の原色図。ハードカバー。
 当初2005年8月出版予定であったが、何度も延期になり、とうとう2年延期になってしまった。
 最新の系統分類体系を反映した図版主体の菌類解説書。Dictionary of the Fungiの分類分野を補完すべく作られた。2007年に発表された新しい科を含む現時点の既知のすべての科、536科の基本情報、さらにその中の重要な250科については形態・生態・系統・分布など詳細を、900に及ぶ多くの原色図をつけて解説する。より詳しく知りたい方のための参考文献も載せる。高価だが、必携の重要文献。

2.“新紹介” “オーストラリア産の珍しいきのこがいっぱいの原色図鑑!”
Fuhrer, Bruce (2005)
「A Field guide to Australian Fungi」 (フィールドガイド、オーストラリアの菌類)
 
Bloomings Books Pty Ltd.  
価格7,380円(税込み、送料別)  在庫切れ、新規入荷なし。 
英語。15.923.8cm。8+360ページ。原色写真多数。ソフトカバー
 珍しいオーストラリア産きのこ500種以上を美しい原色写真と共に概説する原色写真図鑑。子のう菌・担子菌から変形菌まで広範囲に掲載する。主な属の掲載種数はつぎのとおり。Amanita(テングタケ属):移入種のA. muscaria(ベニテングタケ)、固有種のA. farinaceaなど固有種主体に11種。Cortinarius(フウセンタケ属):不明種も含め18種。Hygrocybe(アカヤマタケ属):不明種を含め27種。Inocybe(アセタケ属):固有種を主体に4種。Mycena(クヌギタケ属):不明種を含め34種(表紙写真は固有種で稀産のM. nivalis)。Russula(ベニタケ属)6種。Lactarius(チチタケ属)6種。イグチの仲間は種数少ないが充実。Ramaria(ホウキタケ属)9種。腹菌類は充実し、BattarreaやPhelloriniaなど珍菌も多い。Clastoma(クチベニタケ属):不明種を含め4種。地下生菌もOctaviania tasmanicaなど7種。子のう菌も充実。Cordyceps(冬虫夏草属)5種。変形菌は8種とアメーバー状の変形体の写真が数点。

3.“新紹介” “きのこ本好きには必携の参考書!”
Volbracht, Chiristian (2006) 
「Myko Libri Die Bibliothek der Pilzbucher」 (マイコリブリ きのこ文献図書館) 

著者の限定部数の自費出版。部数番号と著者のサイン入り。
価格41,240円(税込み、送料別)  納期2週間(小部数在庫) 
ドイツ語。10ページ分の英語訳別紙付。22.0x30.3cm。12+527ページ。原色図多数。ハードカバー。
15世紀末から20世紀半ばにかけて出版された著名な菌類図書の原色図入り書誌学的カタログ。筆者のChiristian Volbracht氏は、きのこ好きが高じてきのこ本のコレクターになり、とうとうMyko Libriという名前の菌類図書専門の古書店を経営するまでになったという興味深い経歴の持ち主。大判でずっしりと重い本書には、筆者が長年にわたり収集した3千余におよぶ菌類図書の書誌学的情報を、著者名のアルファベット順に載せる。さらにそれらの表紙や、美しいきのこ図譜を原色図で数百点も本文内にちりばめる。古書店主だけあって、掲載の書誌学的情報は詳細で正確。分類学は歴史学でもある。その意味で菌類分類関係者にも大いにお勧め。
限定部数の出版のため入手希望者はご注文を急がれたい。

4.“再入荷”
Kirk, P.M., P.F. Cannon, J.C. David & J.A. Stalpers (Edit.) (2001)
「Ainsworth & Bisby’s Dictionary of Fungi 9th edition」 (菌学辞典第9版)

CABI Publishing
価格14,470円(2007年7月8日現在)(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫)
英語。ハードバック。基本書中の基本書。世界でもっとも権威のある菌学辞典。菌類を調べるにはまず第一番にこの辞典で調べてみよう。

習字・硯

(2007年11月6日のブログに載せた記事です。同年12月に集約しました)
 最近、習字の独習を始めた。出来るだけ毎日、練習をしようとするのだが、時間が取れないことが多い。しかし、お手本どおりに書くべく、雑念を振り払い一心に筆の動きに集中する時間は、至福の時間でもある。
 習字には墨・硯・筆・紙など文房四宝と呼ばれる道具が必要だ。文房四宝について少し学ぼうと図書館で本を借りて読んだ。そうすると、むくむくとコレクター魂が呼び覚まされてしまった。最初は、筆にこり、練習にはせいぜい2本しか使わないのに、穂先が太いのや細いの、穂の長さが長いのや普通のものなど何本も買った。次に、もっぱら墨汁を使い、墨をするなど面倒くさいことはしないくせに、中国の古墨と称するものや日本の墨をやたら買いまくった。
 今は、硯(すずり)に凝っている。宮城の雄勝、静岡の雨畑、対馬の若田などの日本の硯や、中国の端渓硯(その中でさらに細かく分けられる)、きん(難しい漢字)州硯、緑の縞模様が美しい松花江緑硯など、何面も手元に集まった。 オークションでいい硯が出ているのを見るとつい買いたくなってしまう。困ったものだ。
[ 松花江緑硯 ]
20071106185516.jpg

2007年6月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 6月10日号に載せています。
ご注文は、書籍名、部数、お名前、郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
   電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
   郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店

1.“予約募集”
Ludwig, Erhard (2007)
「Pilzkompendium. Band 2: Agaricus, Allopsalliota, Conocybe, Coprinus, Entoloma, Laycrymaria, Pholiotina, Pluteus und Psathyrella」
(菌類概説第2巻:ハラタケ属、アロプサリオタ属、コガサタケ属、ヒトヨタケ属、イッポンシメジ属、ラクリマリア属、ホリオティナ属、ウラベニガサ属、およびナヨタケ属)
  Teilband 1: Atlas (第1分冊:図譜の部)

     価格27,450円(税込み、送料別)(7月29日現在)
     納期 2週間(在庫) (7月29日現在)
     25x35cm。220ページ。204原色図版。ハードカバー。
  Teilband 2: Text (第2分冊:解説の部)
     予約特価(予価)13,140円(税込み、送料別)
     (予価は為替レートの変更により変わることがあります)
     (出版後は価格アップの予定です)
     納期 8・9月出版、10・11月発送予定。
     ドイツ語。18x25cm。700ページ。ハードカバー。
 全5巻(10冊)で大型菌類3千種以上を図示・解説しようという意欲的なきのこ図鑑シリーズ。類似のきのこ図鑑シリーズのFungi of Switzerland(スイス菌類図鑑)の図版が原色写真であるのに対し、本シリーズは手書き原色図を使用する。
 2001年秋に千葉に来られた本郷次雄先生が、出版されたばかりの第1巻を激賞されたことを懐かしく思い出す。その本郷先生もお亡くなりになられた。もしこの第2巻を手にされたら、きっとまた激賞されたに違いないと思うと寂しい。
 佐野書店では、第1巻を高く評価された本郷先生をしのび、この第2巻を予約される方にどこよりも安価に提供いたします。第1巻はたくさんの方からご注文をいただき感謝いたします。この第2巻も多くの方からのご予約・ご注文をお待ちしています。(分冊単位のご注文もお受けします)  
 なお、、第1巻(第1分冊:図譜の部 価格21,710円、および第2分冊:解説の部 価格10,770円)は、在庫です(7月29日現在)。ご注文をお受けいたします。

2.“新紹介”
Mata, Milagro (2003) 
「Costa Rica Mushrooms Vol. 1, 2nd edition」
(コスタリカのキノコ 第1巻 第2版) 

Instituto Nacional de Biodiversidad (国立生物多様性研究所)略称:INBio。
価格 第1巻と番号3の第2巻との2冊1組8,780円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
英語・スペイン語併記。12.9x20.3cm。256ページ。原色写真多数。ペーパーバック。
 中米のコスタリカは北緯8~11度の熱帯に位置する。標高3000メートルに及ぶ山地があり、低地の熱帯雨林から冷涼な高山帯まで気候は多様で豊かな生態系を有する。キノコフロラも大変興味深い。
 第1巻は90種を解説する。概論約50ページ、原色写真付きの種の解説約180ページ、残りは用語解説、参考文献リスと索引。参考文献リストと索引を除き英語・スペイン語の二ヶ国語完全併記。種の解説では、冬虫夏草属のCordyceps melolanthae, テングタケ属のAmanita bruneolocularis,ナラタケ属のArmilaria puigarii、イグチの仲間Boletus flavoniger, Leccinum andinum, L. cartagoenseなどこの地域特産種が載っている。日本のルリハツタケとは別種であることが最近わかった紫色の美しいチチタケLactarius indigoも載る。

3.“新紹介”
Mata, Milagro, Roy Halling & G.M. Mueller (2003) 
「Costa Rica Mushrooms Vol. 2」 (コスタリカのキノコ 第2巻)
 
Instituto Nacional de Biodiversidad (INBio) (国立生物多様性研究所)  
価格 番号2の第1巻と第2巻との2冊1組8,780円(税込み、送料別) 納期2週間。
英語・スペイン語併記。12.9x20.3cm。240ページ。原色写真多数。ペーパーバック。
 第2巻も90種を解説する。Elaphomyces variegates、とHydonotrya tulasneinoの2種の地下性菌も載る。この地域特産のイグチの仲間が何種も載っておりイグチ好きには見逃せない。地域特産のテングタケ属も2種。Xerula2種のうちX. steffeniiは中米特産のようだ。Squamanita umbonata(カブラマツタケ)も珍しい。第1巻、第2巻を通し硬質菌も多く載る。 本書は硬質菌の専門家、服部力先生に教えていただきました。感謝。

4.“再紹介”
(番号2と3とほぼ同じ地域をカバーする最新のきのこ図鑑です。ぜひ本書もお持ちください)
Halling, Roy E. & Gregory M. Muller (2005)
「Common Mushrooms of the Talamannca Mountains, Costa Rica」
(コスタリカ、タラマンカ山脈の一般的なきのこ)

New York Botanical Garden
価格4,260円(税込み、送料別)  納期2週間(但し在庫3冊)
英語。27x23.5cm。195ページ。原色図多数。スパイラルバウンド。
 タラマンカ山脈は中米、コスタリカ中部にある長さ300kmにわたる山脈である。3千メートル級の山々があり、標高2000メートルまでは熱帯雨林、2000メートルから3000メートルはコナラ属が優先する冷涼多湿な熱帯山地林になっている。本書は、この熱帯山地林に産する菌根菌を中心に10科101種を美麗な原色写真とともに詳細に解説する。掲載種数は少ないが、この地域特産のイグチやテングタケの仲間が多く載っている。検索表もあり、本格的な図鑑になっている。

PS:
小林享夫(2007年5月) 「日本産樹木寄生菌目録ー宿主、分布および文献ー」全国農村教育協会(価格10,500円税込み)を送料サービスで提供しています。2007年6月1日ブログ参照願います。

2007年5月文献案内

この文献案内の紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 5月13日号に載せています。
 ご注文は、書籍名、部数、お名前、郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店
次号「2007年6月文献案内」は6月24日に掲載予定です。

1.“新紹介”
米国菌学会機関紙Mykologia特別号 
「A phylogeny for kingdom Fungi Deep Hypha issue」
(菌界の系統学 ディープ ハイファ号) 
Mycologia Vol. 98 No. 6, November/December 2006

Mycological Society of America  
価格 8,000円(送料込み、税込み) 納期2週間(在庫限り)
英語。21.7x28.0cm。278+8ページ。原色図版・白黒図版・系統図多数。ペーパーバック。
 世界中の菌類分類関係者がその発行を待っていた重要文献。これからの菌類分類の基準を提供する。今年4月に発行されが、本来は昨年末に発行されるはずであった。
 最新の研究成果に基づく菌類の系統分類を提示する24論文を掲載する。(1)Overview of Kingdom Fungi(菌界の概観)、(2)Early Diverging Lineages(早期に分岐した系統:接合菌など)、(3)Basidiomycota(担子菌門)、(4)Ascomycota(子のう菌門)の4章立て。(1)では菌界全体の系統樹が必見。キノコ好きには(3)の9論文のうち、大型担子菌類の7論文が必見。系統樹を見るだけでもよい。系統樹には地下性菌やホウキタケも多く載っている。(4)の子のう菌門では、チャワンタケの仲間やトリフが載る2論文が必見。入手してからの時間が足りず十分なコメントを書けないが、系統樹を見るだけでもオーッと衝撃が走る。もう本書を見ずして菌類分類は語れない!
より詳細は米国菌学会MykologiaのHPへ。
2.“新紹介”
Webster, J. & R.W.S Weber (2007)
「Introduction to Fungi Third Edition」 (菌類概論第3版)

Cambridge University Press 
価格 19,260 円(税込み、送料別) 納期2週間(少数在庫)
英語。19.5x25.2cm。19+841ページ。白黒図・表多数。ハードカバー。
 定評ある菌類概説書の全改定新版。第2版と比べ約200ページ増えた。最近の研究成果、特に系統分類の研究成果を取り入れ全面的に書き直されたという。ただ本書で採用する上位分類は番号1のMykologiaディープ ハイファ号と異なる部分がある。解説は、ライフサイクルや細胞の構造、生殖・成長など生態面に多くのページを割く。菌類全般についての基礎知識をつけたい方に本書はお勧め。かつて「ウエブスター菌類概論」の名前で第2版の日本語版が出版され、店主の佐野もこれで勉強した。この第3版も日本語版の出版を期待する。
 なお、3月および4月の文献案内で紹介したWebster, J. (2006/7) 「Interactive DVD-ROM, Mycology Vol. 1 & Vol. 2」 (インターラクティブDVD-ROM 菌類学 第1巻および第2巻)各20,460 円(税込み、送料別) (在庫切れ、取寄せ中)は、本書の内容に対応する動画ファイルでありお勧め。
 菌類概説書のもう一方の雄であるAlexopoulos, C.J., C.W. Mims & M. Blackwell 「Introductory Mycology」 (概説菌類学)(1996年発行の第4版が最新)の改訂版の早期出版を切望する。
3.“新紹介”
Læssøe, Thomas & J.H. Petersen (2007)
「Interactive DVD-ROM MycoKey 2.1 Keys to 850 genera of Asco- and Basidiomycota from Northern Europe」
(インターラクティブDVD-ROM “キノコ検索図鑑” バージョン2.1 北ヨーロッパ産担子菌門および子のう菌門の850属の検索)
     
価格 15,260円(税込み、送料別) 納期2週間(少数在庫)
要求システム:Windows・Mac両用。Windowsの場合:Windows XP。Macの場合:OS X (10.3/10.4) 。両者とも200Mbのハードディスク空きスペース、および少なくとも1024ピクセルのディスプレイが必要。
 電子辞書がその便利さで売れているそうだが、これは電子版キノコ検索図鑑である。筆者はまだ使用に習熟していないので十分な解説が出来ないが、3千6百枚以上のキノコの原色写真を収容し、子実体の形や大きさ・色、かさやかさの形・色などのマクロの形質、胞子の形や模様・色、菌糸の種類などのミクロの形質、さらに基質やホストなどの生態的特長などをマウスで選択していくことにより、自動的に属や種が絞られ、最終的に該当する種名とその原色写真、種の解説、参考文献が表示される。該当するキノコが複数ある場合は、スライドショウ的に連続表示も出来る。数字だけを見ると、全部で862属(タイトルは850属だが)、6,482のキノコ情報とそれに対する1万5千を越える参考文献情報が入っているようだ。キノコ図鑑の新しい形を提示。
4.“再入荷”(すみません、在庫切れになりました)
Kirk, P.M., P.F. Cannon, J.C. David & J.A. Stalpers (Edit.) (2001)
「Ainsworth & Bisby’s Dictionary of Fungi 9th edition」
(菌類辞典第9版)
CABI Publishing
価格13,640円(税込み、送料別) 納期:すぐに在庫切れになりました。受注後2.5ヶ月。
英語。568ページ。ハードカバー。世界でもっとも権威のある菌学の辞典。菌類を調べるにはまずにこの辞典で調べてみよう。

2007年4月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 4月21日号に載せています。
 ご注文は、書籍名、部数、お名前、郵便番号・ご住所(送付先が異なる場合は送付先も)、お電話番号を明記の上、電子メール、ファックス、または郵便で下記にお送り願います。
電子メール:e_sano@d2.dion.ne.jp  ファックス:043-489-7178
郵便:285-0843 千葉県佐倉市中志津4-16-19 佐野書店

1.“新紹介”
載玉成 (2005)
「中国林木病原腐朽菌図志」
(中国樹木腐朽菌図譜) 
科学出版社
価格 13,650円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
中国語。21.6x28.2cm。4+197ページ。顕微鏡図・原色写真多数。ハードカバー。
 樹木に寄生し材を分解するキノコを病原菌としてとらえ図示・解説した図鑑。中国の代表的木材腐朽菌80種を原色生態写真、および胞子・担子器・シスチジア・菌糸などの顕微鏡図を付け詳細に記載・解説する。腐朽する木本の種類や腐朽の型も記載する。いわゆる硬質菌といわれるキノコが多いが、カサや柄のある普通のきのこの形をしたナラタケやスギタケの仲間も載せる。出版部数はわずか800部。関心のある方には早期の購入をお勧めする。

2.“新紹介”
Webster, John (2007)
「Interactive DVD-ROM, Mycology Vol. 2 Higher fungi. Second revised Edition」 
(インターラクティブDVD-ROM 菌類学第2巻 高等菌類 改訂第2版) 

IWF Wissen und Medien gGmbH, Goettingen, Germany 
価格 20,460 円(税込み、送料別) 納期2週間(少数在庫)
媒体:DVD-ROM。画像約70分。解説英語。要求システム:Windows 2000またはXPのDVDドライブ付きパソコン。少なくとも128MB以上のメモリー(RAM)装備。
 先月紹介した「第1巻 下等菌類と菌類類似の生物」に続くこの第2巻は、子のう菌類と担子菌類の二つの菌類群を270におよぶ静止画と70分近い動画、および文字で解説する。まず二つの菌類群の一般的ライフサイクルを静止画と動画で解説し、さらに下位分類群のライフサイクルや生態を静止画と動画で解説する。担子菌では、菌糸にクランプが形成され、その中を核が移動して行く様子や、担子器や担子胞子が生長していく様子、担子胞子が水滴を排出し、この働きで担子器から離れ飛んで行く様子など、容易に観察出来ない貴重な画像を動画で見ることが出来る。これらの動画は顕微鏡を使い微速度撮影されたようだ。高価であるが、菌類を深く真剣に知りたい方には大いにお勧めのDVD。もちろん第1巻(20,460 円。追加注文中、近日入荷)も貴重な映像でいっぱいで大いにお勧めである。「百聞は一見に如かず!」のことわざが実感できる。

3.“新紹介”
Berlese, Augusto Napoleone (オリジナル1894、リプリント1958)
「Icones fungorum omnium hucusque congnitorum ad usm Sylloges Saccardianae acommodatae Vol. 1- 4」
(サッカルドの分類体系に従った、現時点で既知の全菌類の図譜第1巻-4巻) 

Bibliotheca Mycologica Band 16A- 16D     
特価(在庫分のみ) 4巻一組20,460 円(税込み、送料別)(在庫切れ後価格34,250円)
納期2週間(在庫残り2組)

本文ラテン語。17.4x25.2cm。白黒図版多数。本の天・地・小口の三方が切断されていないフランス装。
 著者、Augusto Napoleone Berlese (1864-1903)は、菌類分類の時代を画した全25巻におよぶ菌類目録、通称Saccardo(サッカルド)のSylloge Fungorum(シロウゲ・フンゴルム)*の5人の共著者の一人で、イタリア、ミラノ農業大学の教授、病原真菌学者。Sylloge Fungorumには図がなかったので、これを補完すべく、自身が専門の核菌類(子のう菌)や藻菌類(鞭毛菌類と接合菌類とをまとめた分類群)の分野の図譜4巻を出版したものがこれである。オリジナル版の図譜は美しい彩色図版であったようだが、今回紹介のリプリント版は、白黒の写真図版である。しかし、その精緻な図は白黒でも十分に楽しめる。Vol. 1, 2, 3 はPyrenomycetes(核菌類)、 Vol. 4はPhycomycetes(いわゆる藻菌類)。この分類群に関心のある方にはお勧めの文献。
 *Sylloge Fungorum omnium hucus congnitorum (現時点で既知の全菌類目録) (1882-1931) 主著者、P. A. Saccardoほか合計5人の著者による、当時知られていた全菌類を集大成した全25巻の膨大な菌類目録。

4.“予約募集”
梁宗(2007) 「中国真菌志第32巻 虫草属」
(中国真菌誌第32巻冬虫夏草属)
 科学出版社
予価3,654円(税込み、送料別) 2007年2月出版 (入荷2007年5月ごろ)
 中国語。ハードカバー。 中国に分布する冬虫夏草菌の仲間、コルディケプス属=冬虫夏草属71種を詳細な線画で図示・解説する。薬理効果など応用面も概説する。冬虫夏草の本場、中国の本だけに期待できそう。

5.“予約募集”
周○○*編(2007)
「中国真菌志第36巻 地星科 鳥巣菌科」
(中国真菌誌第36巻ヒメツチグリ科・チャダイゴケ科)
科学出版社    *中国字が表記できないため○にした。
予価3,780円(税込み) 2007年5月出版予定(2007年6月入荷予定)
 中国語。ハードカバー。 中国に分布するヒメツチグリ科3属18種、およびチャダイゴケ科4属40種(変種・品種含む)を図とともに記載・解説する。属・種への検索表付き。研究史も概説する。これだけ多くのヒメツチグリ科やチャダイゴケ科のキノコを解説する図鑑は他になく、出版が楽しみ。

2007年3月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 3月18日号に載せています。
1.“新紹介”
Bi Zhishu, Zheng Guoyang & Li Taihui (1993)
「The Macrofungus Flora of China’s Guangdong Province」
(中国、広東州の大型菌類フロラ)
 
The Chinese University Press
価格 17,660円(税込み、送料別) 納期2週間(少数在庫)
英語。19.5x26.7cm。16+734ページ、うち白黒図版113ページ。ハードカバー。
中国大陸の南、広東州の大型菌類を著者たちは1980年から精力的に調査し、その結果を元に本書を出版した。子のう菌と担子菌の大型菌類56科、239属1,058種を、白黒の外形図・顕微鏡図、科・属・種への各検索表をつけ本書に記載する。113ページにおよぶ図は巻末にまとめて載せる。1,058種のうち58種は新種や新変種、19種は新組合せである。佐野が興味を持つ地下生・半地下生の菌類では、Hysterangium 3種、Portubera 1種、Rizopogon 1種(R, piceus), Martellia 1種、 Chamonixia 1種、Gastrosporium 1種などが載っている。地上生の腹菌類も多く載っている。新種記載が多く発表されている文献として見逃せない文献である。

2.“新紹介”
Webster, John (2006)
「DVD-ROM、 Mycology Vol. 1 Lower fungi and fungus-like organisms」
(DVD-ROM, 菌類学 第1巻 下等菌類と菌類類似の生物)
 
IWF Wissen und Medien gGmbH, Goettingen     
価格 20,460 円(税込み、送料別) 納期2週間(少数在庫)
DVD-ROM、160シーン合計約70分。解説英語。要求システム:Windows 2000またはXPのDVDドライブ付きパソコン。少なくとも128MB以上のメモリー(RAM)装備。
定評のある菌類学教科書、John Webster著「Introduction to Fungi」 (菌類入門)の最新第3版が2007年3月出版された。それに先立ち、Myxomycota(変形菌類)、Oomycota(卵菌類)、Zygomycota(接合菌類)ほかのいわゆる広義の下等菌類を扱うこのDVD第1巻が昨秋、発売された。各分類群の胞子からの発芽、成長、繁殖など生活環の重要場面160シーン合計約70分相当の動画とそれを補完する静止画が入っている。さらに302ページ相当の印刷可能なPDFファイルも入る。価格が約2万円と高価だが、顕微鏡撮影された微小な菌類の生長し・繁殖する様をリアルな動画で見ることが出来る。本の知識だけに終わっていた菌類の生き様が、紙の本ではとうてい望めない、まさに 「百聞は一見にしかず」 のことわざどおり、眼前のモニター上に展開する稀有な体験が出来る。菌類を知りたい方に大いにお奨め。子のう菌類と担子菌類を扱う第2巻が2月に発行された。入荷次第、紹介の予定。

3.“新紹介”
Stearn, William T. (1992) (Paperback ed. 2004)
「Botanical Latin Fourth ed. 」 
(植物学のラテン語 第4版ペーパーバック版)
 Timber Press  
価格 4,420円(税込み、送料別) 納期2週間(5冊のみの限定販売)
英語。17.3x23.4cm 。14+546ページ。ペーパーバック。
本書の内容は、2000年7月文献案内で紹介した第4版ハードバック版(1992)(絶版)と同じである。
菌類の新種記載は、植物の命名規約に従ってラテン語でしなければならない。本書は植物や菌類の新種記載をしようとする方のために書かれたラテン語の解説書である。文法の解説、植物や藻類、菌類などの分類群ごとのラテン語記載文例とその英語訳、英語・ラテン語の単語辞書などからなる。菌類や変形菌の記載文にもページが割かれている。菌類の新種記載をしようとする方には必携の文献。学名の意味を知りたい方にもお奨めの文献。
類書に、Baranov, A. (1971) 「Basic Latin for Plant Taxonomists」 (植物分類研究者のためのラテン語の基礎) 英語、14.3x19.3cm、146ページ、価格6,400円(税込み、送料別) 在庫、がある。
なお、勝本謙先生著「菌学ラテン語と命名法」は絶版だが、新しくCD-ROM版の製作が進められている。

4.“予約募集”
米国菌学会誌、菌類系統分類特集号 「Deep Hypha Mycologia 98 (6)」 (ディープ・ハイファ、マイコロジア98巻6号、2006年11/12月号)

価格 大概算7,000円(税込み、送料込み) 納期 5・6月頃(発行が遅れ4月初旬の予定です) 
“多数のご予約感謝!予約募集継続中!”
“最新の研究成果に基づく菌類分類体系を提示する菌類関係者必携の文献”
菌類の系統探索プロジェクト、AFTOLプロジェクトの成果を反映する最新の菌類の系統分類の23論文を掲載する。これら23論文で菌類全体をカバーし、新しい菌類分類体系を提示する。

地上性の腹菌類

“はじめて見る不思議な腹菌をたくさん解説!腹菌や地下性・半地下性菌に興味をもつ方は必携”
GasteromicetiEpigei-ss.jpg
Sarasini M. (2005)
Gasteromiceti epigei
(地上性の腹菌類)

在庫限りの価格16,450円(税込み)、送料500円(レターパック500)、納期 約3ヶ月(在庫切れ、お取寄せ)
イタリア語。17.5x24.5cm。406ページ。原色外形写真・原色顕微鏡写真多数。ハードバック。
 本書は、ベストセラーの地下性菌図鑑Montecchi, A. & M. Sarasini (2000)「Funghi ipogei d’Europa」 (ヨーロッパの地下生菌)の姉妹図鑑。半地下性と地上性の腹菌類を多数の原色写真で詳細に解説する。
いわゆる典型的な腹菌類、Geastrum(21)、Bovista(12), Calvatia,(9),Lycoperdon(16), Scleroderma(7), Battarraea(1), Tulstoma(11)などだけでなく、半砂漠のChalamydopus(1)、スッポンタケ目の半地下性菌Phallogaster(1), 普通の柄があるがかさが開かないGaleropsis(2), Gyrophragmium(1), Rhodogaster(1), Endoptychum(1), Torrendia(1)、半地下性のSetchelliogaster(1)ほかの極めて珍しい腹菌が解説されており、大変興味深い図鑑となっている。
  ( )内:種数。(ここにあげた属名は本書で解説されている属の一部)
 互いに似た種が多い属には、検索表に加えて、星取り表形式の形質比較表をつくり、種の特徴が簡単につかめるようにしたことは大変よい。大いに理解を助ける写真を多用したのはよいが、言語がイタリア語だけなのが残念。

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

2007年2月文献案内

紙版を菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 2月28日号に載せています。
.“新紹介”
Societat Catalana de Micologica (ed.) (2006)
「Bolets de Catalunya 25」 (スペイン、カタロニア地方の菌類 第25集)

Societat Catalana de Micologica, Premia de Mar, Spain
価格 6,660円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫) 
きわめて美しいカラー写真で名高いキノコ写真集。17x22cmの表面がラミネートされたカラー写真50枚が1セット。裏面にスペイン語とカタロニア語併記の解説文がある。CD1枚、バインダー1個付。
年に一度、スペイン、バルセロナに本拠を置くカタロニア菌学会が出版する。第25巻の注目は、地下にもぐりつつあるように見えるチャワンタケの仲間Geopora nicaensis、黒っぽい表皮の菌核から子実体を伸ばすTyphula sclerotioides、松類の球果から子実体を伸ばすMycena plumipesなど。属で多いのは、Cortinariusフウセンタケ属7種、Entolomaイッポンシメジ属3種など。今回は25回目の記念号のため既刊分の総索引が入ったCD-ROMが付録として付き、検索が大変便利になった。
  既刊在庫価格:第1集から第20集まで各4,590円、第21集から第24集まで各5,570円
2.“新紹介”
Bidaud A., P. Moenne-Loccoz, P. Reumaux & X. Carteret (2006)
「Atlas des Cortinaires Pars 16 」(フウセンタケ属アトラス第16集)

S.A.R.L. Editions F.M.D.S., Vezeronce-Curtin, France
価格 27,010円(07年5月12日現在)(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
仏語。25x25cm。冊子63ページ(pp1059-1122)+原色図版53枚(PLACHE 579-631)+原色図版解説紙33枚(FICHE 770-803)。
フランスの菌類研究団体F.M.D.S.が15年以上出版を続けているフウセンタケ属の専門図鑑。出版のつど新種記載が続々と行われており、目が離せない。今回の第16集は、Sub-genera Phelegmaciumフェレグマキウム亜節のSection Multiformesマルティフォルメス節の80種(変種・品種含む)を原色図、顕微鏡図、検索表を付け解説する。新種・新変種・新組合せ記載は39にのぼる。
 既刊在庫価格:第15集から第13集まで各25,300円、第10集18,770円、第9集17,710円。
  第8集・第7集各15,610円。(第11集・第12集は取寄せ各概算19,820円。他は絶版)

3.“新紹介” Wang Qi & Li Yu (2006)
「中国団毛菌目粘菌 (Trichiales in China)」 (中国のトリキア目 (変形菌)) 

科学出版社、北京。印刷部数500部。
価格 2,520円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
中国語。19.5x26.4cm。5+134ページ+6原色図版ページ+53走査電顕写真ページ。ハードカバー。
中国に産する変形菌トリキア目、2科8属59種を走査電顕写真や、科・属・種への各検索表をつけ詳細に記載する。中国で新種記載された種が多い。可溶性たんぱくの電気泳動や、数値分類・分岐分類も検討する。53ページに及ぶ走査電顕写真は、やや不鮮明なものが多いが圧巻。世界や中国でのこの分類群の研究史も概観する。Perichaena poronema Y. Li & H. Z. Li を本書で新種記載するが、中国語の記載文だけでラテン語や他の言語の記載文が見当たらない。
4.“新紹介”
Ukkola, Tarja (1998)
「Myxomycetes of the Usambara Mountains、NE Tanzania」
(タンザニア北東部、ウサムバラ山脈の変形菌)

Acta Botanica Fennica No. 160: 1-37.  
価格 2,520円 納期 2週間(在庫)
英語。17.7x25.5cm 。37ページ、本文中に顕微鏡写真。ペーパーバック。
ウサムバラ山脈はアフリカ東部の国、タンザニアの北東部に位置する。本書は著者が1995年12月の約4週間の調査旅行で採集したウサムバラ山脈の変形菌75種を詳細に記載する。うち1種、Licea poculiformis Ukkolaは新種で、図をつけ新種記載する。8種はアフリカ新産種。著者はヘルシンキ大学生態・系統分類部門の研究者。検討した354標本のうち186標本は湿室培養で得られたもの。
5.“新紹介”
De Vries, G.A. (1998)
「Wakefieldia macrospora (Hawker) Hawker, Gasteromycete Hypoge Nouveau pour la Mycoflore Belge」
(地下生腹菌のベルギー新産種、ウエイクフィールディア マクロスポラ)

Lejeunia Nouvelle serie No. 125: 1-5. Les Editions de Lejeunia, Liege, Belgium.
価格 1,575円(税込み、送料別) 納期2週間(小部数の在庫のみ販売)
地下生の担子菌、オクタビアニア科のウエイクフィールディア属は世界に2種あり、W. striaespora(属の基準種)がシンガポールに、このW. macrosporaがヨーロッパに産する。 本書はベルギーでの新産報告。ペリデイムを構成する菌糸にクランプコネクションがあることを記載し、オクタビアニア科に入れることに疑問を呈した。属名は英国の女性菌学者Wakefieldにちなむ。本属は日本にも産する可能性がある。

2007年1月文献案内

2007年1月28日に発表したもの。
2007年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
在庫や価格についてはお問合せください。

本案内の紙版を店主の佐野も会員の菌類懇話会の機関紙 「菌懇会通信」 1月28日号に載せています。
1.“再紹介”
日本菌学会編(1996)「菌学用語集」

メディカルパブリッシャー社 
価格 定価3,000円(日本菌学会会員向け特価1,500円)
入手問合せ先 (佐野書店では扱っていません) :吹春俊光先生(〒260-080千葉市中央区青葉町955ー2、千葉県立中央博物館。e-mail:axxfukiharu@chiba-muse.or.jp) (axxはとってください。迷惑メール防止のためつけています)
英語の菌学用語を日本語に言い換えた英和の部と、日本語の菌学用語を英語に言い換えた和英の部の二つからなる。英和の部は英語で書かれた文献を読むときに役立つ、というよりも絶対に必要。和英の部は英語で報文を作るときに役立つ。佐野も大変重宝している。皆様にも必携。
2.“新紹介”
Consiglio, G., D. Antonini & M. Antonini (2006)
「Il Genere Cortinarius in Italia Parte quarta」(イタリアのフウセンタケ属 第4集)

価格 14,120円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
イタリア語。16.7x24.0cm。44+200ページ(ルーズリーフ式)。原色生態写真、胞子の走査電顕写真・光学顕微鏡図など多数。バインダー1個付き。
前半の44ページは、第1集からこの第4集までをカバーする索引や参考文献リスト、節・亜節の原記載とその解説からなる。後半の200ページはCoritinarius aleuriosmusほか合計50種の種の解説で、1種につき4ページを使い、ラテン語の原記載、胞子の走査電顕写真、同光学顕微鏡図、子実体の鮮明な原色生態写真などをつけ、詳細に解説する。(既刊も在庫あり。佐野まで問い合わせ乞う)
3.“新紹介”
Yu-Cheng Dai & Tumo Niemela (2006)
「Hymenochaetaceae in China: hydnoid, stereoid and annual poroid genera, plus additions to Phellinus 」 (中国のタバコウロコタケ科) 

Acta Botanica Fennica No. 179.   
価格 6,420円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
英語。17.7x25.5cm 。78ページ、うち原色写真7ページ。本文中に顕微鏡図。ペーパーバック。
中国に産するタバコウロコタケ科カワウソタケ属とその関連属を扱う。著者は広義のカワウソタケ属をInocutis属, Inonotopsis属, Inonotus属, Mensularia属、およびOnnia属の5属に分ける。その上で中国産タバコウロコタケ科11属49種を認め、属・種への検索表をつけ、全種を図示・記載する。ヨーロッパ産・北アメリカ産標本との比較検討結果も記す。新種記載は、Coltriciella属1種、, Inonotus属1種。新組合せはOnnia属1種。また、番号4のPhellinus属(キコブタケ属)文献の出版以降発見された中国産広義のPhellinus属(キコブタケ属)7種を図示、記載する。
4.“新紹介”
Yu-Cheng Dai (1999)
「Phellinus sensu lato (Aphylllophorales,Hymenochaetaceae) in East Asia 」(東アジアの広義のキコブタケ属)

Acta Botanica Fennica No. 166.  
価格 7,230円 納期 2週間(在庫)
英語。17.7x25.5cm 。115ページ、うち原色写真13ページ。本文中に顕微鏡図。ペーパーバック。
中国、ロシア極東地域、およびその近隣地域の広義のPhellinus属(キコブタケ属)67種を、属への検索表と種への検索表、顕微鏡図をつけ、詳細に解説する。記載にあたっては、47種のタイプ標本と14種の関連標本を含む北米・ヨーロッパ・アフリカの各地域産の多数の標本と比較検討した。本書でPhellinidiopsis亜属を設けた。狭義のPhellinus属(キコブタケ属)1種を新種記載した。
5.“新紹介”
中国真菌志第八巻 Zhuang Wenying (1998)
「Sclerotiniaceae et Geoglossaceae」(中国真菌誌第8巻、キンカクキン科、およびテングノメシガイ科) 
科学出版社 (印刷部数1千2百部)
価格 完売。在庫切れ。
中国語。19.6x26.5cm。9+135+白黒写真図版1ページ。本文中に顕微鏡図多数。ハードカバー。
中国に産する子のう菌ビョウタケ目キンカクキン科13属53種(変・品種含む)、および同テングノメシガイ科7属37種(変・品種を含む)を、属への検索表、種への検索表を付け、顕微鏡図と共に詳細に記載する。中国における両科の研究史も概説する。中国で新種記載された種も多く載っておりこれらの分類群を知るためには必携の文献。
6.“再紹介*”
Furtado, J.S. (1981)
「Taxonomy of Amauroderma (Basidiomycetes, Polyporaceae」(コマタケ属の分類)

Memoirs of The New York Botanical Garden Vol. 34
(*:2004年5月文献案内で紹介。2006年5月29日佐野書店ブログで紹介)
価格4,400円(税込み、送料別) 納期2週間(小部数在庫)
英語。17.5x25.5cm。109ページ。 ペーパーバック。 
コマタケ属は、主に熱帯・亜熱帯に分布する木材腐朽菌で、日本では沖縄から九州・四国に産する。本書は、全世界のコマタケ属を検討したモノグラフ。タイプ標本140種を調査し、25種を種として認め、詳細な記載をおこなった。コマタケ属を知るための重要文献。
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佐野書店 佐野悦三

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