2007-08

光るきのこ

 米国菌学会誌Mycologia Vol. 99 No.2, March-April 2007が到着した。掲載論文の中にきのこ好きな私の興味をひいた論文が二つがあった。
その1.発光するMycena(クヌギタケ属)のきのこ
 Bioluminescent Mycena species from Sao Paul, Brazil
 Desjardin, Dennis E., Marina Capelari & Cassius Stevani
 Mycologia, 99(2), 2007, pp 317-331

 ブラジル、サンパウロの原生林で6種の発光するMycena(クヌギタケ属)が見つかり、うち2種が新種として記載された。同じ場所で発光クヌギタケ属が6種採集されたことに驚く。採集の方法も興味深い。ほとんど真っ暗闇の夜にぼんやり光る緑色の光をたよりに探すそうである。
 論文によれば発光するクヌギタケ属は世界で35種、うち2種は胞子だけが発光するそうだ。さらに著者たちは5種のPanellus(ワサビタケ属)のきのこが発光することを見つけた。ワサビタケ属は遺伝子分析の結果、広義のクヌギタケ属に入ることが2002年の論文で分かっている。発光するきのこは広義のクヌギタケ属に多いようだ。ほかにはツキヨタケやナラタケの仲間も発光することで知られ、さらにカヤタケ属、ヒラタケ属、ヒダサカズキタケ属のきのこにも発光する種があることが知られている(羽根田弥太(1985)発光生物)。
 日本でも暗闇の夜に探せばこのリストに載っている以外の光るきのこが見つかる可能性がありそうだ。その2.は明日(8月8日)

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