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2006年6月文献案内

2006年6月26日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
在庫や価格についてはお問合せください。
Fungi_of_New_Zealand4_Fungi_on_Trees.jpg
1.“新紹介”
Gadgil, P.D.(‘Peter’) (2005)
Fungi on Trees and Shrubs in New Zealand.
The Fungi of New Zealand Vol. 4
(ニュージーランドの菌類第4巻 ニュージーランドの高木と低木の菌類) 
  
価格 11,420円(税込み、送料別) 納期 2週間 
(ニュージーランドの菌類を知るためには必携)
英語。18.0x26.3cm。20+498本文ページ+原色図版16ページ。ハードバック。
このシリーズ第4巻の本書はニュージーランドの樹木に関係する700種の菌類を解説する。菌根菌はもちろん植物病原菌や植物の枯死部に寄生する菌なども含まれる。章立ては、Foliicolous Fungi(葉上生菌類), Caulicolous Fungi(柄上生菌類), Corticolous Fungi(樹皮生菌類), Radicicolous Fungi(根部寄生菌類), Xylophilous Fungi(辺材生菌類), Lignicolous Fungi(心材生菌類), Downy Mildows, Powdery Mildows, Rust and Smut Fungi, Sooty Mould and Similar Fungi, Mychorrhizal Fungi(菌根菌)ほかとなっている。菌根菌の章には、傘のあるきのこのほか、腹菌類や地下生菌、接合菌のEndogone属やGlomus属もカバーしている。子のう菌の地下生菌Tuber属はニュージーランドでは、人工栽培されている移入種はあるが、野生では種不明の1種の採集記録が1回あるだけだそうだ*。原色図版には、植物病原菌や傘のあるきのこ、硬質菌などのほか珍しい地下生菌Austrogautieria属, Chamonixia属, Descomyces属, Gallacea属, Mesophellia属の仲間などの写真があり興味深い。
*Hall, I., G. Brown & J. Byars. The Black Truffle Its History, Uses and Cultivation.New Zealand Crop & Food Institute(佐野書店価格4,780円. 在庫)によれば、1993年秋、Tuber melanosporumがニュージーランドで見つかったという。
Laboulbeniales_Tavares.jpg
2.“新紹介”
Tavares, Isabelle I. (1985)
Laboulbeniales (Fungi, Ascomycetes) 
(ラブルベニアーレス、菌類、子のう菌)
 
Mycologia Memoir No. 9.
参考価格 12,900円(税込み、送料別) 売れました。在庫切れ中(2011年3月26日)
英語。15.0x23.3cm。627ページ。白黒図・写真多数。
ラブルベニアという菌をご存知だろうか?子のう菌の仲間で、昆虫を中心とする節足動物の体表に寄生する、ルーペでやっと見える大きさの虫(むし)寄生菌である。1目4科114属1869種が知られている(Dictionary of the Fungi 9th ed. 2001)。同じように虫に寄生する冬虫夏草菌が宿主の虫を殺してしまうのに対し、ラブルベニアは宿主の虫からごくわずかな栄養をもらうのみで宿主を殺すことはなく、宿主と共に生きていく平和主義者の虫(むし)寄生菌である。
本書はこのラブルベニア菌を概説する格好のテキストである。ラブルベニア菌研究史、生長、形態、分類、進化、分布、標本採集の仕方、標本保存方法、顕微鏡観察のためのマウント法・染色法など、本菌研究に必要な知識を全般にわたり解説する。図や写真も豊富でラブルベニア菌を知りたい方にはお勧めの一冊。

3.“新紹介”
De Leon, Patoricio Ponce (1976)
Notes on Calvatia (Lycoperdaceae) , 2 Calvatia cretacea (Berk.) Lloyd, An Arctic Montane Plant 
(ホコリタケ科ノウタケ属の検討 その2 周極菌類 カルバチア クレタケア) 
 
Fieldiana Botany Vo. 38, No.3
価格 1,700円(税込み、送料別) 納期 2週間 (在庫のみの販売)
英語。15.5x23.5cm。8ページ。ペーパーバック。
地球が温暖であった頃、北極の周辺に分布していた植物を周極植物と呼ぶ。地球が寒冷化し、氷河が発達すると共に分布が南に追いやられ、現在では北半球の高山や寒冷地帯に点々と隔離分布する。菌類でも周極植物と同様な分布を示す周極菌類が考えられ、著者はCalvatia cretaceaがその周極菌類ではないかと考察する。

2006年5月文献案内

2006年5月22日に発表したもの。
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The_Fungi_of_New_Zealand_1.jpg
1.“新紹介“ McKenzie, Eric H.C. (Edit.) (2004)
Introduction to Fungi of New Zealnd. The Fungi of New Zealand Vol. 1 
(ニュージーランドの菌類第1巻 ニュージーランドの菌類概説)
  
価格 11,420円(税込み、送料別) 
納期 2週間 (ニュージーランドの菌類を知るためには必携)
英語。18.0x26.3cm。20+498ページ+原色図版16ページ。ハードバック。
ニュージーランドの菌類を概観する第1巻がこのシリーズ3冊目に出版された。次に説明する7つの章からなる。第1章The Fungi of New Zealand–Introduction: 概論。ニュージーランド産菌類既知種は約7千4百種だそうだ。第2章 The History of Taxonomic Mycology in New Zealand:ロス船長の南極探検(1839-43)に始まるニュージーランドの菌類調査・研究の歴史を概説する。第3章 Maori Knowledge of Fungi: 原住民マオリ族の菌類の利用について詳述する。第4章 Keys to Genera of Agarics, Boletes, and Related Fungi in New Zealand: Egon Horak先生作成のニュージーランド産大型菌類の属までの検索表。第5章Bibliographic Checklist of Agarics, Boletes, and Related Fungi Recorded from New Zealand: 200ページにわたるニュージーラン産大型菌類の目録。第6章 Bibliography of New Zealand Taxonomic Mycology: 文献目録。第7章 Checklist of New Zealand “Fungi” : 変形菌や卵菌類なども含む広義のニュージーランド産のすべての菌類のリスト。
原色図版には珍しい地下性菌の写真も載る。子のう菌の地下性菌ではTuber属1種のほか、Paurocotylis属、Labyrinthpmyces属、Dinglea属の珍菌の写真が載る。担子菌の地下性菌では、まだ柄が残るCortinarius (Thaxterogaster)属2種、Notholepiota属、Macowanites属、 Weraroa 属や、柄がなくなったGallacea属、Phallobata属, Hysterangium 属, Stephanospora属, Claustula属, Gymnomyces属などの珍菌の写真が載る。
なお、「ニュージーランドの菌類シリーズ」の既刊は次の通り。
第2巻: Vanky, K. & E.H.C. McKenzie (2002) 「Smut Fungi of New Zealand」(ニュージーランドのクロボ菌類) (在庫なし、お取り寄せ) (未紹介)
第3巻: Stephenson, S.L. (2003) 「Myxomycetes of New Zealand」 (ニュージーランドの変形菌) 価格8,700円(税込み、送料別)(在庫切れ、注文中) (2003年10月文献案内で紹介)
第4巻: Gadgil, P.D.(‘Peter’) (2005) 「Fungi on Trees and Shrubs in New Zealand」 (ニュージーランドの高木と低木の菌類) 価格11,420円(税込み、送料別) 納期 2週間(在庫) (未紹介)

Taxnomiche_Studien_an_Ectomykorrhizen.jpg
2.“新紹介”Palfner, Gotz (2001)
Taxonomissche Studien an Ektomykorrhizen aus den Nothofagus-Waldern Mittelsudchiles 
(チリ中南部のナンキョクブナ林の外生菌根菌の分類研究)

Bibliotheca Mycologica Band 190  
価格 14,580円(税込み、送料別) 
納期2週間(在庫)
ドイツ語。14.3x22.5cm。1243ページ。白黒図多数。
南米チリ中南部のナンキョクブナ林に外生菌根を形成する菌類16種を、ホストのナンキョクブナの種とセットにして、それらが形成する菌根の形態を多数の白黒外形図・顕微鏡図・顕微鏡写真などに加え、ケミカルテスト、紫外線蛍光分析、DNA分析(一部のみ)などの結果とともに詳細に解説する。菌根菌の種類は、フウセンタケ属、ヤマドリタケ属ほかの地上性の大型菌類のほか、地下性菌のThaxterogaster属、Gautieria属などが含まれる。

Boletes_de_Catalunya21.jpg
3.“新紹介” Societat Catalana de Micologica (edit.) (2002)
Bolets de Catalunya Vol. 21
(スペイン、カタロニア地方のきのこ第21集)  

価格3,990円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫)
(きわめて美しいカラー写真で名高いきのこ写真集。きのこ好きな方にお勧め)
17x22cm。表面がラミネートされたカラー写真50枚がセットになった写真集。そのカラー写真の群を抜いたすばらしさには定評がある。年に一度、年末にカタロニア菌学会が出版。
第21巻の注目は、日本のハルシメジに当てられているEntloma clypeatum。たしかに似ている。ベニタケ属が4種、チチタケ属が2種のほかチャワンタケの仲間が6種ある。

2006年4月文献案内(2)

2006年4月18日に発表したもの。
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Magic_Mushrooms_and_Other_Highs.jpg
3.“新紹介”
Krassner, Paul (Edit.) (2004)
Magic Mushrooms and Other Highs from Toad Slime to Ecstasy
(マジックマッシュルーム、およびヒキガエルの粘液からエクスタシーまでのハイ物質)

Ten Speed Press
価格 3,990円(税込み、送料別) 納期 2週間 (在庫のみの販売)
英語。15.3x24.6cm。229ページ。ペーパーバック。
本書は、いわゆるハイになるさまざまな物質を、実際に体験した人たちが書き綴った体験集である。取り上げられたハイ物質は、目次を見ると次のようなものである。Magic Mushrooms(マジックマッシュルーム)、 Ecstacy、Peyote(ペヨーテ)、Mescaline(メスカリン:ペヨーテの幻覚を起す主成分)、 THC、Opium、DMT、 Ayahuasca(アヤワスカ)、Cocaine, Belladona(ベラドンナ)、その他。
マジックマッシュルームとは、サイロシンやサイロシビンなどの幻覚成分を含むシビレタケやオオワライタケの仲間のキノコのことである。マジックマッシュルームには最も多いページ数が割かれており、読むと大変興味をそそられるが、この仲間は、日本では麻薬原料植物に指定されているので、採集・所持することは厳に慎みたい。
ペヨーテは、北米南西部から中米に自生するサボテンの一種で、園芸界では烏羽玉(ウバタマ)という名前で呼ばれている。幻覚成分メスカリンを含み、先住民が宗教儀式に使用してきた。アヤワスカは、アマゾン奥地の原住民が複数の植物からつくる幻覚性のある飲料で、やはり宗教儀式に使われる。
ベラドンナは、ヨーロッパから中東に分布するナス科の植物で、ベラドンナアルカロイドと呼ばれるアルカロイドを含み、製薬原料にもなるが、食べると幻覚や精神錯乱を起こす。同じナス科で日本に自生するハシリドコロにもベラドンナアルカロイドが含まれており、食べると幻覚症状が現れ見境なく走り回ることからそう名づけられた。ずいぶん前になるが、渓流釣りの人がキャンプの夕食に誤ってハシリドコロを食べたところ、周りの立ち木や切り株が妖怪に見えはじめ、激しい恐怖に襲われ、真っ暗闇の山中を転がるように逃げ帰ったところを保護されたという記事を思い出す。

2006年4月文献案内(1)

2006年4月17日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
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Hypocreales_of_the_Southeastern_United_States.jpg
1.“2006年3月17日佐野書店ブログ、新刊速報で概略紹介。多くのご予約感謝。”
Samuels, Gary J., Amy Y. Rossman, Priscila Chaverri, Barrie E. Overton & Kadri Põldmaa (2006)
Hypocreales of the Southeastern United States: An Identification Guide
(米国南東部のヒポクレア目:同定ガイド)

CBS Biodiversity Series 4
価格 14,370円(税込み、送料別)
納期 第1回入荷分販売完了。5月初旬第2回分入荷予定。
英語。A4版。145ページ。カラー図版120以上。スパイラルバウンド。
ヒポクレア目は肉座菌目ともいい、子のう菌の仲間である。タケリタケで知られるHypomyces(ヒポミケス属)や、ヒポクレアとかボタンタケと呼ばれるHypocrea(ボタンタケ属)、猛毒のカエンタケで知られるPodostroma(ポドストロマ属)など大型のキノコを作るものが多い。本書はそのヒポクレア目同定のために作られた図鑑で、米国東南部に産する4科20属103種を120以上の原色図版で解説する。中でもボタンタケ属とヒポミケス属の2属がそれぞれ32種・23種と多く載っている。ヒポミケス属は、常盤俊之氏(環境衛生検査センター)が詳しいが、本書のような参考書で一通り調べてからお尋ねするのがよさそうだ。その常盤氏からもいち早く本書をご予約いただいた。
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2.“新紹介”
Clemencon H. (Edit.) (1977) 
The Species Concept in Hymenomycetes*
(菌じん類の種概念)

注:*Hymenomycetes(菌じん類):担子菌類の中の大型のきのこの大部分が含まれる分類群の名前。2006年4月16日佐野書店ブログ“生物の系統樹ウエッブ・プロジェクト”参照。
価格 22,280円(税込み、送料別)
納期 2週間 
英語、一部仏語。14.0x23.0cm。444ページ。 (菌類同定に関係する方は一読をお勧め)
「生物の種とは何か」に答えることは簡単なようで実は難しい。特に菌類は形態的特徴も少なく、培養や交配の難しいものもあり、何をもって種を分けるかは、遺伝子分析の進んだ現在でも、大変難しそうだ。本書は、この難しい問題をテーマに、当時の第一級の研究者が参加、発表・討議したシンポジウムの記録である。R. Walton, C. Bas, A.H. Smith, R. Kuhner, O. Hibler, F. Oberwinkler, H. Romagnesi, R.H. Petersen, R. Singerなど当代一流の研究者たちがそれぞれ得意とする分類群の種概念について論文を寄稿・発表し、それに対し参加者が討議を行っている。本書には、発表論文と、それに続く討議の内容が記録されている。討議の内容は、発言者が話したそのままに口語体で記録されており、読んでいくと、まるで大先生たちの肉声が聞こえるような気がする。

The Mycota Vol. 2

「今日までの約30年間の菌類研究の成果はこのThe Mycota 叢書の中に読みとることができる」 (杉山純多編(2005)『菌類・細菌・ウイルスの多様性と系統』 バイオダイバーシティ・シリーズ 4 裳華房 第2部 2章 )
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Kueck, U. (Ed.) (2004)
The Mycota Vol. 2 Genetics and Biotechnology 2nd ed.
(ザ菌類 第2巻 遺伝子学およびバイオテクノロジー 第2版)

Springer
ISBN 3-540-42770-8
価格 30,000円(税込み、送料別)
納期 MAX.10日(在庫)
英語。22+434ページ。62図、うち6原色図。ハードカバー
1995年の初版出版以降の研究の進展を反映すべく全面的に改訂された新版。
内容:→右下「全文を表示」をクリック

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ハラタケ属研究報告

FUNGI NON DELINEATI (不明確な菌類)シリーズ
Fungi_Non_Delineati_24_Contribution.jpg
Parra L.A. (2003)
Vol. 24 Contribution to the knowledge of genus Agaricus
(第24巻 ハラタケ属研究報告)

価格 3,500円
納期 2週間
英語/スペイン語完全併記。17x24cm。108ページ、そのうち原色図版24ページ。本文中に白黒顕微鏡図など多数。ペーパーバック。
ヨーロッパではハラタケ属は広く研究されており、多くの研究書が出版されている。しかし、その多くは検索表や白黒図だけのものが多く、たとえ原色図があっても、希産の種が原色図で紹介されることはほとんどなかった。本書は希産の次の12種を、スペイン産の標本を元に原色写真及び白黒図で詳細図示すると共に詳しく記載する。Agarics benesii, A. bernardii, A. bohusii, A. bresadolanus, A. gennadii, A. heinemannianus, A. lanipes, A. lutosus, A. menieri, A. moellerianus, A. rollanii, A. subperonatus。

2006年3月文献案内(2)

2006年3月22日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
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The_Identification_of_Fungi.jpg
3.“2006年2月26日佐野書店ブログで紹介済み”
Dugan, F.M. (2005)
The Identification of Fungi: An Illustrated Introduction with Keys, Glossary, and Guide to Literature
(菌類の同定:図解入門書、検索表・用語解説・文献ガイド付き)

APS Press
価格 9,170円(税込み、送料別)
菌類全体を知りたい方や、菌類同定関係者向けの手軽な参考書。菌類全般をカバーし500以上の図を載せる。変形菌類などの偽菌類や不完全菌などを含む広義の主要菌類を、目や科への検索表、線画、参考にすべき文献などを付け、きわめて簡潔に解説する。きのこの多くが含まれるハラタケ目の参考文献では、小林孝人先生(北海道大学)の報文が、Pluteus(ウラベニガサ属)のContemporay research (現代の研究)文献として載る。
A_Revision_of_The_British_Hyaloscyphaceae.jpg
4.“新紹介” Dennis , R.W.G. (1949)
A Revision of The British Hyaloscyphaceae with Notes on Related European Species
(英国産ヒアロスキファ科の改訂、関連するヨーロッパ産標本の検討結果つき)

Mycological Papers, No. 32
価格 3,990円(税込み、送料別)
納期 2週間 (在庫切れの場合約2.5ヶ月。絶版のこともあり)
英語。15.3x24.6cm。97ページ。本文中に外形図・顕微鏡図の線画104。ペーパーバック
ヒアロスキファ科はヒナノチャワンタケ科とも呼ばれ、毛のある小型のチャワンタケの仲間である。Dictionary of The Fungi 9th Ed. (2001) では58属541種を認める。本書は、チャワンタケ類の最重要文献British Ascomycetes(英国の子のう菌類)の著者で知られるデニス先生が、英国やヨーロッパ産標本を検討した結果を元にヒアロスキファ科に2亜科を新設、さらに新属Hyalotrichaを含め13属に分け、新変種、新組合せなどを提案した重要文献である。なお本科関連の他の重要文献としてHuhtinen (1989) , Rativiir, A. (1970), (2004)などがある(入手検討中)。

2006年3月文献案内(1)

2006年3月21日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
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Atlas_des_Cortinaires_Pars15.jpg
1.新紹介”Bidaud, A., X. Carteret, G. Eyssartier, P. Moenne Loccoz & P. Reumaux (2005)
Atlas des Cortinarius Pars 15
(フウセンタケ属アトラス第15集) 

価格 25,100円(税込み、送料別)
納期 2週間 
仏語。25x25cm。75ページの冊子1冊、バラバラの白黒図版44枚(FICHE276-769)と原色図版53枚(PLANCHE526-578)から構成される。
この最新の第15集は、フウセンタケ属の中のSubgenera Cortinarius(フウセンタケ亜属)85種・変種・品種を検索表、原色図、顕微鏡図をつけ詳細に解説する。その中には新種が10、新亜種が3、新品種が1ある。
著者たちは、フウセンタケ亜属を、形態形質を元にさらにSectio(Section=節)、Sub-sectio(Sub-section=亜節)、Series、Stirpsに細かく分ける。その結果、それぞれの共通の形質が明らかになり、似たものが多く同定の難しいフウセンタケの仲間の同定が容易になっている。原色図は種の特徴を表すように大きく精密に、また美しく描かれている。本書ならびに既刊の巻を理解すれば、かなりの日本産不明種に名前をつけることができるのではなかろうか。
Basic_Latin_for_Plant_Taxonomists.jpg
2.“新紹介“Baranov, A. (1971) 
Basic Latin for Plant Taxonomists
(植物分類研究者のためのラテン語の基礎) 

価格6,400円(税込み、送料別) 納期2週間 
英語。14.3x19.3cm。146ページ。(新種記載しようとする方には必携)
植物の新種記載は命名規約上、ラテン語でしなければならない。本書は、植物の新種記載をしようとする方のために書かれた新種記載およびラテン語についての解説書である。菌類の新種記載も植物の命名規約に従わねばならないので、菌類の方にも必携の文献である。多くの入手希望者がありながら永く絶版であったが、再版されたので早速佐野書店が入手した。
内容は、次の五つの節からなる。1. The Nature and Methods of Building up Plant Names, Keys and Diagnoses (植物学名、検索表、および記載文の作り方)、2. The Taxonomic Citation(引用文献の表記法)、3 The Abstract of Latin Grammar (ラテン語文法概要)、4. The Botanical Usage of Parts of Speech (品詞の植物学への使用法)、5. Glossary of Selected Standard Terms and Abbreviations Used in Taxonomical Work (分類学論文に使用される主要専門用語と略語解説)。
以下2006年3月文献案内(2)へ続く。

地中海地域の大型菌類新種

FUNGI NON DELINEATI (不明確な菌類)シリーズ
Fungi_Non_Delineati_22_Macromiceti.jpg
Antonini, D. & M. Antonini (2002)
Vol. 22 Macromiceti nuovi, rari o specifici della regione mediterranea
(第22巻 地中海地域の大型菌類の新種、希産種、特有種)

価格 2,610円(税込み、送料別)
納期 2週間
イタリア語。17x24cm。72ページ、うち原色写真8ページ。本文中に顕微鏡図多数。ペーパーバック。
著者たちは地中海地域の菌類フロラの研究を続けている。イタリア、トスカナ地方の常緑広葉樹林を主な調査地域としている。本書によりフウセンタケ属3新種・1新品種、ベニタケ属1新種、アカヤマタケ属1新変種が記載された。

2006年2月文献案内(1)

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1.“新紹介” Trappe, Matt, Frank Evans & James Trappe (2005)
NATS Field Guide To Selected North American Truffles and Truffle-like Fungi
(ナッツフィールドガイド 精選北アメリカのトリュフとトリュフ型の菌類)

参考価格5,480円(税込み、送料別)在庫切れ(2011年8月10日現在) 
英語。14.0x21.9cm。80ページ。原色写真多数。スパイラルバウンド。
米国では初めてとなる地下生菌図鑑。北アメリカに産する地下生菌62種を外形・断面・胞子などの原色写真をつけ簡潔に解説する。掲載種はRhizopogon(ショウロ属)が14種と多い。Tuber(トリュフ属)は6種で、そのほとんどが地下生菌好きの筆者も始めて見るアメリカ特産のもの。原色写真は多いが、写真の色と鮮明さがいまひとつなのが残念。
発行元は北アメリカの地下生菌に興味を持つ人たちが1978年設立したThe North American Truffling Society (略称NATS)。会は毎月の採集会・ミーティング、隔月のニューズレターの発行と活発に活動している。本書はワープロソフトのMSワードでつくり、写真は画像ソフトで編集、光沢紙にキャノンのプリンターで印刷したという。なんだか手作りの本のようだ。聞くところによるとわずか100部の出版だという。佐野書店は出版されたと聞いて、直ちに会の責任者にコンタクトし、ある程度の部数を確保した。入手ご希望の方は、絶版にならないうちに佐野書店までご注文を急がれたい。
Il_Genere_Cortinarius_in_Italia3.jpg
2.“新紹介“Consiglio, Giovanni, Daniele Antonini & Massimo Antonini (2005)
Il Genre Cortinarius in Italia Parte terza
(イタリアのフウセンタケ属第3集)
 
価格11,800円(税込み、送料別) 納期2週間(在庫あり)(2011年8月10日現在)
イタリア語。16.7x24.0cm。44+200ページ(ルーズリーフ式)。原色生態写真、胞子の走査電顕写真・光学顕微鏡図など多数。バインダー1個付き。
この第3集は2部に分かれる。第1部は総論部分で、第1集から今回の第3集までの掲載種全部を網羅する索引、スウエーデンで刊行中のCortinarius Flora Photographicaおよびフランスで刊行中のAtlas des Cortinariusの二つのシリーズとの分類対比表、 参考文献リスト、さらに胞子の計測に必要な統計的処理方法の説明などからなる。第2部は各論部分で、合計50種がラテン語の原記載もつけ、1種に付き4ページを使い詳細に解説されている。文字による詳細な解説のほかに、1種に付き胞子の走査電顕写真1と光学顕微鏡図1、原色生態写真2がつく。
スウエーデンとフランスで先行中の二つのシリーズは正直なところ読んでも理解が難しいが、このシリーズは痒いところに手が届くように親切に書かれている。フウセンタケ属に興味を持たれている方には、まず本書をお勧めする。
なお、既刊は次の通り。
第1集 (2003) バインダー1個付き
価格 14,000円(税込み、送料別)納期 2週間(在庫)
第2集 (2004) バインダーなし
価格 12,500円(税込み、送料別)納期 2週間(在庫)
以上

2006年2月文献案内(2)

2006年2月21日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
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The_genus_Inonotus_Syn_Fungorum_21.jpg
3.“新紹介“Ryvarden, Leif (2005)
The genus Inonotus. A synopsis
(カワウソタケ属 概要) 

Synopsis Fungorum 21   
価格 6,030円(税込み、送料別) 
納期 2週間
英語。15.1x22.5cm。149ページ。線画多数。ペーパーバック。 (カワウソタケ属同定のために必携)
Inonotus(カワウソタケ属)は、1年生、材上生で背着生・無柄、ないし有柄の白色腐朽の硬質菌の仲間。本書はカワウソタケ属の同定を目的に出版された。世界に産する101種を検索表を付け、詳細に解説する。うち10種は今回発表された新種、6種は新組合せである。約半数の種には顕微鏡図が付く。Ryvarden先生の他の著書と同様、外形写真や外形図がないのが残念。
A_Nomenclatural_Study_of_Armillaria.jpg
4.“2月9日佐野書店ブログで紹介済み”
Volk, Thomas J., & Harold H. Burdsall, Jr (1995)
A Nomenclatural Study of Armillaria and Armillariella species (Basidiomycotina, Tricholomataceae)
(ナラタケ属の種の命名法的研究)

Synopsis Fungourum 8
価格 4,690円(税込み、送料別)
納期 2週間
英語。15.3x21.0cm。121ページ。図なし。ペーパーバック
解説:http://sanoshoten.blog13.fc2.com/blog-entry-284.html
以上

2006年1月文献案内(1)

2006年1月21日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
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Macrofungi_of_North_Korea.jpg
1.新紹介”Wojewoda, W., Z. Heinrich & H. Komorowska (2004)
Macrofungi of North Korea collected in 1982-1986
(1982年から1986年にかけて採集された北朝鮮の大型菌類)
 
Polish Botanical Studies Vol. 18: 1-289. 2004。
価格 11,490円(税込み、送料別)
納期 “売れ切れました0801” 
英語。17.0x24.0cm。289ページ。胞子・担子器などの線画152図。ペーパーバック。
本書は1982年から1996年にかけて5回行われた北朝鮮での採集調査の成果である。65ヶ所で採集された合計429種の大型菌類と2種の微小菌類を記載する。うち259種は北朝鮮で初めて記録された新産種である。種の記載に加え、北朝鮮菌類フロラの特徴、地理的分布の特徴などにも触れる。マツタケはTricholoma nauserosumと記されており、われわれがなじんできた学名T. matsutakeはシノニムの扱いである。日本では高級食用キノコである、と書かれている。
北朝鮮は外国人が容易に入国できない国であり、菌類に関する情報もまったくないといっても過言ではない。本書はその空白を埋める貴重な文献である。

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2.“新紹介“ Moravec, Jiri (2005)
A World Monograph of the genus Cheilymenia (Discomycetes、Pezizales, Pyronemataceae)
(世界に産するケイリメニア属―盤菌類、チャワンタケ目、ピロネマキン科ーのモノグラフ)

LIBRI BOTANICI Vol. 21. IHW-Verlag
価格 11,400円(税込み、送料別)
納期 2週間 (チャワンタケの仲間に興味を持つ方は必携)
英語。17.1x24.0cm。256ページ。原色写真、走査電顕写真および線画多数。ソフトバック。
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チャワンタケの仲間ケイリメニア属の世界中に産する種を網羅する最新の専門図鑑。世界各地の標本館に収蔵されるタイプ標本と、関連標本を検討した。その結果、38種と、種以下の分類群12種を認め、原色写真・顕微鏡図、さらに胞子の走査電顕写真をつけ詳細に解説する。そのうち6種は新種記載。属の下にあらたに8つの節を提案する。チャワンタケの仲間に興味を持つ方は必携の優れた専門図鑑である。

2006年1月文献案内(2)

2006年1月22日に発表したもの。
2006年分は目次スペース節約のため2007年2月のブログに集約。
在庫や価格についてはお問合せください。
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3.“新紹介“van Brummelen, J (1995)
A World-Monograph of the genus Pseudombrophila (Pezizales, Ascomycotina)
(世界に産するプセウドムブロフィラ属―子のう菌類、チャワンタケ目、のモノグラフ)

Libri Botanici, Vol. 14. IHW-Verlag
価格 9,650円(税込み、送料別) 
納期 2週間  (チャワンタケの仲間に興味を持つは方必携)
英語。17.1x24.0cm。117ページ。原色写真、顕微鏡写真、および線画多数。ソフトバック。
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チャワンタケの仲間プセウドムブロフィラ属の世界中に産する種を網羅する専門図鑑。可能な限りのタイプ標本を検討し、また出来るだけ多くの生の標本も検討した。その結果、属を2節に分け、合計28種を認めた。うち4種は新種記載、17種は新組合せ。本書は、これらの種を検索表、多数の線画、8つの原色写真、17の白黒顕微鏡図をつけ、詳細に解説する。チャワンタケの仲間に興味を持つ方は必携の優れた専門図鑑である。
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4.“新紹介“Societe Catalana de Micologia (edit.) (2005)
Bolets de Catalunya 24 Col. Leccio
(スペイン、カタルーニャ州の菌類。第24集)

価格 5,220円(税込み、送料別)
納期 2週間  (スペイン菌類に関心のある方や、美しいきのこ写真に関心のある方にお勧め) 
スペイン語カタロニア語併記。17.0x21.8cmのシート50枚入り。紙ケース入り。
本書は発行のつど、英国菌学会の発行する機関紙Mycologistの書評欄でその原色写真の美しさが絶賛される。今回の第24集でもCortinarius moenne-loccoziiやXerocomus moravicusnaなどの微妙な紫色が見事に表現されている。珍しい地下生菌Terfezia claveryiやLeucogaster nudusの美しい写真もある。フウセンタケ属6種、ベニタケ属4種、イッポンシメジ属3種、クヌギタケ属3種などが多い。変形菌もDiderma asteroidesなど3種ある。

Hokuriku_no_Kinoko_Zukan.jpg
5.***佐野書店ベストセラー***池田良幸(2005)「北陸のきのこ図鑑」*** 引き続き注文受付中。
価格 15,000円(税込み、送料サービス) 
納期 最大2週間(在庫)
2013年10月8日からの訪問者数
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佐野書店 佐野悦三

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