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イベント:
10月4日(日):京都御苑きのこ会
10月24日(土)~11月3日(月・祝)筑波実験植物園「きのこ・カビ・酒 ~日本の自然と人が育んだ食文化~」(佐野書店全日程出店)
11月 1日(日):京都御苑きのこ会
12月13日(日):京都御苑きのこ会

菌懇会通信 No. 212 2020年9月1日号

(左から、表表紙、表表紙の裏、裏表紙、裏表紙の裏)
菌根会通信20年09月号 菌根会通信20年09月号表紙裏 菌根会通信20年09月号裏 菌根会通信20年09月号裏表紙裏
(撮影者:丸山隆史、下田隆、石垣充一、小山明人、中桐房子の各会員)

 菌懇会通信 No. 212 2020年9月1日号が届いた。表紙とその裏、裏表紙とその裏は会員撮影のカラー写真だ。
 内容の大部分(7-28ページ)は、2019年5月11日開催の筑波大学、出川洋介先生の「全菌類縦横無尽ー身近な菌類の観察を通して」と題する講演の筆記録だ。その前年にも出川先生に講演いただいたが、時間が足りず終了した。今回はその続きだ。

 講演は、先生が菌類に興味を持つきっかけから始まり、変形菌や接合菌のことまで、まさに豊富な知識と経験から縦横無尽、話題が尽きなかったようだ(佐野は聴講出来なかった)。 今回も先生が準備された一番メインの話に届かず終了時間が来てしまったようだ。
 今年は残念ながらコロナ禍で総会・講演会は中止になった。ぜひ続きを来年の講演会でしていただきたいものだ。
菌類懇話会入会手続き:入会申込み用紙を事務局に請求し、記入後、事務局に提出。入会金1千円、年会費3千円
(事務局:〒399-0214長野県諏訪郡富士見町落合12,291-1 小山明人方)

シビレタケの成分が終末期の不安の改善に効果

 2020年8月6日付けCNNオンラインニュース(英語版)の記事。
 カナダ政府は、終末期の4人の患者の不安を和らげるため、シビレタケの成分であるシロシビンを使う治療を許可するそう。
 今年の早い時期に発表された米国、NYU Langone Orthopedic Centerでの研究報告によると、ガンに伴う不安やうつ状態の29人の患者にシロシビンの投与と心理療法を行った結果、60-80%の患者に顕著な改善が見られた。

 私事ですが、もう何十年も前に、シビレタケをご夫婦で食べて、その効果を実験した方の話を聞いたことがある。笑い上戸の奥さんは、心が幸福感で満たされ、ケラケラ、ケラケラ、ずっと楽しく笑っていたそうだ。一方、泣き上戸のご主人は、あんなことをしなければよかった、こんなことをしなければよかった、と後悔の思いが次から次へと沸き上がり、非常につらかったそうだ。

ヤスデに寄生する菌類の新種:CNNニューズから

今日5月23日のオンライン版CNNニューズが「ヤスデに寄生する菌類の新種、ツイッターから命名 共有した画像で見つかる」と報じてます。
URL: https://www.cnn.co.jp/fringe/35154070.html
この新種の菌類は、昆虫に寄生する子嚢菌、 Laboulbeniales(ラブルベニア目)の仲間で、ツイッターに投稿されたヤスデの画像をデンマークの研究者が閲覧していて偶然その存在に気が付いたそうです。ツイッターにちなんで「Troglomyces twitteri」と命名されました。

佐野書店紹介のLaboulbenialesの文献:
The_Laboulbeniales_of_Poland.jpg
(1)「The Laboulbeniales of Poland」 Polish Botanical Studies Vol. 7 (ポ-ランドのラブルベニア目)
 http://sanoshoten.blog13.fc2.com/blog-entry-917.html
(2)ラブルベニア文献 (3): http://sanoshoten.blog13.fc2.com/blog-entry-919.html
(3)イベリア半島のラブルベニア:  http://sanoshoten.blog13.fc2.com/blog-entry-916.html
 「Flora Mycologica Iberica Vol. 4. Laboulbeniales, I. Laboulbenia」(イベリア半島の菌類フロラ第4巻、ラブルベニア目その 1、ラブルベニア属)
 「Flora Mycologica Iberica Vol. 5 Laboulbeniales, II Acompsomyces-Ilyomyces」(イベリア半島の菌類フロラ第5巻、ラブルベニア目その2)
そのほかにもありますので、ご興味のある方は、右欄外「お問合せフォーム」からお問合せください。

あけましておめでとうございます。

皆様、あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。
2020朝日 (3)
[赤穂御崎(兵庫県赤穂市)から望む日の出。島々は家島諸島(姫路市)]

1月5日(日)から大阪鶴見緑地、「咲くやこの花館」で「POPなきのこ展」が開かれます。
佐野書店は期間中、休館を除き毎日開店しています。
世界各地のきのこグッズを取りそろえ、皆様のお越しをお待ちしています。
もちろん、お勧め本も取りそろえております。
 佐野書店ブログ:「POPなきのこ展」
 咲くやこの花館URL: https://www.sakuyakonohana.jp/

きのこ、とんでも情報(余談)

余談:
テレビや新聞で誤った情報が流れることがママある。
誤りを誤りのままにしては、誤った知識を広めることになり、いけないと思う。

いずれも私の昔の経験だ。
(1)「ツチグリをある県で食用にしている」という内容のテレビ放送があった。お昼で現地での実況も交えての放送だった。
番組の中であきらかな間違いが話されているので、放送の最中だったがテレビ局に電話し、その旨指摘した。
驚いたことに、即、番組の放送中に訂正された。

(2)大A新聞の夕刊、「個人輸入」についての解説記事。
紙面のほぼ半分を使った、新聞社としては力を入れたであろう記事だった。
しかし、中を読むと、個人輸入についてあまり知らない記者が、聞いたことを十分に理解せずに書いたようで、内容にいい加減なところ、誤ったところなどが随所に見受けられた。*
そのことを新聞社に電子メールか手紙か忘れたが、書きものにして送った。

しかし何の返事もなく、「大新聞とて間違いには頬かむりするんだ!」と思い始めたころ、夕刊にまたまた「個人輸入」についての記事が載った。前回同様、紙面の半分を使った同じテーマの解説記事だった。こんどの中身は正確で非の打ちどころないものであった。

前の記事を正しく書き直したものであることは明らかだった。しかし、以前の記事に誤りがあったので、正しくし、再度載せたなどとは一言も書いてなかった。あたかも初めての解説記事のようだった。
以降、大A新聞とてこんなもんだと、どの新聞も眉に唾をつけつけ読むようにしている。

*:わたしは現役時代、輸入や、三国間貿易(例:ドイツで買い付けた機械を日本を経由せず、直接インドネシアのお客様に持ち込む)等、貿易関係の仕事をしていたので輸入手続きに関しては詳しかった(今はだめだが)。

きのこ、とんでも情報(2)「林先生の初耳学」2019年12月8日放送

2019年12月8日放送の「林先生の初耳学」(MBS毎日放送、22時~)で、きのこ好きにとっては見過ごせない、いい加減で不正確な放送があったという。

「MBSの番組ホームページ」-「林先生の初耳学」-「前回の放送」-「放送内容」(12月10日時点)(https://www.mbs.jp/mimi/)に書かれた番組PR文を見ると、

「あるジャンルに熱狂的な知識を持つ芸能人が林先生に挑戦する『初耳フリークからの出題』では、きのこフリーク"芸人の各駅マッシュ・XXXXXが登場!キノコの研究者との知識勝負で完勝したという、圧倒的な知識を披露する。900種類以上のキノコを知る男が厳選した、松茸越えの希少絶品きのこに出演者一同大興奮!!」とある。  (人名明記は避けました。キノコ・きのこ混在は原文通り。きのこフリーク"も原文通り)

この番組PR文からして問題ありそう。
「キノコの研究者との知識勝負で完勝した」という紹介文からしてムムムム?いったいどんなキノコの研究者と勝負したん?きのこ研究者に失礼やろ!と思う。
さらには、「松茸越えの希少絶品きのこ」が「クリタケやチャナメツムタケ」というのであれば、何おかいわんやのレベルだ。

民放テレビ局は、予算も少ない中、視聴率を稼ぐため、誇張やフェイクまがいは当たり前なのかもしれない。が、ちょっと行きすぎではないのか!きのこ好きの一人として看過できない。

きのこ、とんでも情報!「林先生の初耳学」

私も参加するきのこの会のメーリングリストに「 芸人S氏の不適切・不正確な放送内容について」と題するメールが流れてきた。
発信者は、昨年ユニークなきのこ図鑑を出版された菌類・きのこに大変造詣の深い方だ。

メールの内容は、2019年12月8日放送の「林先生の初耳学」(MBS毎日放送、22時~)、で、「自称きのこ芸人のSがきのこの知識で司会の林修氏と対決するという場面で、『コウタケが1本5万円』『クリタケやチャナメツムタケがマツタケを超える絶品』『きのこ好きは天然きのこの美味しさを知っているから栽培きのこを食べない』などの誇張表現に終始し、

「シイタケが特異的に硫黄を吸収する」などのエビデンスのない情報を番組内であたかも事実のように主張した点は、明白に度を超しているとはいえ、バラエティー番組の性質上、ある程度許容されうる範囲もあろうかとは存じますが、

中には『毒きのこをそれと知りながら食べて生還したことをあたかも武勇伝のようにアピールする』ことは、番組を見た青少年が興味本位で毒きのこに手を出しかねず、看過できない内容となっておりました」というものであった。

発信者は、番組に気を使って「ある程度許容されうる範囲もあろうかとは存じますが」とあいまいな表現をしているが、きのこ好きの私にとっては、「コウタケ1本5万円」だけでも、とんでも情報だ。

いったいどこで「コウタケ1本5万円」で売っていたのかい?証拠となる映像をおつけ‼!
ただし、やらせじゃないのをね!

青森フォーレ不参加のお知らせ

「青森フォーレ不参加のお知らせ」

店主の不手際により、佐野書店は青森フォーレ(9月6日~8日)に不参加ですのでお知らせします。

7月初めに電子メールで参加申込をしたつもりだったのですが、店主のミスでメールが送信されていませんでしたた。

フォーレで佐野書店を楽しみにされていた方々に大変申し訳なく、お詫び申し上げます

(航空券の手配までしていましたが残念なことになり申し訳ありません)

「日本産ハルシメジ類は少なくとも9種の未記載種を含む」

先日あった日本菌学会第63回大会で興味を引いた発表(1)。ご参考まで。
内容は講演要旨集からで、佐野の責任で短くまとめてあります。
(佐野は、問題があるのは承知の上で、「種=species」と呼べるのは生殖隔離が存在する分類群=生物学的種のみであり、そうでない分類群は亜種・変種・品種・分子種・形態種などと呼ぶべきと考えているので、発表内容に忠実でないところがある)

「日本産ハルシメジ類は少なくとも9種の未記載種を含む」
研究者:宍倉愛実(鳥取大院持続性)ほか
前提:
日本産ハルシメジ類には12の形態型が知られている。
調査対象標本:
E. clypeatum var. defibulatumのタイプ標本(オーストリアGranz大学標本庫から借用)および
全国から収集したNolamnidea節に属する標本。
分析:
形態学的・分子系統学的・生態学的に解析した。
分子系統学的にはrDNA ITS領域を分析した。
結果:
(1)次の9系統群が見つかった。
(2)これら系統群と宿主植物の分類群との間には相関関係があることがわかった。
系統1:宿主ウメ(スモモ亜属)、形態的には欧州産E. sepiumと合致するが、クレード内に欧州産E. sepiumの配列を含まない。
系統2:宿主サクラ(サクラ亜属)、形態的には欧州産E. sepiumと合致するが、クレード内に欧州産E. sepiumの配列を含まない。
系統3:宿主ナナカマド属、形態学的にE. clypeatum var. defibulatumのタイプ標本と一致するが、同種とするには再検討する必要がある。
系統4:宿主サクラ、形態学的に一致する種がない。
系統5:宿主サクラ、形態学的に一致する種がない。
系統6:宿主ナシ連、形態学的にE. clypeatumと合致するが、クレード内に欧州産E. clypeatumの配列を含まない、しかも初冬にも発生。
系統7:宿主バラ属、国内産E. clypeatum f. hybridumの配列と同一クレードを形成し、形態学的にも本品種(forma)と同じ。
系統8:宿主ニレ科、欧州産E. saundersiiと姉妹群だが形態学的に区別できる。
系統9:宿主ニレ科、国内産E. aprileと同じ配列を含むが、クレード内に欧州産E. aprileの配列を含まない。形態学的には国内産E. aprileと合致する。
以上
2013年10月8日からの訪問者数
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佐野書店 佐野悦三

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